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#109.Amazing Grace

今日から私はいつも通り仕事、子供たちは保育園。

朝起きて子供たちの朝食を作り、保育園の準備。

長女は起床してから機嫌悪く時間がいつもよりもかかったが

体調面は問題なさそうでよかった。

なんとか子供2人を保育園へ連れていき

私は出勤。

ただその後、義母からメールがあった。

妻は昨日の夜も熱が38度まで上がり

解熱剤で朝方は熱は37度まで下がったが

その後にお通じのお漏らしと失禁をしてしまったようだ。

その時の妻は

ごめんなさい、というものの、

よくわかっていない様子だったとのこと。

最近私のnoteで、連日このようなネガティブなことを書いて

実は申し訳ないと思っている。

本当はもう少しポジティブなこと

楽しいことを書きたいとは思っているが

このnoteは妻の闘病の備忘録にもなっているので

ご了承いただきたい。

私は仕事中ではあったが

正直、真面目に仕事を行うメンタルの状況になく

もうあまり時間がないのか

と思い巡らせていた。

仕事が終わり

急いで病院へ向かった。

妻の部屋は消灯前であったが暗く

妻はベットに横たわって寝ていた。

ただ私が部屋に入ると

妻は私がわかるのか

おかえり

と言ってくれた。

私は

大丈夫か

なんとか頑張ろう

絶対死ぬな

声を振り絞って言った。

妻は

大丈夫よ

死なんよ

その時、面会時刻が終わったのか

院内放送と共に、Amazing Graceが流れた。

この讃美歌は

6年前

私と妻の結婚式の時に

教会で歌われたもの。

妻と結婚してから6年

2人の子供にも恵まれ

幸せだった。

ただ2年前の妻の脳腫瘍の発症から

全てが変わった。

私はその讃美歌を聞いた時

泣いた。

妻がこの世にいてほしいこと。

生きて一緒に、そばにいてほしいこと。

それだけ

私が泣いていた時

妻が

泣いたら負けよ

私は大丈夫よ

と言った。

本当に自分は弱い、と思った。

妻は病気と闘っている。

私は最後の最後まで諦めず、妻を支えて行こうと思う。



記事を通じて、少しでも誰かのお役に立てればと思っています。