『クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男』
原題「CREATION STORIES」
90年代にオアシスやプライマル・スクリームなどの人気バンドを次々と世に送り出し、ブリット・ポップを牽引した英国の伝説的インディーズ・レーベル"クリエイション・レコーズ"の創立者アラン・マッギーの栄光と挫折の破天荒人生を映画化した音楽伝記ドラマ。
ドラマ性はあんまり感じられなかったかな。
クリエイション・レコード創設者アラン・マッギーの【ドラッグまみれの体当たり人生 クスリと酒と反骨こそPUNKだ!】みたいな??(笑)
アラン・マッギーが会社の創設者として優れていたか?と言えばそうでは無くて、彼の共同創設者達がまともだったと言う事だろう。
アラン自身に関してはドラッグによる別世界との狭間に存在していたクズぶり描写の繰り返しが描かれるがこれもダニー・ボイル(トレスポ)の影響か?既視感が否めない。
まぁコチラはその辺り、承知の上での鑑賞なんで多めに見るがねww。
スコットランドの少年がピストルズに魅せられ、父親との確執やそれに対する反骨精神でロンドンに上京しバンドやるよりバンド見出す能力み~~っけ!ってなって、彼の感性で見出された数々のアーティストは80~90年代を代表するバンドばかり。
A Certain Raio、The Jesus & Mary Chain、The Jasmine Minks、Sugar、The House of Love、Biff Bang Pow、Primal Scream、My Bloody Valentine、Momus、etc…
(ビフバンはアラン参加だよね)
どれも我が家に居る(笑)
で、それ等を聴いて青春を謳歌した身としてはスクリーンで流れるだけでも身体が動いて楽しめる。
当時のロンドンの雰囲気も感じられたのとイギリスの家庭事情も挿し込まれてアランの人生の背景が垣間見られる辺りはラストのちょっとホロッとするエピソードに繋がるからここだけはドラマ意識したんだろうな。
ただ、同年代として彼がレーベルを作ってくれなかったら日本じゃ聴けなかったバンドも多々あったかもな・・・などとおセンチになったりならなかったり。
まぁ、ワタクシもパンク少女だっただけにピストルズに出会った衝撃とか解るんだよねぇ~。
でもこの映画、何処かもの足りない感があるんだよな。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(Lock, Stock and Two Smoking Barrels)のニック・モランが監督なんだけどちょい雑さを感じなくも無いのよねー。
同じインディーズ・レーベルでJoy Division、New Order、The Durutti Column、Happy Mondays等を輩出した【ファクトリー】を描いた『24 Hour Party People』の方が数段オモシロイ・・・ってなっちゃった。
ちなみにニック・モランはマルコム・マクラーレン役で最後の方にチラッと登場致しますよん。
ラストはoasisを見出しクリエイション・レコードを畳むまでが描かれるが彼自身は音楽が大好きだった事だけはこの作品からも見て取れるから波乱万丈でもヤク中のクズでも憎めない感じなんだろうなぁ。
〆の親子愛描写もありがちな流れだけど彼の破天荒の行き着いた先だからこその効果だね・・・( இωஇ )
個人的にはクリエイションならネオアコなFELTが大好きっす(๑˙❥˙๑)
(でも、チェリーレッド時代もイイんだよな)
etc……。
2022/10/25
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