見出し画像

エアラインらしくないものまで販売する「ZIPAIR Online Shop」。その世界観とは。

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。

2022年3月9日にオープンしたオンラインショップ「ZIPAIR Online Shop」。ZIPAIRオリジナルグッズやZIPAIRがセレクトしたアイテムが買えますが、既にご購入いただいた方からのお声があり、とても嬉しく思っております!

独自にセレクトした商品のなかには、旅行で使えるようなアイテムのほかにコーヒーメーカーやスピーカーなどエアラインとしては珍しいものもラインナップしています。今回は、その理由やオンラインショップ立ち上げまでのストーリーを担当者に聞きました。

ZIPAIRがオンラインショップで目指すのはどのような姿なのでしょうか。

unnamed (6) のコピー

プロフィール/五木田 忍【写真・右】
2020年にZIPAIR Tokyoに出向。企画マーケティング部所属。機内販売品や機内食などの企画・製作を担当しながら、オンラインショップの運営においてはサプライヤーとの調整や在庫管理を担当する。
プロフィール/松村英明【写真・左】
2020年にZIPAIR Tokyoに出向。企画マーケティング部でマーケティング業務を担当。オンラインショップの運営ではさらにWebサイト構築も担当する。

全員が未経験からのスタート。手探りの日々が続いた。

―まずはオンラインショップを立ち上げたきっかけを教えてください。

松村:私たちは航空券をインターネットのみで販売していますが、ゆくゆくはそこで培った経験や財産を航空事業に続く新しい事業に活用していくことを考えていました。

ZIPAIRでは、会社として新しいチャレンジをして常に成長を続けていくことが大切であると考えており、オンラインショップもその一環として会社の設立当初から立ち上げる予定にあったのです。

―既存のショッピングモールに出店するのではなく、プラットフォームを使った販売形態にした理由は何でしょうか。

松村:私たちはメーカーではないため単に物を販売する場所は求めていませんでした。探していたのは、セレクトショップを構えるような感覚で、自分たちで商品を展開できる場所。そのためカスタマイズがしやすいプラットフォームを使って運営していくことを選びました。

Webサイトの構築や商品の仕入れなど本格的に動き出したのは2021年10月頃。オープンまでは約半年というとてもタイトなスケジュールでした。

五木田:正直なところ、オープン日が近づいてくるにつれて「これはまずいな……」と何度思ったことかわかりません。担当はオンラインショップの立ち上げだけでなく既に抱えている業務も進めながらでしたので、その点においても苦労しました。

unnamed (5) _加工

―メンバーの皆さんはオンラインショップの立ち上げや運営が初めてだと伺いましたが……。

五木田:そうです。メンバーは5人なのですが、オンラインショップの業務は全員が未経験だったため、戸惑う場面が多かったように感じています。

例えば、これまで機内販売で取引実績があるサプライヤーさんでも、オンラインショップとなると仕入れ方法やルールがまるで違うので改めて契約を結ぶ必要があったり、確保するべき在庫の数も違ったり。本当に何もかもを手探りで進めていきました。

松村:「ご利用ガイド」や「よくあるご質問」といったお客さまへのご案内も、いざ書く側になると決めなくてはならないことがたくさんあって……。こうした一つ一つの業務を洗い出しながら、ものすごいスピードで進めていましたね。

そんななかでも「ZIPAIRらしさを感じていただけるWebサイトやラインナップは何か」を考え抜いてたどり着いたのが、このオンラインショップの形です。


エアラインのオンラインショップに対する固定概念をなくしたかった。

zipair.shop_collections_all (3) _トリミング

―ラインナップには、ホットプレートやコーヒーメーカーなどエアラインとの親和性が薄いように感じる商品がセレクトされていますが、どのような基準があるのでしょうか。

松村:エアラインが手掛けているオンラインショップの多くは自社のオリジナルグッズや就航先の特産品、トラベルグッズなどを中心に販売していて、エアラインであることやその会社のカラーがわかりやすいと思います。ですが私たちは「エアラインだからこういうものを売る」という固定概念を打ち破りたかったんです。

