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【経験談】知識だけでは?うまくいかない😅話

<おじさんDX Vol162>

夏の暑さもすっかり落ち着いてきている今日この頃です。

私のポンコツ車のベルトがキーキー音がしていたので、利用している工場に行った時の記事になります。



✅新人さん

「おや、見慣れない人が増えている」

数か月前から、新人さんが入社したとの事でした。

学校卒業後に某メーカーに就職したそうですが、その就職先で何かがあった様子ですぐに退職。今回この工場に入社して来たとの事でした。

今のご時世、若い整備資格保有者が入社してくるなんて、珍しいことらしいのですが、表情も暗く覇気がないように見えるのです。


✅人間関係で苦労する

工員のYさんは「彼が、前職で上手くいかなかった理由がわかる気がする」というのです。

知識はあるんだけどね...。

理論や知識ばかりですと、周囲が少々げんなりする気持ちも分かります😅

実践経験は、前職と学校での実技くらいでしょうから、資格や知識があるとは言え、技術はあってないようなものなのです。

知識はありますが、技術が伴っていない。


技術が伴わないのは、経験がないから仕方ないのですが、前職で人間関係に苦労したようです。その苦労を自らも招いてしまっている事に気付いていないのです。

それに雑用もあまりやりたがらないらしいのです。


✅知識(だけ)ある

この工場の工員さんも含め会社の皆さんは、優しい方ばかりなので、今のところ何事もなく働いているようですが、別な工員のWさんにベルト調整をお願いして作業してもらった際に見掛けたのです。

新人さん:「この工具は、こういう使い方しないといけないのですよ」
新人さん:「そんな使い方をしたら、学校ではだめだと言われましたよ」

ベテラン整備士であるWさんに、そう指摘していたのです。


Wさんは、やんわりとその理由を伝えます。

✅そうだよね、学校では教えちゃいけない使い方だね。
✅この車ちょっと特殊で手が入らないのだよ
✅これは、裏技のようなものだから、真似しちゃだめだよ😁

私のポンコツ車は、特殊な箇所があって非常に手が入り難い箇所があるのです。たかがベルト調整ですが、リフトで車両下から工具をちまちまとボルトを緩めないと調整出来ません。

「セオリー通り」では作業にならないのです。


✅実践から学ぶ


Wさんは、もちろん正規の使用方法を知っています。

Wさん:ちょっとやってみるかい
新人さんは、挑戦するものの全く出来ません。
「こんな狭い箇所では、むりですよ😰」

そこでWさんは、私に「やってみて」というので、私が作業しましたが、慣れていますのでリフトで下回りに入れれば、5分程度で終わります。

私は有資格者ではない、ど素人です。

でも、実践経験はあります。(自分の車ですからね😅)


いきなり実践から学ぶのは乱暴かも知れませんが、コロナウィルスの影響から、従来通りの研修が出来なくなっている背景からも「学ぶという事」が、変化して来ています。



✅知識は実践し続け、やがて知恵になる

この新人さんにしてみれば、資格も知識もない素人が、作業をあっさり終えた事から不思議そうでした。

新人さん:どうしてあんなに簡単に出来たのですか?
私   :そりゃ、慣れているからだよ😁
Wさん :学校や、前職ではこんな特殊な車が入庫しないでしょ。
Wさん :整備解説書があるけどあれは参考程度。ネジ1本だってすんなり緩む事もないし、折れる場合もある。作業を経験して繰り返して知恵になっていくんだよ。そうした事は教科書に書いていない。
私   :実際に体験しないと身に付かない事もあるから、これから発見が毎日あるかもね。すでに知識はあるのだから、これから楽しいよ。

新人さんは、前職で先輩に質問しても、返答を貰えなかったそうです。次第に人間関係も悪くなり、居場所を失ったと言っていました。


✅新人さんの変化


その後の新人さんは、積極的に雑用もこなすようになるのです。

新人が雑用なんて言うと、昭和的な考えと勘違いされそうですが、仕事を覚えたいのなら「雑用の中にも」仕事を覚えるヒントがあります。

個人的には「雑用」なんて言うから、軽視されると思うのですが...😅

✅頭でっかちだった自分が、恥ずかしい。
✅実践経験を沢山積んで学びを得る。
✅それには、今出来ることをきちんと行う事が、必要と気付きました。
✅何よりも、この職場に居場所があるのが楽しい。

彼は、仕事に対し何か目標を見付けたのかも知れません。


✅まず、自分が出来る簡単なことから手伝いでもいいから作業をする。
✅出来上がったら出来栄えを確認してもらう。
✅途中で分からない事や迷いが出たら相談する。
✅作業後に振り返り、次回どうやれば効率的なのかを考え次につなげる。

あれから半年くらい経過しますが、顔つきが変わり、楽しそうに仕事をしてました。


これには、周囲も

✅有望な人が入社してくれて、大助かり。
✅何があったかしらないけど、すごく働くようになった。

もう新人さんて呼ぶのは、失礼かもしれません。

仕事に対する情熱は、ベテランも凌ぐレベルの大人ですから。


そんな、おじさんの話でした。





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