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エッセイ:大ちゃんは○○である

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大学時代~役者を経て介護業界に飛び込み、現在までを綴るエッセイ。
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2021年6月の記事一覧

エッセイ:大ちゃんは○○である68

エッセイ:大ちゃんは○○である68

実際に書いた応募動機を一言一句覚えている
わけではないので割愛させていただくが、
溢れんばかりの熱意をペンに乗せ、
枠に納まりきらないぐらいの想いを羅列した。
何が何でも職業訓練のヘルパー2級講座を受講したかった。
本当にその一心だった。
『想いよー、届け届け届け届けーー!』
何度そう念じたことか。
受講が決まった者には郵送にて通知書類が届くとのことだったので、
目安となる期日まではソワソワソワソ

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エッセイ:大ちゃんは○○である67

エッセイ:大ちゃんは○○である67

期間は三ヶ月間。
座学と実習のカリキュラムを修了すれば、
ヘルパー2級の資格をもらえる。
ヘルパー2級の資格があれば、今までと違って随分と就職活動がスムーズになるはずだ。
資格社会といっても過言ではない介護業界。
その扉を叩く準備の一つとして、この受講は僕にとって何が何でも必要だった。
もう門前払いは懲り懲りだった。
ただし、受講するにはそこそこに高いハードルがあり、小村の説明によると
定員が30

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