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消えていった チェーン店達の話

<おじさんDX Vol 49>

その昔に見かけた、とあるチェーン店

懐かしくなって調べてみたら、存在が消えていました。
(内容は、特定を防ぐため一部フィクションとなります。)

このチェーン店は、どうして消えたのか?

倒産した会社は、あまり良い評価が残りません。この会社も例外になく放漫経営、ワンマン経営だったなど、経営側の問題が、指摘されています。



フランチャイズと直営店の違い

フランチャイズは、本部と契約した個人/法人のオーナーが経営します。直営店は、本部が直接経営します。フランチャイズは、未経験者や資格を持っていない場合でも事業を始められるなど、比較的新規に開業するハードルは、低いと言えます。

研修制度、サポート体制が、整っている場合もありますが、このサポートシステムが、各社色々異なるのです。


FC化(フランチャイズ化)の加速

当時この会社はフランチャイズ化を加速させます。一般的にフランチャイズ経営は、本部があって個人や法人が、オーナー経営をします。

フランチャイズに加盟するメリットは、開業し易い事やブランドが利用できる事など様々あります。

 勿論事業ですから、大切なのは、商品やサービスで売上と利益が確保できることです。重要なのは、FC店やオーナーへのサポートシステムが、充実していることです。

本部側もフランチャイズ側も、売上と利益を確保できなければ、成り立たないのです。

 ロイヤリティーと呼ばれる看板料は、この会社の場合、売上の○○%を本部に支払うというシステムでした。フランチャイズ店のオーナーは、独立採算制です。


売上増をすれば、会社員では手に出来ないであろう高収入を得る事が、可能だったのです。理論上は...。


当初FC店の経営に参加した社員は、多かったと聞いています。


私は、FC化を否定しているのではありません。

FC化を契機に利益店になった話も沢山あります。


この会社は、本社/本部が、儲かる仕組みばかりだったのです。


時代に流れについて行けず衰退

売上が確保出来ていた頃は、出店すればするほど利益が出ましたが、時代の流れと共にお客様の買物動向が、変化したのです。

ネット通販や郊外にそれまでにない大規模店舗の進出がありました。

こうして同業他社も含めて競争が激しくなり、価格破壊も起きてしまいます。影響は深刻で、物販の低迷&出店の仕方そのものが、変化したのです。

このとあるチェーン店は、そうした時代に流れにビジネスモデルがついて行けず急速にお客様の支持を失ってしまったのです。


末期の頃は、資金繰りの為に立地条件が、良くない場所での出店も見られ、開店からわずか数か月で閉店した店舗もあります。

売上の低迷と共に広げ過ぎた屋台骨が、経営の悪化に拍車をかけたのです。最終的に店舗の閉鎖と従業員のリストラが行われましたが、最早、焼石に水でした。



本業の立て直しよりも、加盟店を増やすことに注力

存続の為には、新規オーナーを獲得する必要があるのです。

最早、殆どの直営店では利益を出せない状況でした。利益を確保するなら、店舗を商品化して売るしかなかったのです。


悪く例えるなら、まるで金ズルでも探すかのようです。詐欺ではないにせよ、儲かる!と加盟店を大々的に募集します。

 その頃の新規オーナーの中には、元従業員もいたそうです。しかしそれは、遠方に「転勤するかここでオーナーになるか」の選択を迫られたのであって、本来の希望者ではないのです。


私が見てきたのは、オーナーの苦しんでいる姿

 売上が低いから短期間で赤字体制になります。ほどなく従業員を雇用出来なくなります。オーナー自ら、朝から晩まで、それこそ休む間もなく、店舗で働くことになるのです。

 オーナーの中には、担保が無い方も存在していたとの事です。銀行で借入しようとしても出来ません。仮に借入出来たとしても、返済目途が、立ちません。

会社員時代よりも高収入を見込んで始めた事業
会社員時代では、考えられない借金で破産


オーナーの経営悪化が顕著になると、オーナーの破産前に、本部から突然経営権をはく奪されるのです。そして放り出されます。

知っていたオーナーは、目の前で経営権をはく奪

悲惨そのものです。



そうしてある日 元オーナーが居なくなった...。


やがて工事現場で交通整理をしていた姿を見ました。





この辺りの街並みは、だいぶ変わったけど、
今も居抜き物件として建屋だけが残っている痕跡を見て

あの頃を思い出す おじさんでした。

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