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小豆島(離島)でパートナーシップ宣誓制度を利用していた俺だから話せることとリアルなこと

はじめに。
簡単に今までの俺の歩みを説明しよう。
誤解のないよう冒頭で触れておくが、現在(2023年7月末時点)では、元パートナーとは既に別れており、俺は今、1人になったからこそ出来た時間を使ってこんな記事を書いている。

産まれてから現在の話(俺の自分史)は、ここでは割愛する。

31歳の春から俺の第2の人生は始まってる。
それまでは、ひっそりと女性として生かされていたのだ。

今から8年前のお話。
たった8年しか経ってないってことに、内容が濃すぎたせいで我ながら信じられない。汗)
胸下まであった髪をばっさり切り落とし、
(中身はあの頃もロン毛ヤローのつもりだった)
口から出る自分の一人称も俺に変え
(俺に揃えた◯)、
ファッションを女装から男装に変え
(自分の心にフィットする装いに整えた◯)、
FB(Facebook)でもトランスジェンダーである俺を曝け(さらけ)出し、女を演じるのを辞めた。

まぁ、そこから色々とカミングアウトの日々を過ごしてた。(それは39歳児になった今も変わらない。俺が俺として生きてく上ではずっと付き纏う(まとう)から。)
そうして、本来の俺として生き始め、
プラウド香川

↑ここの中の人をやったりもした。教職員相手にちょこちょこ壇上(だんじょう)で喋ることもあった。

それで小豆島にパートナーシップ宣誓制度が出来たのは2021年4月の事。(小豆島、パートナーシップ宣誓制度と検索したら、たくさん過去の俺が出てきますw。デジタルタトゥーってやつですw  )(OUT IN JAPANにもSETOUCHIにまだ俺が居ますw)


制度の認知度を上げる為にも報道されることを選んだのは俺ですから( ´∀`)


さてさて、本題。

まだまだ性同一性障害(GID)特例法とパートナーシップ宣誓制度と現状の婚姻制度の違い分かってない人多すぎた問題


俺は生物学的にはメスであり、戸籍上は女性のままなのだ。自分でそうあることを選んでるからもうそこはどうでも良いのだよ。俺自身が気にしてないから。

俺は、トランスジェンダーFTM(正確にはノンバイナリーと言っても良いような気もするけど、知らないカタカナ用語は伝わらないからトランスジェンダーと言ってるフシある)のままだ。
だから戸籍性が同性同士なら婚姻(結婚)制度は使えない。

普通に結婚する(結婚してる)と思われていたことにびっくりしたりしたこともあった。

無論、当事者なら分かる話。
俺にはパートナーシップ宣誓という選択肢しか当時は無かったということが。
だが、それすら知識として頭に入ってない人が、本当にたくさん居た。

前々回の記事https://note.com/zuiyu_love39/n/n617d4b8d9b68 でも触れたが、俺はノンホル、ノンオペなのだ。〔性別移行しようとする側のホルモン(俺の場合だとテストステロンなどの男性ホルモン)を体内に取り入れるホルモン療法をしていないこと。性別移行しようとする側へのオペレーション、外科的手術(俺の場合は胸を取ったり子宮や卵巣とったり)をしていないこと。〕

俺はトランスセクシュアル(体も戸籍も変更したいまたは変更した人)ではなないのだよ。
立ち位置的には、はるな愛やカバちゃんではなく、マツコデラックスに近いほうなのだ。

トランスだからといって誰もが身体を変えたいわけではないし、トランスジェンダーだからといって異性愛者なわけでもない。
俺は、バイセクシュアルなのだ。(当時の新聞記事ではパンセクシュアルの方で書いてる)

そんなパターンもあるってこと。

現状、日本で戸籍性を変えるには、
GIDガイドラインに則って、体を作り変える必要がある。(時間もお金も多分にかかるし、島からの場合、現状では船やらなんやら使って一番近くのジェンダークリニック【岡山大学病院ジェンダークリニック、ジェンダーセンター〈下部にリンクを貼っておく〉】に通う必要がある。俺は、紙一枚(婚姻届)の為にそれに費やそうとはどうしても思えず、その選択肢を捨てたのだよ。)

わかるかなー?

身体も戸籍も変えた状態で、あくまで異性婚なら出来るよっていうのがGID特例法だ。


で、そうそう、俺達がパートナーシップ宣誓したとき、すごーく祝福されましまよ。うん。あの時の感動は忘れてはいない。あの時、祝福の声を上げてくれてた友人知人には感謝しかないです。今でも。

ただ、
ただよ?

『結婚したわけじゃないからーー!あくまで町の条例でしかなくて、いざって時使えるほど、認知度上がってないし、婚姻制度同等の権利諸々あるわけじゃないからーーーーー!』って、吠えたかった。
けど、まいっかって過ごしてた。幸せボケですかね笑笑(皮肉です)

俺の家(正確には俺の父が世帯主の家)で俺の両親と共に暮らしてたいけど、元パートナーは、俺の父の家の同居人というくくりでしかなかったのです。公的に動かせるのは、所詮は住民票だけだっのでね。

それでも、マリフォーにかけて、いずれは!なんて思ってたよ。


遡って計算すると、アイツ(元パートナー)と一緒に居たのは付き合い始めからだと7年でしたね。その間ほぼ毎日一緒に居ましたよ。

そして町に認められたパートナーとしての夫婦の様な生活は、残念ながら2年で幕を閉じました。別れた理由までは、ご想像に任すけど、まぁ特に俺はなんにも人間的にマズいことはしちゃいないwたぶん(笑)異性婚でもよくある性格の不一致ということにしといてね(^ ^)

