観光旅行は絶好のお仕事日和 〜神戸編 後編〜
台風が南で猛威を震っている最中であるが、皆さんはご無事だろうか?
残暑が厳しい中での雨となると蒸し暑さで色々大変だろうとお察し申し上げる。
この観光旅行シリーズ、2〜3年続いた我が家の旅行記を兼ねている。
それで風景写真は観光地でどのように撮るのかを弥次喜多道中の紀行的に綴っていきたい。
しばらくお付き合いいただけたら幸いである。
さて、ミステリーツアー並みの旅行に味をしめた夫を連れ立ったはいいが、
宿でネタバレが起こってしまった。宿の朝食会場での事である・・・
「あれ?日ハムのレプリカユニホーム来たおばちゃん集団がいる!」
そう、じーなの旅行日程には神戸グリーンスタジアムでオリックスVS日ハム戦がある。
「まさかこの日程って、日ハム戦見に行く旅なのか?!」
興奮して話す夫。仕方ないなとチケットを渡す。昨日に引き続き気分は上げ上げになるはず・・・であった。
「いやー、あの人達、すげー恥ずかしい。やたらマナーがなってない。」
「もう少し静かに食べてほしいよね。周り皆んなドン引きだよ。」
「周りが見えてないんだなー」
という訳で、せっかくの気分が台無しになった可哀想な夫に同情する。
さてさて、我々はその彼女たちのように神戸の雰囲気を台無しにしないよう、さっさとチェックアウトして次の目的地へ歩き出した。
スーツケースを預けて15分ほど歩く。
東公園に到着。ここには阪神淡路大震災の被災者のモニュメントがある。
若かりし頃にTVで見た記憶しかないが、都市で起こった大震災として犠牲者を弔うようお参りせねばと立ち寄らせていただいた次第。
到着するなり夫が言った。
「お前、よくこの場所知ってたな。感心した。」
その一言と共に、東日本大震災も弔う旅に行くぞと言う。
またの機会に改めて行こうかと相槌を打つ。
お参りが終わると、宿でもらったMAPを基に街中を散策する。
これは現地で情報収集するというシュミレーションであった。
歩道橋を降りて税関前まで歩いていると、私の足が止まった。
「ちょっとー!これ見てみて!」
「あーーー!!! 爆笑」
夫は日本一短い国道に夢中であちこち角度を変えつつ記念写真を撮っている。
昼まで自由時間の間にどれだけ彼にサプライズをあげられるかな?
次、その建物撮ったら南の方へ歩こうー!
その日は平日だったため、現役で使用されているという税関本庁は神戸市役所のように観光客が気軽に立ち寄れる雰囲気ではなく、遠巻きに写真に収めて終わってしまったのだった。残念。
しばらく歩くとさらに歴史を感じさせるオブジェに出会う。
旧大日本帝国軍の足跡であった。
功罪あれど、古き歴史には変わりない。
改めて歴史を巡る旅に一礼して更に歩みを進める。
史跡巡りも好きな夫である。気分も良くなって一言。
「おーい。次はどこに行けば良いんだ?」
「お昼ご飯までここら辺を散歩すれば良いんだよ。」
「エーー」
そう、ただ単に神戸の旧居留地を歩く予定なのであるが、
単に目的もなく歩くといった行為に疑問符を打った夫。
まあ、見てなって。
日本で初めての水道管を発見。ここは現役で使われているものの一部だそうだ。
これを見つけて、夫は一言。
「旧居留地、いいね。まだまだ歴史的建造物があるんだろうな」
そうそう。そうなんです。
やっとこの散歩の意味をわかっていただけたようだ。
「あちぃー!ここで早めの食事を済ませながら涼もうぜ」
いやいや、そこはまだまだ次の予定があるからマズいんですって。
まだ大丈夫だから、先行こうと伝えて進んでいく。
ちょっと夫からはブーイング。
お昼は彼にとって大事な場所があるからそれまでお預けワンワンなのだ。
旧居留地をあらかた眺めた後にお昼まで時間があったのでスタバで休憩。
先ほどはレストランだったのでじーなは否定したが、ポイントの近くまで来て初めてカミングアウトした。
お昼は中華街で心ゆくまで食べるよー!!っと。
彼は食べる方も作る方も中華は好きなので、大はしゃぎ。
「もしかして、中華街まで歩いて来ちまった感じなのか?随分俺ら歩いたな。」
「そうでしょー。でもさっきのレストランに入ってたら台無しだったと思わない?」
「あー!だからさっき止めたのか。」
外は9月とは思えない程の暑さ。それで涼んでいたのだが、
せっかくの彼へのプレゼント企画だ。さあ、行こう。
彼の夢の一つは横浜中華街へ行く事だったのだが、
神戸で中華街の夢が叶うとは思っても見なかったらしい。(中華街ならどっちでも良いのか??)
