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『ある少年の告白』

原題「Boy Erased」

◆あらすじ◆
アメリカの田舎町で暮らす大学生のジャレッドは、牧師の父と母のひとり息子として何不自由なく育ってきた。そんなある日、彼はある出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気づく。両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という転向療法への参加を勧めるが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止のプログラム内容は驚くべきものだった。自身を偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、ある行動を起こす。


この原題の恐ろしさ…

神は本当に自分を偽って生きる事を推奨してるのか?

我が息子や娘が精神を病む程の嘘をついてまで狭い考えの言いなりになる事を望んでるのか?

とにかく矯正施設と父親の言い分が胸クソ悪い悪い。

信仰と息子愛、親と自己同一性の狭間で苦悩する父と息子、献身的な米南部の母親像が見事に描かれてた。

主役はもちろんサイドのキャスティングが個性的で見応えある。

大きなうねりは無いがそれが却ってリアル感を生む。
特に矯正施設の描き方が興味深い。
これが施設責任者サイクスに関する最後のテロップに繋がると考えれば彼の行動にも裏の事情があったのかと思わざるを得ない。

性志向は変えられないが考え方は変えられる。
サイクスのその後がそれを語っているからなぁ。

しかし同性愛矯正なんてゾッとする、病気じゃないから!


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