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「子供時代の自然との関わりで培われた感性が大人になってからの成長に影響を与える」めぐみフィールド 大藪めぐみさん

(掲載している情報は対談時の、2019年3月時点での情報ですのでご了承ください)


●ご挨拶と出演者紹介

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 三木:第179回マインドマニュファクチャリングストリーミング(MMS)始まりました。本日も司会はenmonoの三木でございます。あと声の出演の…

宇都宮:宇都宮です。

三木:今日はめぐみフィールドの大藪(めぐみ)さんに来ていただいて、どういったものがzenschoolから取り出せたのかということと、めぐみフィールドとは何かということについてお話を伺っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

大藪:お願いします。


●enmonoとの出会いとzenschool受講の経緯

三木:めぐみさんはどういう経緯でzenschoolに来られたのか伺いたいです。

大藪:最初に私の前の期に旦那(大藪建治)さんがzenschoolを受けて、その前から知ってたんですけど先越されて、「あ、先に行かれた」と思って。

三木:その前から興味があったっていうことですか?

大藪:興味があっていいなって思ってて。

三木:どんなところがいいなと?

大藪:よく分かんないけど楽しそうだなと思って。

宇都宮:どこで知ったんですか?Facebookか何かですか?

大藪:分かんない。それも記憶になくて。たぶん十六銀行のお知らせが来て、その銀行に『クラウドファンディングとは』みたいな感じのやつを見たのが初めてなのかな。でもその時にはたぶんzenschoolは触れてないから、しかも十六銀行のやつに私行ってなくて、そこからか分かんないです。

三木:行ってないけど、何かいいなって?

大藪:何かいいなと思って。

宇都宮:直感ですか?

大藪:直感でそう。そこから京都の小畑さん(zenschool17期生)が東京で発表するっていう話を聞いて見に行って、

その懇親会で気づけば…(旦那さんが)

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宇都宮:Yahoo!ロッジでやった時ですか?

大藪:そう。気づけばおいちゃん(旦那)と三木さんが握手をしてるみたいな(笑)。

宇都宮:先越されちゃった?

大藪:先越されたみたいな。その次の期に「私やりたい」ってどこかの場で三木さんに言って受講させてもらうことに。

三木:東京でやりましたよね。


●zenschoolで取り出したもの

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宇都宮:どんな感じでした?想像していた感じ?

大藪:そんなすごい意外とかいう感じじゃなくて、想像していた感じかな。

三木:ではzenschoolで取り出せたものがどんなものでしたっけ?

大藪:私が子供の頃に一番ワクワクしたのが、私が生まれ育った家の周りがお庭と畑とか田んぼとかがあるところで、そこで走り回ってる自分を思い出して、そこで畑に穴掘ってその中に入ったりとか、近くの牛とかにあげるために牧草を育ててるところにジャンプして入って遊び回ったりとか…

宇都宮:アクティブな感じなんですね。

大藪:そう。おばあちゃんがよく畑の枯れたやつとかを秋になると燃やし出すのを見つけると、ダーッとダッシュで走って行ってそれをずーっと見ながら色んなものを燃やしてみたりとか、お米があったらお米をちぎって炙って見たりとか、それを思い出して。

宇都宮:普段はあまり意識してなかったんですか?そういう子供の頃のこととかを。

大藪:普段は意識しようっていうわけじゃなくて、ふと出てくることはたまにあって。あそこの場所が大事な場所だっていうのは何となくあって、だからその時の空気がふっと入って来るっていうか、そういう感覚は今でもあります。

宇都宮:zenschoolで瞑想などというものをさせられたじゃないですか。

大藪:させられました。

宇都宮:そういうことは経験したことがないんですよね?

大藪:瞑想とは違うんだけど、2年ぐらいなんだけど気功をやってて、それと通じてるからそんなに抵抗がなくて。瞑想って言われても「あ~、あれかな?」みたいな。

宇都宮:気功ってどういう?

