記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

女性"性"活躍推進|「地面師たち」の青柳部長に見る男性"性"の中毒性

はじめに: 「地面師たち」の青柳部長

最近、Netflixで「地面師たち」というドラマを観た。

話の中身はおいておいて(ネタバレにもなるので)、山本耕史さんが演じる「石洋ハウス 開発事業部 青柳部長」が、強烈なインパクトを僕の中に残している。

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/tweet/1819392357919535472?detail=1&ifr=tl_twdtl&rkf=1

ざっくりいうと、自分が犯したミスを挽回するために、恵比寿エリアにある敷地3200㎡の土地の購入のために奔走する訳なんだけど…

別の部長?との出世争い・ライバル争い・覇権争い

思い通りに進まないと、できない部下に怒鳴り散らして、無茶な指示を出す(コンプラ違反とか?)

部下から「それはコンプラ違反です」と言われると、「何を寝ぼけたこと言ってる?!!これは戦争だ!!!どんな手を使ってでも奪い合う。それがデベロッパーの仕事だろうが!」と叫び散らす。

思い通りに進むと、気分良く財布からガサっと札束出して部下に「おい、ビール買って来い、前祝いするぞ!」

商談に向かう時、部下6名くらい連れて、先頭で、上半身を大きく揺らしながら、肩で風を切って、大股で歩いていく姿。

超いいことがあった後には、高級クラブで綺麗な若い女性に囲まれながら部下と祝杯を上げて、社長から祝杯のシャンパンをプレゼントされる

その後、敷地3200㎡の土地を見渡せるホテルで、愛人?とズコバコしながら、「どうだ?どうだ?勝ったぞ、俺は!勝ったんだよ!」と吠える

僕は、役者の上手い下手は全くわからないが、山本耕史さんの迫真の演技に圧倒された。

この山本耕史さんの演じたキャラに、僕は現代社会、そして僕の根っこに蔓延る、男性"性"をみた気がした。

他人事には、感じられない青柳さん

山本耕史さんの演技が迫真過ぎて、「うわ、こいつ、さむぅ〜。裸の王様じゃ〜ん」とドン引きした。(山本耕史さんではなく、山本耕史さんが演じている青柳部長にドン引きしたという意味)

ご覧になられたみなさんは、この青柳部長をどう感じました?

僕は、ドン引きしたのも事実なんだけど、実はちょっとだけ冷静に見ている自分がいた。

「こういう奴…自分の中にも、ちょっといるな…100%とは言わないけど、2%?いや、20%くらい?いや、もしかして60%はいるかも…」

…って。他人事には感じられなかった。どこか自分を投影してみていた。

会社員時代のこと…

大型受注をとった後、うぇ〜いと達成感に任せて、上司と二人で、ビキニ・キャバクラに行ったのは僕です。

その大型納品で、1週間ほとんど寝ずに仕事してやり遂げた後、上司と二人でキャバクラに行って、気づいたら閉店までキャバ嬢に膝枕してもらって寝ていたのは僕です。

期末の数字達成会の時に、当時気に食わないエース社員が僕のところにやってきて、「おおお、達成仲間よ!」と肩を組んできた時に、「てめぇと一緒にすんな、ボケ」と心の中で毒付きながら、塩対応したのは僕です。

数字を上げるために、部下5名を精神的に追い込んでしまったのは僕です。

さすがに、青柳さんほど、極端なオラオラで、クレイジーな感じじゃないにしても、その青柳さんの言動の源は、同じだと思った。確実にリトル青柳さんが僕の中にもいる。

綺麗事を抜きにして、今の社会システムは…

テストで点数高いやつが凄い。
学歴高いやつが凄い。
数字を出すやつが凄い。
会社の評価が高いやつが凄い。
給料高いやつが凄い。
会社で上の役職にいる奴が凄い。
権力を持つ奴が凄い。

…が基準になっていると思う。

そんな社会で育った僕らは、「人に優しくする」ように教わるけど、それで評判が良くなったとしても、それで食べてはいけないとなんとなくわかっている。

逆に、この社会システムに則って…

数字を出して、ライバルを出し抜いて勝って、昇格して、社長にシャンパンを奢ってもらって、経営層にチヤホヤしてもらって、稼いだ大金払ってイケてる異性にキャーキャー言われる。

きっと気分は、ウハウハ。快感。
「男」を証明した感じ?

こんな体験をしてしまうと…

おれ、すげぇだろ!おれモテモテだろ!うぇーい!俺さいこー!

