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【働き方】経験者優遇という制度の効果

<おじさんDX Vol 498>

以前の記事で年齢による良い職場とそうでない職場の件を書きました。


企業側が年齢にこだわっているので、なかなか上手な採用が出来ていないケースがあります。


年齢制限は基本的にナンセンスなのですが、聞いた話によると、「○○歳以下 全員面接」と記載している募集要綱もあるとのこと。

まったくもって、安く雇用するしか考えていない企業のこの先はどうなるのでしょうか。


もうひとつに「未経験者歓迎」「経験者優遇」
と記載されている求人要綱があります。


ここでは経験者優遇という記載に着目します。



✅経験者優遇の中身は決まっていますか?


✅採用の優遇
✅入社後の待遇の優遇
✅担当業務、役割の違い

経験者ともなると他社で経験を積んでいますので、即戦力を期待するところになりますが、未経験者との「具体的な差」は何でしょうか?


「具体的にですから、数値でも出せますよね?」

例えば、

✅職責が一般職からではなく、役職者から始まる。
(役職者と一般職の差は、何をどのように評価して差があるのか)
✅給与支給額の差はいくらなのか。
✅優遇され手当が支給されるとして、手当はいくらなのか。
✅勤務体系の差。出社時間、総労働時間などの差。


色々ありますが、これが応募者に見えないと「書いてあるだけ」となります。

求人時もそうですが、採用後にもアンマッチングが出るのですが、少々見た限りでは、定型文のように記載されている企業が多いのです。



実際の現場となると…。

入社後に「話が違う」「思っていたのと違う」となるのです。

これも採用しては退職されるの繰り返しです。



✅自社の基準を見直す


募集要綱でも給与額を多く見せようと、みなし残業各種手当を含んだ総額を記載している企業もあります。

これもアンマッチングの元と個人的に思っています。

✅総額を少しでも高く見せないと応募が無いような会社に多いのでは?

という勘繰りをしたくもなります。

本来比較しやすい数値で記載するところ、なんだかんだ理由をつけてぼやかす。現状ではこうした表記は違反ではありませんが、本来の目的は求職者に分かりやすい表記をするコトなのです。

✅やっているコトが意味不明なのです。


例えるなら私の関わる小売業では、ハッキリ価格が表記されています。


にもかかわらず、会計時に「実はあともう少し料金がかかるのです」と言われたら、たとえそれが1円でもお客様は納得するでしょうか。


なのに、これが募集要綱となると、分かりにくい表現をするのです。


働いているヒトに少々アンケートを実施したのですが、総支給額はもっと分かりやすく記載して欲しいという意見もあるのです。


✅みなし残業20時間で○○円込み(超過分は支給)
✅年収○○万円以上も可能
✅賞与支給額○○ヶ月
✅月収○○万円~○○万円

あまり実感が湧かないだけでなく、明確ではありません。


ましてその待遇等は、現実に享受しているヒトはその会社でどの位の率で存在しているのでしょうか。


まさか...特定のごく少数なんてことはありませんか。

また、経験者でも能力に差があります。


どの程度の能力が求められるかは、実際に働いてみないと分かりにくいのですが、そもそも評価制度そのものが不透明だったりします。

1年未満の経験者と10年以上の経験者で、同じ経験者優遇ではどう違うのか。


明確に出来るはずもないという会社は、それこそ評価制度が明確ではないのです。

これは日本の働き方が、メンバーシップ制によるところなので、個人の役割や職責の範囲が広いことも影響しています。


昨今は企業HP等で情報を開示しているケースもありますが、それでも応募者は、具体的な仕事のイメージがし難いのです。


募集してもヒトが集まらないというのであれば、自社の基準を見直す時期に来ているのです。


ですから、経験者優遇の制度を設定するなら、明確にする必要があります。


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