大藪:気功って色んな種類があるらしいんですけど、私がやってたのは立って1時間とかひたすら目をつぶって自然な深い呼吸で、ただただ体が揺れればその揺れるがままにみたいな、本当は無の状態なんですけど、でもどうしても考えごととか入っちゃったら、「入っちゃったな~」ってそこから受け流すみたいな、入ったからダメとかじゃなくて自分の中に入って行くっていうのを、それがメインなんですけど、それが終わってから気功っぽい体操も少しやるんですけど。

宇都宮:それはいつ頃されてたんですか?

大藪:いつかな?もう8年ぐらい前。

宇都宮:それは何かそういう場所に行こうって思った?

大藪:きっかけは私の母親が病気になって、その病気の治療で京都にある気功の先生を知って、そこに母を連れて行くために私は運転手で、でもせっかく行くんだから私もそれに参加したっていうのがきっかけで。

三木:その時の体験がずっと自分の中にあったんですね?気功というか…

大藪:それは何となく。それから仕事してたりすごい忙しかったり、頭で色んなことを考えててグルグルしてたりすると、動悸が結構激しくなったりするから、そういう時に事務所の机にちょっと座ってその気功を思い出して、「あ、こうだったな」と思いながら目をつぶってみたりとか、そういう感じで少しだけ生かされてます。

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三木:子供の頃のこととワクワクと何かワクワクトレジャーハンティングチャートで下にあったじゃないですか。

大藪:縦軸に10歳ぐらいの頃の思い出で、横軸に自分または会社の技術、そこのところに私は一応…

三木:何て書いたんですか?

大藪:父のやってるゴム成型会社を主人が後を継いでるんですけど、私もそこでお手伝いしてて、一応ゴム成型を書いて、もう1個保育士の資格があるので保育を書いたんです。

三木:それで最初はゴムのところを一生懸命やってたんですよね。ワクワクのところとゴムを一緒に何か出ないかみたいな?

大藪:そうそう。そしたらゴムをいっぱい大きいのを引いて、そこに飛び込んでジャンプするとか(笑)、無理やり出したりとかして。

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三木:それを語ってるめぐみちゃんの顔が曇ってたんですよね。

大藪:段々暗くなっていって。そしたら宇都宮さんが「暗くなってくるから、ゴム成型は×にしよう」って言って×って書いてくれたら何か気持ちがスッとして。×にしていいんだと思って。×にしてはいけないとたぶん思ってたから、そこを躊躇なく「はい、じゃあゴム成型は×ですね」って×ってやってくれたところから吹っ切れたのかな。

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三木:そこから保育と子供の頃の思い出がつながって出てきた?

大藪:そうですね。それが縦軸にあった子供の頃の思い出がゴム成型を消したことによってワーッと湧いてきて、止めるものがなくなったので。

宇都宮:止めてたんですね。

大藪:たぶんそうなんだと思う。


●めぐみフィールドのプロジェクトについて

三木:それで出てきたのが今度挑戦をしようとしているプロジェクトですね?こちらの。

大藪:はい。

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(プロジェクトは現在READYFORで挑戦中です)

宇都宮:これはまだ一般公開されてないので。秘密なのでもし目にした方は内緒にしておいてください。

三木:どういうものなんでしょうか?ちょっと説明してください。

大藪:これは私の子供の頃の体験の、草原にダイブしてそこの中で感じた、自分で踏んだ牧草の青臭い匂いと空の青色と風のサワサワサワっていう音とかっていう原体験が、今の私を作っている核になっているのは確実だなって思っていて、今の社会で毎日一生懸命辛いながらも耐えて、社会に出て毎日同じ繰り返しをしている心の中で辛いものを持ってる人達が、少しでもそういう原体験を通じて心を開放して、本当の大切なところ、人らしさを取り戻してもらえたらなって。そしてまたそれで自分のいるところに戻るプログラムができたらいいなと思って立ち上げました。

三木:これは大人向けのプロジェクトですか?

