536杯目:【子育て】ヤンキー生徒と登校拒否生徒

自分が地域の小中学校の見回りをするようになって、約10年近くになります。
その10年の途中に3年ほど、見回りじゃなくて中学校のPTA役員や会長もさせていただきました。
そしてまた小中学校の見回りをする地域のおじさんに戻り、ただいま継続中でございますf^_^;

ある意味、内と外から地域の小中高生を見てきて、思ったこと、考えさせられることを書かせていただきたいと思います。

どこの地域にも学校が荒れるということは、不思議と周期的にあるもので、ちょうど自分が地域の学校の見回りを始めた年は、中学校がすごく荒れていました。
当時は、市内でも1、2に荒れていたと思います。
警察も時々来ていたほどでした。

俗にいうヤンキーが学校内にいて、その子たちの指導のほかに、他の生徒がその空気に引っ張られないように、先生方も神経を使っていたようです。
やはり中学3年生になると、高校受験という人生の中でも一つのターニングポイントになりうる事が控えていますからね。
そして先生方の努力により少しずつ少しづつ生徒たちも変わっていき、今ではそういう生徒が1人もいない学校になりました。

地域のお店などに様子を聞いて歩いていても、以前は万引きや駐車場で夜遅くまで溜まっていたり、フードコートで騒がしかったりと、かなり迷惑をかけていたのですが、現在では地域のお店回りをしても、そのような苦情は聞かれなくなりました。
しばらくは、『この地域の子供達も落ち着きも出て良くなったなー、昔なんて・・・』なんて昔話!?が雑談になったりしていました。

現在もそういう感じなのですが、しかし、ここ数年の現象で気になる事が…。
それは不登校生の多さ。

テレビのニュースなどでも見ますが、本当この地域でも不登校生が多くなったような気がします。
ちょっと前、それこそ学校が荒れている頃を思い出してみると、ヤンキーは!?15名前後いましたが、不登校生って今ほど多くなかったような気が…

これは偶然なのか?それとも因果関係があるのか?

定年で辞められた元校長先生にお話をお伺いしたり、自分なりに考えてみたのですが、自分の中で一つ結論めいた事がありました。
あくまでも自分の中での考察ではあるのですが、ヤンキーにしても不登校生にしても、思春期という子供と大人の間の時期には、一定数いるもので決してゼロになるものではないのではないかと思いました。

色々と悩み苦しみ、行動として表面に現れてくるのがヤンキーなのか、不登校なのだということ。
ただ表現の仕方が違うだけなのではないかと。
そう考えると、大人的には、今の生徒たちは校則もちゃんと守るし、地域のお店にも迷惑をかけないから、生徒たちは落ち着いて良くなったと思いがちでしたが、根っこは変わってないということを認識しないといけないなと思いました。

地域を見守る人の中には、昔のように他人に迷惑をかけたり、外から見て悪いことをしているのが見えるわけじゃないから良いんじゃない!と考える人もいるのですが、自分的にはやっぱり不登校生の多さは気になります。

考えようによっては、昔はヤンキーのように外から見て悪いとわかるから、注意したり話し合ったりなど対処のしようがあったけど、不登校は外から見えないところでもがいているので、逆に先生たちも、よりデリケートに接するようにしなくてはならないとか難しくなっているのではないかと思います。
それは、地域の子供たちを見守る自分たちも同様ですが…。

思春期で心が不安定な時期、大人から見る『良い子』ってなんなんだろう?って考えてしまいました。
大人のいう良い子になった!は、子供が成長していく上では、良い事ではないのではないか?そんな事を思いながら見回りを今月もしました。

かといって、悪くなれ!とは言えないけど、やはり何か発散できるものがないと…なんでしょうね、きっと。

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貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。