バミューダトライアングルの呪い?
フロリダ半島先端と、大西洋にあるプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ三角形の海域は「魔の海域」と呼ばれ、この海域に通過した船舶や飛行機が突如消息を絶ち、行方不明になる。100年以上前から100を超える船や飛行機、1000人以上の犠牲者が出ていると。
この超常現象について、磁力異常説、宇宙人説、海底人説など色んな説がありましたが、実はこれは有名な作り話です。
1945年12月5日にアメリカ海軍の5機雷撃機が訓練飛行中に消息を絶った事件はこの伝説の始まりでした。飛行訓練始まって2時間弱でチームが迷子となり、東へ行く予定にも関わらず真っ直ぐ北へ飛んで行き、最後燃料切れ海に墜落しました。墜落海域は海軍の駐軍があるため、すぐ救援隊が派遣されましたが、救援隊の中の一隻BPM−5水上飛行機も墜落し、3名乗員も全部犠牲となりました。
こんな大きな事故を受け、アメリカ海軍はすぐ調査を行いました。原因は訓練飛行隊の隊長テイラー中尉に大きな責任があると結論でした。
テイラー中尉は第二次世界大戦期間も何度の迷子になった経験があり、しかも迷子になる度問題を解決するではなく、すぐ飛行機を捨て逃げることにしました。
今回の訓練において方向を判断するナビ、コンパス、腕時計など全て携帯さず、気づいた時はすでに空の上にいました。(コンパス故障の説もある)通常なら帰投すれば済む問題ですが、テイラー中尉は助言を無視し自分の感覚で違う方向へ飛んで行きました。地上管制官も異常を気付きテイラー中尉に指揮権を渡すように命令したが、依然無視されチームを連れてそのまま死へ突っ込んだ。
海軍もすぐ調査報告を出し、事故の主要理由はテイラー中尉の指揮問題にあり、もちろん天候不良も影響されていました。
一見非常に分かりやすい事故ですが、どうして呪いや伝説まで発展したでしょうか?
海軍の調査報告が出てからテイラー中尉の家族が非常に不満を思い、海軍を告訴し再調査及び慰謝料を要求しました。訴訟は5年以上続き、海軍も疲れたでしょうから新しい調査報告を出すことによって双方和解しました。
実はこの新しい調査報告こそ新しい伝説の始まりでした。
新調査報告に事故理由は天気とその他の未知の要素によるものであると記載されていました。
テイラー中尉の家族は満足して家に帰りましたが、この「その他の未知の要素によるもの」という文言こそ人の想像力を羽ばたかせました。
1960年代、とある作家はバミューダトライアングルの超自然現象を「暴露」し、無論大多数は作り話、一部は他の海域の事故をバミューダトライアングルに持ってきただけです。しかし、彼の作文は数多くのファンを得て人々は「魔の海域」の虜になり、しかも多くの人はこの話を補うようにさらに優秀な作文を作りました。最優秀賞はチャールズ・ベルリッツという人物に獲得され、本日人々が知られている全てバミューダトライアングルに関する伝説はほぼ全てこの人の作り話でした。
チャールズ・ベルリッツはバミューダトライアングルに関する伝説を一冊の本にまとめ、累計500万部以上売られ、世界的ベストセラーとなり、バミューダトライアングルも世界有名の伝説となりました。
しかし、こんなミステリーがあるなら、解明したい人ももちろんいっぱい出てきます。その中にローレンス・クシュという人物は全ての作家が作った話を一々確認し、「証偽」しました。伝説として作られた50件ほどの事件はほとんど捏造でした、数少ない本当にあった事件も全て理由があり、原因がはっきりされていました。いわゆる神秘な力と全く関係がありません。
しかも彼の研究により、バミューダトライアングル海域の事故は世界他の海域と比べむしろ事故率が僅か低い、最も証拠となっているのはもしこの海域本当に大量な事故が発生したのであれば、最も心配するのは保険会社に違いない、そうなると、保険会社は必ず相応の規則があるはずです。しかし、当時世界一番大きい保険会社はわざと声明を出し、バミューダトライアングル海域は他の海域より危険という証拠がないため、バミューダトライアングル海域に通過する船舶飛行機に対し責任免除をしないと。
またローレンス・クシュはチャールズ・ベルリッツに対し、もし君が話した事件の中に一つだけ本物さえあれば、一万ドルの賠償金を払う上、公開謝罪すると。
チャールズ・ベルリッツは最後全ての話は全部自分の作り話だと謝罪し、伝説を終わらせました。
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