ランチの美味しそうな店を物色しながら物産店を覗く。
いつも彼が愛用している中華スープの素は本場の物だと気づいた。
あ!これ我が家にもあるやつでしょ!
「俺はこだわってるからなー!」
と、得意げに次々に自分用のお土産を買っていった。
さて、ランチも無事に美味しくいただいたところで腹ごなしがてら散歩。
次の目的地へいきましょうか。
次なる目的地のメリケンパークへ到着。
メリケン波止場まで足を向ける。
次々と目の当たりにする震災の跡に2人とも東北旅行をいずれは実行しようと決意。
まずはここでも軽く祈りを捧げるのであった。
そして海洋博物館と併設されているカワサキワールドへGoGo!
「!!!」
このカワサキワールドをご案内してまず夫はフリーズしていた。
今までのご案内ルートからすると何故ここに?と意外性に富んだスポットだからだ。
まぁ、マップで下調べしているじーなからすると川崎重工業さんの工場地帯があるのでわかりやすかったのだ。
しかし、彼が???から!!!に変わるこの展開を待っていたのであった。大の車とオートバイ好きであるからである。
中は本当に大人が無邪気に喜びワクワクするような物の展示が続く。
他に何があるんだろう?などと期待していたら、2輪のコーナーがあった。
見慣れたモデルから珍しいものまで。
そして、最後の方に近いところに極めつけは、新幹線の展示である。
0系と呼ばれる機体の現物が展示されていて、中に入ると子供の頃を思い出してしまう。
そんな形でじーなのカメラの手は風景写真以外の物でも止まらない。
こりゃ、後で整理しないとな。建物はまだしもだ。
おや?あー、もう時間か。
さあ、元阪急ファンの夫婦が楽しみにしてた神戸グリーンスタジアムへいざ参る!
市営地下鉄に乗ること約20分。アクセスは限りなく良くて驚いた。
駅から出たらグランドの敷地内なのだから。
さぁーて、当時日本一と謳われていた天然芝球場はいかがかなー??
「すげー!!綺麗な天然芝だー!!」
と、驚く夫とじーな。これは風景写真としても使えるなら使いたい。
しかし、業界にはそのような常識はない。
くそー、これが伝えられたらなぁー
ひたすら球場を彷徨ってシャッターを切る私であるが、
夫はどこ吹く風で応援歌を両方のチーム分歌っている。
(ちなみに、じーなも同じであるがカメラの方が忙しくて歌ってられないのだ。残念。)
さぁ、イチロ日産で若かりし頃のイチローさんはまだまだ新しい。
一番は福良さんという夫に対して一番は福本さんと堂々と無い胸を張る私じーな。
北海道に日ハムが来たので、同じパ・リーグの地元の球団ということで応援している。
だが、古巣は懐かしくていつでも帰巣本能が働く。
大声でビジター席で日ハム応援歌を試合中に歌ってるかと思えば、
次の回はホームの応援団に合わせて河内弁の応援歌を心ゆくまで楽しむ始末だ。
さてさて結局、風景写真はCityscapeのカテゴリーの街並みしか収穫のなかった神戸だったが、次は確実に風景写真が撮れそうなポイントがあるので、荷物を受け取るとそそくさと阪神電車に乗って難波方面へと向かうのであった。
教訓:神戸は高台がいいよね。(異人館を見たい=撮りたい)
__________ 続く。To be continued next day’s trip.
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