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鬼軍曹の涙の理由の話

<おじさんDX Vol 344>

とある会社で部署の業績改善担当となったDさん。

『また、やっちまった...』と、愚痴を聞くことになりました😅


✅ダメな管理者だ...と反省

✅「自分はなんてダメな管理者なのだろう...」

そう反省するDさんです。

ある日、職場で部下を叱ってしまったらしく、振り返れば言い過ぎだったと思っても、後の祭り状態らしいのです。


「鬼軍曹」と揶揄されるDさんですが、業務改善に必死になるあまりの行為だったようですが、叱り方も考えて行わないと...😅

✅「ああいう言い方はないよな」
✅「言われた側は気分が悪いだろうな」
✅「そこまで言わなくても良かったよな」

これは、全てDさんの言葉なのです。


Dさんとは、付き合いが長いので、私はこの人物の性格等を把握しているつもりです。


不器用ですが「駆け引きのない正直な人」なので「個人的に好きなタイプ」ですが、部下がどう思っているのか...。

少々弱気な発言があります😅


✅誤解なのか?思い過ごしなのか?

私はそんなDさんに「部下の本音を聞いてみたら?」と提案したのですが、部下からどう思われているのかを知ったところで、業務にどのように影響するのかは分かりません。


事実を知って状況が好転するかも知れませんし、知っても好転しないかも知れませんが、誤解や思い過ごしのある状況では、お互いスッキリしないのも本当のところです。


ですから、

✅「良くも悪くも覚悟はありますか?」

と、Dさんに聞いたのですが、どうも返答が煮え切らない😅


✅「仮に部下がDさんのことを嫌いだとしたら、どうするの?」
✅「部下に好かれないと業務改善が出来ないの?」
✅「やることには変わりがないけど、理解者が居ないのは大変だよ」

現実を知るという事は、経験上「勇気」が必要なのです。


✅目的のために

Dさんはこの部署の改善担当となり人事異動によって単身赴任しています。

奥様とは、学生時代からの付き合いだった様子でして、奥様一筋😁


単身赴任は、お子さんの進学と奥様の体調を考えての苦渋の決断だったと思うのです。

「本音は、家族と離れたくないのだろうな...」と気持ちは痛いほどわかるのですが、それでも私はあえてDさんに、きつい一言を

✅「ぶれてんじゃないよ!目的は業務改善」

いつものDさんなら我に返るところ、どうにも...。


おそらく社内でこんな弱気なDさんを見たことがある人はいないでしょう。


彼の性格は、実は繊細😁

周囲にも目が向きますし、気配りも出来るし、情熱をもっています。おそらくですが、その赴任先で叱った原因も「Dさんの考える仕事への姿勢」から外れた行為を行ったからなのでしょう。


確かに厳しいという意見もありますが、闇雲に叱り飛ばす人物ではありません。

✅今更だけど勉強不足だった...。
✅このやり方でしか出来ないから、俺って駄目なんだ...。

溜息と共にそんな言葉が出てきました。


✅現実を見る

本来は、社内で助け舟を出す必要があるのですが、どうも周囲から「Dさんなら大丈夫」と勝手に決めつけられており、イメージが先行してしまっています。

表に出さなくともこうしたケアは、必要な時があるのです。


そこでお節介を😁


先日Dさんに叱られた部下に聞いてみました。

✅「叱られたんだって?😁」

その部下から語られた内容は、Dさんは思いもしない内容でした。


✅「あれは私の完全なミスでして確認不足でした」
✅「叱られて当然ですし以前の上司だったら放っておかれたでしょうね」
✅「部署の成績が悪かったのが、Dさんが来てから上昇傾向」
✅「今までダラダラしていたのでしょうね...目が覚めた思いです」

これがその叱られた部下の本心かどうかは別としても、Dさんが思っている内容とかなり違うのです。


本人が聞いたらどう思うだろうか😁


しかし、Dさんのことを考えると、このままという訳にもいかないので、更に余計なお節介を...。


✅上司の背景を部下は知らない

私は、この叱られた部下に「次世代の責任者」になるよう話をしました。

業績次第でDさんは、元の勤務地に帰れる。


彼が今、どのような背景で単身赴任をしているのかについて、その部下に伝えたのです。

✅気が付きませんでした...。
✅そんな素振りなんて見たこともありません。
✅案外繊細な人なのですね。


🍀『君が、Dさんの代わりが出来るようになりなさい』


以前の上司は、感情の起伏もなく淡々と業務をこなすだけの人物だった様子で、職場の雰囲気もどちらかと言うと褪めた状況。そこにやり方は粗いですが、情熱を持ったDさんが赴任しているのです。

そりゃ温度差があって当然の状況です😁

それにこの叱られた部下も元々は仕事熱心だった事もあって、Dさんとは同じベクトル上にいると推測していました。


✅「もし...先日のようなことがあったら、こう伝えてください」

『心は熱く、頭は冷静にですよ❗』

これは私がDさんにいつも言っている言葉なので、ふと我に返るはずなのです。


✅鬼軍曹の涙の理由

一年ほどでDさんは、元の部署に戻ることになったのですが、そこである事実を知ります。

部下達から

✅「奥さんの元に帰れるよう頑張ったのですが、1年かかってしまいました」
✅「家族と暮らすのが一番」と皆で出した答えです。


部下がDさんに「心は熱く、頭は冷静に」という言葉から、私が何等か関わっているという事は、薄々気付いていたようですが、聞かれてもとぼけていました😁



✅○○君(叱られた部下)を筆頭に職場の一体感が出たような気がする。

途中でDさんも変化に気付いていたのですが、それがどうしてなのかまで知らなかったようです。


✅まさか...部下達が「Dさんのことを考えて一枚岩になっていた」


この事を知ったDさんは「ありがとう」と男泣きしたようです。



あれから数年経過し、今は本社勤務のDさんとこの部下達との絆は、今でも続いています。


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