…と無双感に苛まれそう。

所詮、一時(いっとき)だけどね… 心の穴は埋まらないんだよね。

でも、それが癖になる。

心の穴を埋める方法がわからないので、一時(いっとき)だけでもいいから、心の穴を埋めるために…

あの無双感をもう一度得たい!
あいつをギャフンと言わせたい!
あいつを負かしたい!
異性にモテたい!
みんなのヒーローになりたい!
上に行きたい!支配したい!

…と、暴走列車の無限ループが止まらなくなる。

そんな止まらない衝動と共に、青柳さんの心の底にある埋まらない穴…満たされない何か…そんな孤独感を感じてしまった。

快感に中毒になってしまいそうな自分。
その源にある孤独感を持つ自分。

その両方が、僕の中にも、ある。

青柳さんに伝えたいこと

青柳さんへ

その無双感、快感だよね。
僕の中にもそういう欲求あるある。
快感だよね。
もはや、中毒だよね。

そう、あなたはその無双感に、中毒になっているだけじゃないだろうか?

でもさ、あなたが本当に欲しいものは、その幻の無双感なのだろうか?
その幻の無双感で、気を紛らせているだけではないだろうか?

あなたが本当に必要としているのは、きっと別の何かだよ。
大丈夫だよ。あなたは、いるだけで十分価値があるんだよ。

そろそろリハビリしようよ。
僕も今リハビリ中。
一緒にやってみない?

行き過ぎた男性"性”からのリハビリ

僕が青柳さんと僕の中に見たのは、行き過ぎた男性"性"だと思ってる。

<男性"性"とは>
力強さ・責任感・たくましさ・包容力・与えること・粘り強さ・リーダーシップ・論理的思考・決断力・行動力・持続力・推進力・発言力・大胆さ・計画性・合理性・客観性・自己主張・冒険・リスクをとる・分析すること

<女性"性"とは>
やわらかさ・ぬくもり・包み込む・慈愛・献身・サポート・理解すること・受け取ること・感情・創造・直感・美しさ・母性的・育む・順応性・適応力・純粋さ・共感・傾聴・情緒・流れにのる・ゆだねる・癒し

戦争、競争大好き。勝つこと大好き。支配するの大好き。問題解決大好き。力を誇示するの大好き。自分が男であることを証明すること大好き。社会システムによって、価値ある男であることを認めさせること大好き。

一度味を占めてしまうと、中毒性が高いので、その虜になる。

「うぇーい、オレサイコー、うぇーい」って、覚醒剤打ってラリっている感覚??(ラリったことないとから、わからないけど… 「カリフォルニア育ちだったら絶対にやってる、この嘘つき」と言われるけど、本当にないんです)

この中毒性の高い、ラットレースから抜け出して、リハビリしていくためには、自分の中の女性"性"を開花させていくことなのかもしれないと僕は思っている。

具体的には…

そのままの自分という存在を包み込んであげる。
そのままの自分という存在を愛してあげる。
そのままの自分という存在を理解し、ただ受け止めてあげる。
自分が持っている傷を癒してあげる。
大丈夫だよ。大丈夫だよ。と自分に声をかけてあげる。

その時、中毒性の高いラットレースから降りて、心の奥底にある埋まらなかった穴が、満たされていくんじゃないかな?と思える。

そんな人がもっともっと増えていくと、戦争や争いが減ったり、青柳さんを含む私たちを翻弄し続けるこの社会システムや教育システムが変わって、もっと優しい社会になっていったりするんじゃないかな、と思った。

男性"性"が悪い訳じゃない。ただ今はバランスが悪いと思う。
女性"性"にももっと陽を当てていこうよ。
それが、女性"性"活躍推進。


いかがでしょう?
あなたの中に、青柳さんはいますか?

今が立ち止まる時かもしれません。


最後に: 家族3人でオーストラリアにいって、コアラを抱っこするために、仕事募集中!

(女性"性"を直接扱う訳ではないですが、)結果的にチームにもっと有機的な繋がり(=女性"性"?)を取り戻して、チームに活力と爆発力と、あなたの女性"性"を取り戻していくかもしれない、サービスにご興味ある方はこちらもどうぞ!

赤字続きから昨対比250%成長を実現(男性"性"っぽい表現…笑)した関係性コーチングの事例は、こちら!

無料体験に興味ある方は、こちら!

もっと詳しく知りたい方は、こちらのマガジンをどうぞ。

システムコーチ、募集しているよ!
こんな僕と仕事したい方は、こちらから!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?