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【実践例から考える】子どもの自己肯定感を育むための心構え

幼児教育に特化した雑誌『FQKids』に、興味深い幼児教育手法を実践している保育園が紹介されていて、個人的には子育てするうえでも参考にしたいな~と思える内容なので、ここでシェアさせていただきます。

『FQKids』Vol.2で紹介されていたのは、神奈川県逗子市で自然保育を実践している無認可保育園「ごかんたいそう」です。実践したい保育内容に制約を受けないように無認可で運営しているそうです。

この園で実践されている保育方針は以下のとおりです。

  1. 成果第二
    "情報は溢れ、すべてのスピードが高まる現代社会においては、すぐに成果や結果が求められる。だが幼児に目の前の成果や結果を求めてどうするのか。「半世紀後の彼らの実りある人生」という成果のためには、今は成果に関係ない実経験をこそ大切にすべき"

  2. 安全第二
    "安全を思うあまり、子供たちから失敗のチャンス、イコール学びのチャンスを摘み取ってしまっていないか。万全の注意と覚悟を持ちつつ、子供の自発的な育つ力を信じてぎりぎりまで見守る意識を、周囲の大人たちが持つ"

  3. 予定不調和
    "大人が狙ったコース通りに物事が進まないという現実こそ、子供の成長の栄養になる。子供に予定通りに物事を進行させることを強いるのではなく、予定からのずれを楽しみつつ対処させることで、子供に現実に向き合う能力を持たせる"


この保育園の園長は、上記のような保育手法を実践することで、子どもたちの"セルフリスペクト"(つまり自己肯定感)を育むことができるといいます。

セルフリスペクトに欠ける"エリート"ほど、自分の自信のなさを補うかのように、子供たちにもお受験をさせエリート校へ通わせたがる。「決められたレールにうまく乗らなければ"成功"できない」と、子供の能力を過小評価していることにほかならない。かくしてセルフリスペクト不足は、ひ弱な"エリート"の親から子へと連鎖していく。
この園では、子供たちに決められたレールを歩かせず、自由に自然と戯れさせる。保育したちは事故を防ぐために、一瞬一瞬尋常ではない注意をこっそりと払っているが、それでも「安全第二」であることに賛同してくれる親の子供でなければ、受け入れていない。
彼らの未来を、退職後の数十年の人生を抜け殻のように生きていくようなものにしないためにも、大事な子供にはお受験などさせず、日々自然と遊ばせ、自分の存在に対する根底的な肯定感を持たせるべきではないだろうか。


ぼくもこの考え方に賛同します。

子どもが高いところに登ったり、そこからジャンプしたりして遊ぼうとすると、つい「危ないからやめなさい」と言ってしまいそうになりますが、そこはグッと我慢して、大ケガだけはしないように、あらゆるシチュエーションを予測しながら、細心の注意を払って見守ってあげたいなと思います。

まさに「かわいい子には"失敗"をさせよ」です!

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