右足の「居着き」を改善するドリル
前回は僕の左足にできた水ぶくれをネタに、「右足の居着き」と「骨盤左回旋」の関係についてお話ししました。
「骨盤右回旋偏位」は、多くのランナーが抱えてらっしゃる課題で、推進力を低下させたり、怪我の原因になりかねません。
そこで前回お伝えしたのが「フォアフットロッキングスキル」でした。母趾球を深く転がすスキルですね。
今日はこのスキルを磨き上げるためのドリルをご紹介していきます。
前回もお話ししましたが、フォアフット(前足部)をロッキング(転がす)ために重要な部位が「膝」です。
具体的にいうと「膝が伸びるタイミング」ですね。これがフォアフットロッキングスキルに大きく影響します。
そこで今日は、この「膝が伸びるタイミング」を整えるドリルを説明していきます。下の動画をご覧ください。
ポイントは二つ。
①膝を曲げたまま「義足化」し、その義足を骨盤で振る
②蝶のように舞い、蜂のように刺す
ではポイントを説明します。
まず①について。
膝を上げた時に膝が曲がりますが、その屈曲角度を維持するような感覚で、膝を曲げたままで大腿を振り下ろします。これを僕は「脚の義足化」と表現しています。脚のスティッフネスが高まっている状態ですね。
その義足化した脚が、骨盤回旋に追従しながら後方に「振られ」ます。ここで重要なのが「振る」ではなく「振られる」ということ。骨盤回旋が先に出て、その動きに伴って脚の振り下ろし動作が出ます。
そして②について。もちろんふざけているわけではありません。いたって大真面目です。モハメド・アリの「アレ」ですね。どういうことかというと…
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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員