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ショートショートのはじまりはじまり 作:ジコマンキング

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SUZURIクリエイター•ジコマンキングが送る短編小説集。愛が、夢が、恐怖が、笑いが、感動が全てそこにある。さぁ、ちょっとだけ冒険しよう。(気に入って頂けましたら100円からの投…
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2021年11月の記事一覧

ゴートソルジャー 〜ビギニングウォー〜(前編)

はるか遠い大陸にある小国が2つあった。北と南に分かれたその小国たちは両方とも軍事科学力に…

クラゲを飼う男(2)

それは、激しい雷雨の日だった。くるぶしまで覆うほどの降水量、新品同然だったスーツもおじゃ…

欲しがりスケッチ

スケッチを描いている時が幸せな訳ではない。 ノートと鉛筆を持って必死になって描いていると…

怪奇捜査官ベル〜恐怖の猟犬使い〜

※この小説には過激な暴力描写が含まれる事がございます。また、登場人物、場所、団体などは全…

深夜行

深い夜と書いて深夜、街の灯も人の声も消えありのままの夜が戻る。 そんなありのままの夜を少…

帯刀令

20XX年日本、か弱き人々が躊躇なき正義に日々怯え続けた。道端、電車内のテロまがいの凶悪犯罪…

境目世界案内人ガド 〜チョコケーキではなく、チョコレートケーキです。〜

生と死の間の世界には、暇な何かが住んでいる。いつどこでその存在が生まれたか本人も知らないが確かにそこにいる。目的なきその存在は、今日も話し相手がやってくるのを待つ。美味しいお菓子とお茶を用意して。 その日、あの世とこの世の境目の世界に1人の女性が現れた。彼女の名はA子、しがないOLだ。彼女は会社の帰り道、信号無視したトラックに轢かれ意識を失った。だが、意識を失ってすぐにここへやってきた。誰も存在を知らないこの場所へ。一見するとだだっ広い平地に木や花が何本か植えられている。木

境目世界案内人ガド 〜はじめましての方へご挨拶ですよ。〜

ご機嫌いかがですかこの世とあの世の皆様。私の名前はガド、暇人です。私が住んでいるのはこの…