大藪:そうですね。本当はzenschoolで最初に考えたのは子供向けで、私が子供に体験したことを今の子供達にそれが日常にあったらどんなにいいかなって。その子が当たり前の中で育っていった時に、大人になった時にはすごく芯の強くて自分を大切にできる子になるだろうなって思ったので考えたんですけど、ちょっと壮大だったのでそれはそれでまだやるんですけど、その前に今の大人の苦しいところとかに目を向けていきたいなって思ったので、今回のプログラムは大人向けなんです。

三木:何かかわいい写真が出てきましたけど。

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大藪:私のおてんばな感じで遊んでた時の…

三木:これは何歳ぐらいの時の?

大藪:小学校1年生ぐらいかな。なぜ裸でいるのかもよく分からない。たぶん脱ぎたくなっちゃったんだろうね。

三木:どこの川なんですか?近くの川?

大藪:いや、近くじゃない。たぶん岩手県かな。母親の実家が岩手県の岩泉町っていうところにあって、たぶんそこの川じゃないかな。

三木:自然を感じたら脱ぎたくなっちゃったんですね。

大藪:開放されたくなっちゃうのかな。全然記憶にないんだけど。

三木:これは?

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大藪:これはさっき言ってたうちの家のお庭の玄関。たぶん遊んでてそのまま座り込んでる。こんな感じでお庭も部屋も一緒みたいな。

三木:この時の原体験を絵に描いてもらったんですよね?

大藪:これからプログラムで体験したいなって思うものを絵に。

三木:これはどこの海ですか?

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大藪:海というか湖ですね。ちょうど琵琶湖に日が昇る前に行って、そこで日が昇ってくるところを見ながら焚火をして、その焚火でご飯を炊こう。

三木:ご飯を炊く。こんな感じ?

大藪:そうですね。ちょうど1合炊きのご飯をそこの場で実際に炊いたんですけど、炊いて朝日を見ながらその炊きたてのご飯でお味噌汁とお漬物でご飯を食べるっていう…

宇都宮:おいしそうですね。

大藪:おいしいです。この1合炊きは、1合って普通炊飯ジャーとかでやったらあまりおいしくないんですけど、この1合炊き用の土鍋はすごいおいしくて。

宇都宮:失敗が少ないですよね。

大藪:失敗が1回もなくて、大きい土鍋でやったことあるんですけど、大きい土鍋だと下が焦げ付いちゃったりとかうまくできなかったりするんですけど、なぜかこの土鍋は偶然なのか分かんないけど失敗せず炊けて。

三木:その後のこれは?

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大藪:これは子供の頃に火遊びをしていたことを思い出して、大人だって別に火遊びしてもいいんじゃない?みたいな。

三木:いいですね。まさにここ(星山)みたいな。

大藪:色んなものを燃やしながら、その時の煙とか、煙もバチバチバチってすごいモクモクモクって上がる煙もあれば、あまり上がらずにただパチパチ音がする時もあれば、それがひたすらやってると無になれるっていう。

三木:これは?

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大藪:これが私が子供の頃に体験した近くの田んぼに牧草がいっぱい生えてて、それを見ているうちにどうしても飛び込まずにはいられなくなって、近所の子もいたんだけど私1人ボーンって衝動的に入って。

宇都宮:1人だけ?

大藪:1人だけ最初に知らないうちにボーンって入ってて、「気持ちいいから入ろうよ」って言って2人ぐらいの女の子を誘ってその子達も入って、そこをゴロゴロゴロってやって、後からおじさんに何回も怒られたんだけど、でもそのおじさんとかおばさんの目を盗んでゴロゴロして、青空を見上げて草の風を感じるのをイメージして描いた絵です。

三木:これは?

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大藪:これはめぐみフィールドの今回やるのに向けて、「どんな場所があるかな?」「良い場所がないかな?」って探してた時に見つけた場所なんですけど、ちょっと小高い所で町が見えて向こう側に高い山並みが見える場所で、日が昇る前にそこに行って、山から登って山越しに町に日が段々入っていって町が段々明るくなっていくところを初めて見て、それがすごいキレイで結構感動して、ここでさっきみたいに焚火をして、1人ずつ、自分でお湯を沸かしておいしいコーヒーを自分で煎れてそれを見ながら飲むみたいな。

宇都宮:これはご飯じゃないんですか?

