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「自由の先にはリンチ」

昔からプロレスが好きで、川田利明選手がラーメン店を経営している事は知ってました。そのお店に来店する迷惑客のエピソードがなかなか凄いです。
◯厨房に勝手に入って来る。
◯10人で来店して380円のプリン1個だけ注文して、分けて食べた。
◯辛いラーメンを頼んで途中まで食べた後、やっぱり普通のラーメンに変えてくれと言い出した。

これは特別変な人達なのでは無くて、本来の人間はこうした性格です。それを子供の頃に周りの大人達が「やってはいけない」と叩き込むのが教育です。

んで、昭和の頃までの日本では、大人達の目が厳しかったです。素行が悪ければ両親だけでなく、祖父母や伯父さん達からも「一族の恥」「人様に迷惑を掛けるな」と激怒され、街で遊んでいても知らないオバちゃんから「どあほう!」と叱られた。
学校でも先生からビンタされたし、自販機を壊してジュースを盗ってたクラスメートは、丸刈り&一年間便所掃除の罰を受けてました。

それが、正しい社会のあり方だと僕は思います。

小さい頃に「やってはいけない事」の境界線を教わらずに育つと、大人になっても自分の欲を最優先します。自由に振る舞える世界。上記の三つをやった客に悪気は無く、単に境界線を知らないだけです。

で、どうなるかと言うと……SNSで晒されて、住所や学校・職場を特定されて、徹底的に糾弾されます。

叩く側は「悪いヤツに正義の鉄槌を下す」と鼻息荒く腕を回している。両親や伯父さん達とは違って赤の他人だから手加減なんてゼロ。叩く側も境界線が解らないので、結果的にリンチ状態となります。動画配信者は収益も絡んで来るので、揉め事が起こればすぐにカメラを回します。誰もがスマホと言う通報装置をポケットに入れている状態です。

両親や先生からぶん殴られる事が無くなった代わりに、境界線を教わらないまま生きるハメになり、境界線を越えればギロチン台の処刑場に送られる。
それが、日本人が望んだ新しい社会です。

それでも、いつハイスクールで銃の乱射事件に巻き込まれるか解らない米国社会よりは、遥かにマシですけどね。



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