私が魚屋から転職エージェントになった理由【自己紹介】
どうも初めまして。転職エージェントのくずかわです。
いつもTwitterで転職や営業について呟いていますが、140文字ではあまり伝わらないこともあるだろうなぁと考え、遅ればせながらNoteを始め、自己紹介記事を書いてみることにしました。
お会いした方もお会いしてない方も、私のこと実はあまり自己紹介できてないこともありまして、本記事にてまとめてみようと思います。
職務経歴は?
高校卒業→魚市場4年→水産商社4年→人材ベンチャー2年半という経歴です。
業界/業種/職種でいうと、下記のとおりです。
業界:水産→水産→人材
業種:卸売業→卸売業→サービス業
職種:営業→営業→営業
ということで、約11年ずっと営業をしている営業マンです。
座右の銘は?
今を受け止め、どう生きるか。
過去は足跡でしかない。
なぜ高卒で魚市場に就職?
高校が進学校で、就職先の斡旋実績がほぼゼロに近かったんです。そのため、ハローワークに行って仕事を探すことに。担当のナイスミドルなおじさんに、「君に絶対合ってる仕事がある!」と言われて勧められたのが市場の仕事。これは本当になんで勧められたのか未だにわかってないですが、おそらく紹介実績があって若くて威勢のある人であればOKという話だったのだと思っています。
とかく、元からあまり調査しないで大枠で物事を理解して進める癖があり、約11年前の当時は、「これからは大卒だろうと高卒だろうと学歴は関係ない!経験がすべてだ!」みたいな話聞いて、「大学行くの、もったいない…!」と思ったことが大きな要因です。もちろんほかにも、卒業がギリギリだったことや勉強するのが苦手だったということもありますが…。
魚市場とか水産商社って何?
ちなみに魚市場とか水産商社といっても、様々あって、産地仲買、消費地荷受、仲買、場外問屋・・・など細かく分かれてます。水産流通の流れを図にするとざっくりこんな感じです。
1社目に私がいたのは、荷受。黄色は取引関係のあった業態です。
2社目が水産商社。こちらも黄色が取引関係のあった業態です。
こうやってみると漁師と消費者は、消費地卸売業とつながりが薄かったんだなぁと。今もそうかな。
なぜ魚屋辞めた?
大きく2つです。
1.営業力をもっと高めたかったから
水産業界ではずっとBtoB営業。仲買・荷受・スーパーのバイヤー・運送会社・・・・と毎日100件~200件は電話のやりとりをしてました。慣れ親しんだお客さんといつもと同じルーティンの受発注をやります。
「明日のサンマ何箱にします?」「50で」「はーい」
こんな短い会話で、電話なんだけどある意味でのルート営業的なことをしていました。もちろんそれ以外にも新規開拓を行い、問屋として魚を大手寿司チェーンと商談したり、中堅スーパーのバイヤーと商談したり。ですが、私がいたのは水産商社の中小企業。扱える商材も限られており、大手と比べ明らかにできることが少なすぎる。マンパワーだけでは顧客の課題解決ができないというジレンマに陥りました。
また、KPI・KGI・ファネル・顧客課題解決といった営業では当たり前のワードは、魚屋時代には一回も聞いたことない。死語というよりも、まだ産まれてないと思います。まだ、産まれてないです。(大事なので2回言いました)セールスを科学しようなんで言い出したら、手鉤で頭叩かれます。
2.独立してもうまくいくイメージが沸かなかったから
いずれは自分の会社を持つことを目標に置いていたのですが、かなり難易度が高いと思いました。具体的にいうと、水産卸売業は原料販売なので、当時22歳の私1人で売上6億円、粗利率は7%ほど。販管費・必要経費など差し引くと、営業利率は2~3%ほどです。鋭い方はもうわかると思いますが、その金額を月末締め・翌末払いの支払いサイトで事業運営していくと、圧倒的キャッシュが必要になります。先ほどの私の売上を参考に計算すると、
月間売上5000万円×利益率3%=利益150万円
最低でも3ヵ月分はキャッシュが必要と考えると、1.5億円のキャッシュが必要です。1.5億円のキャッシュがあって、約3年営業を続けてやっとキャッシュフローが回ってきたと思ったら、顧客の倒産なんてこともあります。当月締め・翌月末払いだと、最大59日分のキャッシュが溶けます。月間500万円のお客さんだったら、1000万円溶けます。これがきつい。
これらを総合すると、利率に対して倒産リスクを考えるとかなり割の悪い仕事だと思ってしまいました。
なぜ転職エージェントに?
