女性"性"活躍推進|男性"性"中毒が家族や職場で起こす弊害
はじめに
前回、全員が全員ではないが、男性も女性も比較的、男性"性"に乗っ取られていることを、以下の記事で書いてみた。
今日は、男性"性"に乗っ取られていることに無自覚でいると、あなたの周囲にどのようなことが起きたりするのか?について、「家族での影響」と「職場組織での影響」について、いくつかの例を書いてみたいと思う。
男性"性"中毒の弊害1: 家族での影響
男性"性"中毒の弊害2: 形骸化する職場の1on1
男性"性"中毒の弊害3: 全く進まない権限移譲・部下育成・プレイヤーからの脱却
男性"性"中毒の弊害4: 良かれと思ってやっていることが、知らず知らずに組織を壊滅に追い込むこともある(こちらは別記事で取り上げます)
私は、組織開発という仕事をしているので、特に「職場組織での影響」は強く警鐘を鳴らしたいな…と思っている。これによって、物凄い傷んでいる組織や人を見てきたから、そういう悲劇は繰り返してほしくない。
男性"性"中毒の弊害1: 家族での影響
繰り返し書いてきているが、男性"性"が悪い訳ではない。女性"性"とのバランスが悪いと思っている。
それを前提とした上で、男性"性”に乗っ取られていると、家族との関係にどんな影響を及ぼしているのか?
よくあるのが…話を聞いて欲しいだけなのに、すぐアドバイスしてしまうパターン。
…って書いてますが、僕もやっています。
息子が嬉しそうに持ってきた工作に対して…
…といってしまう。
これもね、男性"性"なんだよね。
…と自分に言ってやりたい。
僕も洗脳されています。神さんに対しても、息子に対して、そういう問題解決や提案やアドバイスをしないと、物凄くムズムズ、ソワソワする。ただ聴いているだけなんて、居ても立っても居られない。ヒーローになる絶好のチャンスなのに、ヒーローになることを見逃すのか?
余計なお世話かもしれないけど、問題解決、ソリューション提案、アドバイスをしないと、なんか自分が無価値に感じてしまう。もはや、生存本能。死を意味したりする。これが洗脳の力。
そんな苦痛体験の中、かろうじて精一杯努力して、捻り出して言えるのが…
相手の方が、問題解決されるのに嫌気が刺したり、自分の話に興味がないんだ…と感じてしまうと、やがてコミュニケーションの質と量が少なくなっていく。必要最低限の「明日、夕食は?」とか「明日、夜遅いから」とか、そういうコミュニケーションだけになって疎遠になっていく。
でも、影響はここだけでは止まらないように思う。
少し極端に聞こえるかもしれないけど…
つまり、家族からどんどん孤立・疎遠になっていく可能性があるんじゃないかな。
そういった、ちっちゃなことの積み重ねの先に…
…のような可能性すら潜んでいるような気もする。よくしらんけど。
根っこは、パートナーや家族の力になりたいだけ。
愛です、愛。
男性"性"中毒の弊害2: 形骸化する職場の1on1
上記の内容を、職場に置き換えてみると、容易に想像つくのが、1on1だと思う。
1on1とは本来は、問題解決をする場ではない。部下の最近の状況を聞き出したり、悩みを整理したり、今ぶち当たっている課題を聴いてあげたり…と、問題解決するのではなく、部下の話を聴く場。
人は、話を聴いてもらうだけで、気持ちが整理されたり、今置かれている課題が整理されたりする。
ここでも、男性"性"に乗っ取られていると、まあ問題解決をしちゃいます。問題を探すことが目的になって、見つけた問題を分析して、解決策を提示して、俺すごいだろ!優越感に浸る。
話す気、失せますよね。
次第に、部下は上司と話すことに前向きじゃなくなる。血の通っていない業務連絡のみ。コミュニケーションの質と量の低下。
僕も、コーチングの習いはじめの頃は、原因分析の質問ばかり。コーチングは、答えを引き出すという鉄則から、答えを伝えることはしなかったけど、原因分析の質問をしまくって、自分の中に答えがわかると、「ほら、そろそろわかるだろう。何が原因なのか、対策がわかるだろ。ほら、いい加減気づけ、気づけ、気づけ」とイライラしていました。
男性"性"中毒の弊害3: 全く進まない権限移譲・部下育成・プレイヤーからの脱却
以前、ある大企業に勤める友人の話を聞いていた。
その方は、将来を期待されている優秀な方であり、新規事業開発に所属していました。既存事業でオペレーショナルな業務を経て、新規事業開発に来た訳ですが、新規事業開発は未知の領域に仮説を立てて、切り込んでみて、ダメだったら見直すということを高速回転させていく仕事。それまでの仕事のスタイルとは全然違うけど、未知の領域にチャレンジしていくことを楽しみに感じると共に、自分自身のトレーニングの場として、前向きに取り組んでいる方でした。
しかし、その方には、悩みがあった。
その上司の方とも一度お会いしたことがあるんですが、ちょっと男性"性"強めな感じで、バリバリガリガリと出世街道をのし上がってきた感じのパワフルな方。
推察するに、恐らくここでも上司は、問題解決したくなっちゃっているんだと思う。「良かれ」と思っているかもしれない。
ただ、それが部下の成長意欲を削ぎ、成長機会を奪っているんですよね。
こういうことって、部下育成だけじゃなくて、権限移譲やプレイヤーからの脱却問題でも起きていないだろうか?
管理職の仕事が溢れていて、本来やるべき仕事ができていない。そのために、持っている仕事の一部を、部下に業務移管して、権限移譲する。空いた時間で、本来やるべき管理職の仕事や一歩上の管理職の仕事に時間を費やす。
でも、これがうまくいかない。何故か?
部下に渡している仕事は、慣れしたんだ仕事だから、問題解決しやすい。つまりは自分の存在価値を感じやすい。本来やるべき管理職の仕事は、慣れ親しみのない領域だから、なかなか問題解決とはいかない。手応えを感じられない。徐々に、自分の存在価値を感じにくくなる。
だから業務移管したはずの部下の仕事にどんどん口を挟んでしまう。口を挟んで、自分の思い通りに部下を動かして、問題がうまく解決されたら、またもや自己優越感に浸れる。でも、結果的に自分の時間は空いていないし、部下も育っていない。部下の主体性も奪っている。
プレイヤーから脱却できない管理職も同じのように思う。
結局、慣れ親しんだプレイヤー業務をやっている方が、問題解決しやすくて、故に俺すごいでしょ!感を感じやすい。そこに中毒になっているのではないか?
負のスパイラルだ。
この積み重ねが、組織に行き詰まり感を生み出し、組織が衰退していく。
そんな組織全体への影響の一例を、以下の記事で紹介している。
最後に: 家族3人でオーストラリアにいって、コアラを抱っこするために、仕事募集中!
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