大藪:この時「これはコーヒーだな」って勝手にそう思って。

宇都宮:どう違うんですか?

大藪:分かんない。私の中ではここはコーヒーって思ったからコーヒー。ここでコーヒーを煎れてこうやって飲みながら、段々町に光が入ってくるのが見れたらいいな。

宇都宮:朝日がいいんですか?日が昇る時みたいな。夕日は?

大藪:夕日もキレイなんでしょうけど、私はその時に朝日が見たいと思ったので。

三木:今回のクラウドファンディングのプロジェクトはどういう感じなんですか?

大藪:これは自然体験、原体験を体験するプログラムを作るにあたって、例えば1合炊きの焚火をするものだとか、焚火の時にみんなでワイワイするイスだとかタープだとかそういうものを使いながら、ハンモックを森の中でかけてその中でゆらゆらしながら風を体験したりとかっていう原体験を体験しやすく、普通にキャンプとか自然体験教室みたいなワイワイガヤガヤじゃなくてツールとして、ハンモックもハンモックに乗ることが目的ではなくて、そのハンモックで揺られてると葉っぱがサワサワサワって音がしたりとか、その時の土の匂いだとか鳥の声だとか必ずそれを感じるはずなので、それを感じるためのツールを…

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三木:そういうものを揃えるための資金を集めるということ?

大藪:プログラムを探すのに、今1つだけ決めてるのが今ここで撮影しているこの星山というところ。

三木:こちらですね。素晴らしい。今我々はここの中にいます。

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大藪:めちゃめちゃステキな。このプログラムを考えた時に星山のTIDE POOLの…

三木:たまたまそちらにいらっしゃるお2人(今村さん、むろきさん)に出会われて。

大藪:この2人に出会って、三木さんから紹介してもらって、ここに来て案内してもらってすごく良い場所で、今村さんがここじゃないところでTIDE POOLっていう小学生の子達の学童をやっていて、その話とかその想いとかを聞いた時に、「私と似てる感覚を持ってる人がいるんだ」って思って。それに驚いて、そしたらこの森があって、これはもうすごくピッタリで。

宇都宮:私のためのものみたいな。

大藪:本当にそんな感じがして、他のところとかめぐみフィールドのためにプログラムとか考えるんだけど、どこかで引っかかったりするんだけど、ここを考えた時にワーって妄想が広がっていくっていうか、最初に「やっぱりここなんだな」って思って。

宇都宮:どの辺に妄想が広がる要素が?他のところだと違う感じ?

大藪:入って行くと、最初林かのような感じっていうか、山にしてはちっちゃいんだけど、森にしては大きいんだけど、奥行きがあって中までどんどん入って行って探検したくなる森で。

宇都宮:高低差がありますよね。

大藪:そう。高低差がいっぱいあってどんどん登っていけるし、焚火もなかなか私の近くだと気軽に焚火ができるところってないんだけど、ここでは焚火までできて、最初ここで前に泊まった時に、朝起きてすごい色んな種類の鳥の声が聞こえて。

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三木:ここで寝たんだ?

大藪:ここじゃなくて上のほうの森の中に海水浴用のテントを持って来て、「別にいいや、何でも」って思ってテントに1人で寝たんだけど。

三木:1人で!?すごい。

大藪:夜寝てる間にカサカサカサって何かが走って行くのが聞こえたり。自分が自然と動物の中に囲まれてる感じもするし、鳥も朝ご飯食べてる時に奥のほうで静かに鳴いてる鳥もいれば、「私キレイでしょ?聞いて、聞いて」みたいな感じですごいアピールしてくる鳥もいて、鳥にも性格があるのか分かんないんだけど、色んな種類があって、すごい豊かな森だなって。

三木:ここはすごい豊かな森。ここで何かやりたいっていう想いが出てきて、とりあえず試作はここでやってみる?