そんな中、転職エージェントの仕事があることを知り、BtoB(法人営業)とBtoC(求職者面談)両方をできるこの仕事に魅力を感じました。BtoBって、業界用語が当たり前に通じるのですが、BtoCは通じる相手と通じない相手を幅広に対応することが必要だけどその分販売額が低い傾向にあったり。いずれにしても本当の営業力ってBtoBとBtoC両方ができることなんだろうなぁ…と頭のどこかで感じていたことを解決できる仕事と思えたのです。
しかも、ビジネスモデル上、キャッシュが少なくても、営業力1つで売上を作ることができる。そのうえ、水産業界は採用のアンテナ低いと感じており、その点においても業界に一石を投じることができればこれほど有意義なことはない!と思いこの仕事を始めました。
魚屋から転職エージェントという経歴を経て思うこと
とはいっても、魚屋の仕事は面白い!魚屋時代には、薄利多売で物量を動かすことや、協力会社である運送会社や仲卸社長との絶妙な駆け引きなど、BtoB営業については同い年の中ではかなり体験させてもらったほうだと思っています。お客さんにめっちゃいじめられましたけどそれもいい思い出です。
そんな苦かったけど楽しかった魚屋営業時代と、転職エージェント営業時代で気づきがあるんですよね。旧態依然とした働き方にもよかった部分もあったし、転職エージェントでも悪い部分もあるなとか。あとは物量を動かすという考えはBtoBで原料販売するうえでの醍醐味であると思いますが、人材の領域では、人を扱うわけですからそうはいかない。そこらへんもこれからまだまだ勉強中です。
あとはアン肝仕込んだりもしますし、魚屋時代の経験はいまでも私の心の中で生き続けています。
転職エージェントの仕事
やりがいをもってやれています。案内不足でミスマッチだったかなという時や、自分の営業力で求職者の面接がうまくいかなかったなぁって場面では落ち込むことはありますが、対策を打てば結果に跳ね返ってくるのはすごく嬉しいです。何よりも、人の転職を見届けて、活躍している話を聞いた時が一番楽しいし嬉しいですね。あと、BtoCの割合が多くなって疲れた時に、気晴らしにBtoBで法人営業に注力するとか、BtoBでクレームを預かってメンタルやられそうになった時は、仲良かった転職者と話して元気を取り戻すという小技も使えるのが両面営業の醍醐味ですねw
これからの目標は?
・家庭を疎かにすることなく、今まで通りのパフォーマンスを出すこと
先日子供が生まれたばかりでして、家庭を保ちつつ今まで通りのパフォーマンスを出す難易度の高さにぶち当たっています。妻と2人の時は、例えば集中したい時間には、「ちょっと集中したいから1人にして」と言えますが、子供にはそれが通用しません。子供に「ちょっと寝といて」と言ったからと寝てくれません。寝かしつけというやつがあります。妻が最大限、家事にコミットしてくれていますが、どうしたってそれぞれの可処分時間が減っているのですから、目標達成のためには、それぞれの時間生産性をあげなくてはいけません。会社みたいで面白いですね。マネジメントしながら今まで通りのパフォーマンスを出す、みたいな。
あとは、人材業界からではありますが、水産業界を元気にしたいですね。
書いてみて思ったこと
今までは、自分のことはわかってくれてる人だけわかってくれればいいやと思ってましたが、発信しないとだれもわかってくれないんだって気づいて、やっとこういう記事が書けるようになりました。成長したな、昔の俺。
最後に
ここまで読んでいただいた方ありがとうございます。
また、
そんな方がいましたら、気軽にご連絡ください!
Twitter(@zucchi0830)
では今後とも転職・営業・魚屋について呟いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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