ZIPAIRが企業として掲げている“NEW BASIC”という理念においては、業界の当たり前に常に疑問を持ち、新しい基準を作り新たな価値をお客さまに提供していくことを目指しています。それをオンラインショップでも体現し「普通に暮らしているなかでは出合わない新しい体験をもたらしてくれるような商品を提案したい」と思いました。

五木田:その考えに沿った形で掲げているのが、次の3つのコンセプトです。商品を選ぶ際は、この基準と照らし合わせています。

• 豊かで新しい生活(「暮らし方」「過ごし方」)や、社会のスタイルを提案する
• 旅行という非日常体験に留まらず「これまでにない体験」や「生きる喜び」を提供する
• そんな社会や、そんな社会を創ろうとする人を応援・推進する

―つまり、新しい価値観や体験を提案するために、どこか尖ったところがある商品をセレクトしているということでしょうか。

五木田:そうですね。ただし、単にもの珍しい商品やデザインがかっこいい商品というわけではなく“新しい技術を取り入れたもの”“機能性に優れたもの”“SDGsに関連するもの”など、お客さまにおすすめする理由やストーリーがあるものをしっかりとセレクトしています。

松村:例えば「NETENE.」というブランドのリラックスウェアは着心地がいいことに加え、今まで捨てられていたコットンの種のまわりについた産毛から紡いだ糸で作られており、最後は土に還るといった持続可能な取り組みの要素があります。

こうした商品を取り揃えていくことで、オンラインショップを通じて“NEW BASIC”、つまりZIPAIRらしさを感じていただけることにもつながるのではないかと考えています。


ZIPAIRの輪を少しずつ広げていきたい。

―松村さん、五木田さんが読者の方におすすめしたい商品を教えてください。

松村:オリジナルのアメニティグッズは日常でも使いやすいデザインに仕上げていますので、やはり多くの方の手に取っていただけたら嬉しく思います。またスニーカーは機内で販売しておらず、買えるのはこのオンラインショップだけです!

あとは「COTODAMA」のリリックスピーカー。音楽を再生すると同時に歌詞がスピーカーのスクリーンに表示される商品で、聴覚だけでなく視覚でも音楽を楽しめるといった新しい体験をもたらす商品だなと思ってセレクトしています。

画像6

松村:実はこの商品、ZIPAIRのブランディングを手掛けてくださったSIXさんが開発したものなんです。今ラインナップしている商品は、パートナーさんやそこからご紹介をいただいたサプライヤーさんの商品が中心。理由は、同じような志を持っていたり、私たちの世界観に共感していただけたりするかという点を大切にしているからです。

五木田:「Bé-A」のシグネチャー ショーツを手掛けているBe-A Japanさんもそうですね。客室乗務員は性別による制限はないですが女性が多い職場です。そうした背景から、一企業として女性がよりよく活躍できる社会の実現に向けて取り組むことを掲げていました。吸水ショーツのパイオニアブランドであるBe-A Japanさんも私たちと同じ目標を持っているんです。

松村:これから、一緒に社会問題に向き合ったり新しい価値をもたらしたりしていく仲間の輪を少しずつ大きくしていきたいと考えています。私たちのコンセプトに共感していただけるパートナーさんを心よりお待ちしています!

画像5

―そのコンセプトを軸にしながら、今後はどのようなラインナップ展開を考えていますか?

松村:NEW BASICを掲げていますので、この先の変わりゆく時代のなかでもお客さまが求める商品をタイムリーにラインナップしていきたいと思います。また、私はホノルル線もマーケティングとして担当しているので、いずれはビーチサンダルや速乾性のあるタオルなどハワイに持って行って使いたくなるような、路線の特性に合わせた商品も取り揃えていきたいです。

五木田:それは私への課題ですね(笑)

これからも良い意味でエアラインらしくない商品をセレクトしていきますが、そのなかで「ZIPAIRの商品はデザインがいい」「ZIPAIRのセレクトセンスがいい」とZIPAIRを主語に魅力を感じていただけることを目指したいと思います。

このオンラインショップをきっかけにZIPAIRというエアラインに興味を持っていただけるぐらいまでに力のあるラインナップを揃えていきますので、ぜひ今後の展開に期待してください!


記事下設定画像_最終版


この記事が参加している募集