大藪:ここでトライをやって、このプロジェクトがクラウドファンディングが成立できれば、ここでのプログラムを1番最初に始めたいなと思っていて。

三木:ここでまずやってみるんですね。

大藪:ここが私にとってはスタートだなっていう想いが強くて、ここからまた広がった妄想でまた違う全国に、ここだけじゃなくて自分の地元の愛知や、母の実家の岩手県や、長野も好きなので長野にあってもいいし。

宇都宮:ここ(星山)まで通うんですか(笑)?

大藪:意外に何回も通ってるんですよね。この前も「ちょっと話をしたいから行く」って言って。

宇都宮:そんな気軽に来れる距離じゃない気がするんですけど。

大藪:意外に気軽に来れる。

宇都宮:すごいな。その行動力は。


●クラウドファンディングのプロジェクトの対価について

三木:このプロジェクトの対価としてどんな対価があるんでしょうか?

大藪:対価はまず1,000円から始まるんですけど、1,000円支援していただいた方には私の心からの目一杯の「ありがとう」を伝えます。「支援したよ」って言ってもらえれば。

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宇都宮:ハグもあるんですよね。

大藪:ハグ付きで「ありがとう」をお伝えします。3,000円は ちょっとバージョンアップして、ありがとうの気持ちを「ありがとう」の動画にして私の心からのメッセージをお送りします。

宇都宮:動画はいつ届くんですか?

大藪:これが成功したら考えます。その時の感動を動画にします。これ(5,000円支援)がネイチャーコーミングという森の中や海で見つけた物で私が作った作品を支援してくださった方にはお送りします。

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三木:この素材は地元の山で?

大藪:この素材は地元の山でちょうど採った物です。地元じゃない物もあるかな?

三木:これ(10,000円支援)は何?

大藪:これは5,000円の支援であったネイチャーコーミングというのをみんなでやろうよみたいなプログラムを作るので。

三木:ワークショップね。

宇都宮:大地の落とし物探し。

大藪:それをみんなで自分の「いい!!」っていうのを見つけて、ただの葉っぱでも虫食ってたりとかねじれてたりだとか丸まってたりとか、色も緑から赤だとか色々あるから、自分がいいと思うのを拾ってそれで作品を作るっていうワークショップにご招待します。

三木:20,000円支援すると…

大藪:1回目ここの星山でめぐみフィールドをスタートする予定なんですけど、それを「ここでやってよ」「ここに来てほしいよ」みたいなところにめぐみフィールドが出張して、そこでめぐみフィールドを…

宇都宮:日本国内ですか?

大藪:日本国内ですね。取りあえず海外までは考えてなかった。ご要望があれば(笑)。

三木:なるほど。さらに35,000円。

大藪:35,000円がそのめぐみフィールドにご招待します。

三木:いいですね。プレイベント招待と。

大藪:このクラウドファンディングが成立した後に、プレイベントを開催しようと思ってるので、そちらでも使えるように。めぐみフィールドの本プログラムに来ていただいてもいいし、プレイベントのほうに来ていただいても、どちらに使ってももらえます。

三木:プレイベントはここで?

大藪:ここで。

三木:いいですね。楽しそう。これ(50,000円支援)は何でしょうか?

大藪:これは先ほどの「うちでやってよ」「地元でめぐみフィールド開催してよ」っていう券プラススタッフTシャツを作るんですけれども、ここにスポンサーとして支援していただいた方のロゴや会社名、個人の名前を入れたものをお作りして、それを私達が着て活動をするという。

三木:スタッフTシャツにスポンサーが入ってるんですね。

宇都宮:スタッフの方が着てそのイベントをするっていう?

大藪:はい。でもそのスポンサーの前に、(20,000円支援では)地元に呼ぶプラス、単純にスタッフTシャツをプレゼントします。

三木:これ(100,000円支援)は何ですか?