で、
まぁ一緒に居た間も、色んな風に捉えられてたね。何度説明してもやっぱり女同士(レズビアン)のように思われてたり?まぁだとしても、だったらなんやねん?って感じだったけど。

中途半端にしかパートナーシップ宣誓制度のことが伝わってないせいで
『ぇ、結婚したんやろ?』してないよ。(俺に婚歴はあるけどw)とか
パートナーになっても
『彼女?』いや、それはsheっていう意味?パートナーだけど。とか
って、正しく違いを認識出来てる人ってまぁー少ない!その辺の法律分かってるのって結局親友とか当事者界隈での繋がりあるヤツだけかーいっ!って
思ってた。

俺自身は理解者数人居れば幸せやったから全然気にも止めてなかったし、まぁ知らんかったらしゃーないわなって思ってた。

でも今になって

皆さん
マリフォー(同性婚訴訟ってみんないうけど)
のことも、俺のような戸籍変更までをも求めてないけど、戸籍上同性同士の婚姻も視野に入れての裁判だと分かってるかい?と。

ジブンゴト になってない人ばかりだなーって。

『でも、良いもん!人生どう転んだって俺は俺やもんっ!』って、開き直ってた。

でも、別れたからなのか、なんなのか、これは既に顔も本名も表に出てる俺が黙ったら、島のそういうセクシュアルマイノリティの色々なこと、改善なんかなかなか進んでいかないなーと。
思い至った。

LGBTQ理解増進法、https://www8.cao.go.jp/rikaizoshin/law/pdf/gaiyo.pdf  も出来てしまったことだし?

別れたからって、俺個人が当事者なことには違いないし。

島の中にも俺以外にだって当事者はいるぞ!
っての。ホンマに。

ただ、俺はアウティングは絶対ダメってことで、本人の了承もなく外には言えないし言わなかっただけ。
俺は俺のことしか書けないし、それはずっと変わらない。

宣誓したとき、芸能人でもないのに報道されてまで、町の広報に載せてまで俺が伝えて行きたかったことってなんだと思ってる?

本当に身近なところに、セクシュアルマイノリティはいるし、どこにでも(自分の性別のことが自分で認められなくて葛藤していたり、我が子の事が素直に認められなくてもがいてたり、大切な愛する人のことを周囲に容易く紹介出来ない辛さを胸に秘めていたり、自分らしくいれないならいっそし んでしま、、、、)といった心情を抱えてる人がまだまだ存在してるんだよきっとってこと、知ってて欲しいし気付いてって、やっぱり思うねん。

高齢化が進んでる島なだけあって、未だに、えるじーなんちゃら?とかしか知らないような人が圧倒的にマジョリティだったこの小豆島、俺もマイノリティのまま生きてくって、結構メンドクサイwwって思うよ自分でも。幸せではあるけど。
俺に楽しい気分味合わせてくれる友人達が居たり猫や島の自然に癒されたり、そこは恵まれてるからね✨大丈夫だけど。

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俺は、セクシュアリティ云々の前に、ホンマに、ただただ、真っ当な人間たれと自分に言い聞かせてる。
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●考えるべきはこれからの島の未来。


勿論、島人の悪口が言いたいわけでは毛頭ない。
だがしかし、小豆島は、両町ともパートナーシップ宣誓制度があるって、実は香川県全市町村コンプリートしてるって、
みんな頭の中にある?記憶にちゃんとありますか?必要な知識として。

なんで必要な知識かって、
いつ誰が君にカミングアウトするかも分からない
町では同性同士だろうとトランスジェンダーとだろうと認められてる制度があるよって、親世代が分かってないと、次世代に正しく伝わっていかないからである。


将来、子や孫や友人知人の繋がりで
『私、今女性とお付き合いしてるの』やら、
『本当はあっちの制服着たいの』やら
打ち明けられたり?
そんなこと身近に起こるし、
もし仮にそうだったとしても、ちゃんと子供側から素直に打ち明けられるような人間(親)であった方がいいし、うちの子(うちの会社)に限って!なんて通用しないのが実態だからね。
心が受け入れるかより先に知識として持っておきなさいってことね。


子供達が高校出て島の外で暮らし始めて、当事者に出逢ったりした時、
対応を間違えると一橋大の某事件みたいなことになりかねないから言ってる。

知識として頭にそれらが入ってる人は、
無知な人(またはどうしてもLGBT Qのことを受け入れ難いらしい人)に出逢ったら
「私は別に誰が誰好きになっても、本人が幸せなら良いと思う」とか、
「ほら、パートナーシップ宣誓制度っていうのもあるし、貴方がどう考えてようと、それは否定しちゃあかんと思うなーー」とかって、ちゃんと伝えてってねと。

ホンマに結構、大事なことだと思うよ。

ただ一言、「彼女いてる?」ではなく「付き合ってる人いてる?」とか、ちょっと意識して使う言葉を変えてくことで、無駄に人を傷つけずに済むこともあるかもよ?


ではでは、長々とここまで読んでくれてありがとう(^ ^)✨


今日まで生きてた自分を褒めよう✨
ありがとう✨



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