大藪:これはめぐみフィールドで成立した後にタープを購入しようと思ってるんですけど、そのタープにスポンサーとして名前を入れさせてもらおうと。見本で今めぐみフィールドのロゴと入ってるんですけど、こんなイメージで。これはずっと活動で使うものなので大切に使わせてもらいます。

三木:楽しみだ。


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●ネイチャーコーミングについて

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三木:後半はこちらの作品、ネイチャーコーミングってどういうものなのか教えてください。

大藪:ネイチャーコーミングでサブタイトルに大地の落とし物って付けてるんですけど、私達が住んでるこの地球の海や山や川とかに落ちている物で、よーく見ると「あ、これ、何かかわいい」っていうのがいっぱいあって、ただの木の枝に見えてもよーく見ると色が違ったり曲がってたりそういう物を、自分の「何かいい」と思う物を集めてそれを作品にするっていう。

三木:いいですね。

宇都宮:めぐちゃんよく拾い物するんですよね。落ちてる物を。

大藪:これをやろうと思ったら昔から拾い物をしてたみたいで、それを捨てようって思ってたのにまた捨てれずに、1個1個「これかわいい」と思ってまた分けて大切なケースとかを作ってそこにこう…

宇都宮:家に保管してあるんですか?

大藪:家にもう10年以上ずーっと保管してあります。

宇都宮:家族は「捨てろ」とかって言わないんですか?

大藪:言わないよね。諦めてるのか。

宇都宮:でも増えていくじゃないですか?

大藪:増えていきます。どんどん増えていきます。

三木:これもかわいいですね。

大藪:男の人が収集癖があるみたいに、あると何かうれしいみたいなのに似てるのかもしれないけど。

三木:これ写真を撮ってきてくださいましたが、この山で拾った物なんですか?

大藪:これは違いますよ。こっちにあるのがそう。

三木:これは何山って言うんでしたっけ?

大藪:これは通称キューピーさん。遠くから見るとキューピーが仰向けに寝てるように見える山だからキューピーさんって言ってて。でも悲しいことに今削り出されてて、ちょっとキューピーさんの片足がない感じになってるんだけど。

三木:削り出されちゃったんですか?

大藪:採石場に一部がなっちゃって崩れ出たりとかして、私の子供の頃とはちょっと違うんだけど、すごいお手軽な山で。

三木:時々山に行くんですか?

大藪:キューピーさんは遠くから見てたんだけど、そこに入れるっていうことを何年か前に知って、初めてこの前行ったんです。それまではあまり近くに山があっても行ったことがなくて。

宇都宮:ネイチャーコーミングしてみようっていうことで行ったってことですね?

大藪:そう。ちょっと行ってみようと思ってこの前行ってきたところです。

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宇都宮:そういう目線で見に行って眺めてみると色々発見があるんですか?

大藪:そう。ただ山登ってとかじゃなくて、まだらになってる木とか見て「これ、何か面白いな」と思って、作り物かのようなこの感じ、でも自然にこうなっていく、これが「へー、面白いな」と思って。

宇都宮:お1人で行ったんですか?

大藪:旦那さん引き連れ。

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宇都宮:同行した人はどういう感想ですか?正直なところ。

旦那さん:疲れるよ。

一同:(笑)

旦那さん:真っ直ぐ目的地じゃないじゃん。ずっと拾い物を拾いながら登るものですから、止まっては登り、止まっては登りなもので、ずっと目的地にコンスタントに歩いて行けるわけじゃないからさ。

宇都宮:「早く行けよ」っていう(笑)。

旦那さん:そうそう。登って行ったら「あれ?来とらんな」みたいな。

宇都宮:途中で色々あるわけですよね?落ちている物が。

大藪:そうそう。「これ面白い」とか「これかわいい」とか一々数歩行くごとに「おおーっ」とか言ってるから、旦那さんはかなり向こうのほうに…

宇都宮:結構拾い集めて行くんですか?

大藪:この時は拾おうっていう気持ちで行ってなかったので、ちょうど車にあったコンビニのスーパーの袋を持ち、見にくいですけど棒を片手にスーパーの袋に子供かのように…

宇都宮:怪しいですよね。何をしてるんだろうみたいな。

大藪:そしたらこういう松ぼっくりでもシュッとしたかさが開かないまま落ちちゃったやつがあったりとか、開いてたりとか、この松の枯れたやつも普通にあると緑をしてるけど、落ちてるやつとかって茶色になってて。これも作品にする時に横に置くのか、それとも針のようにばーっていっぱい立たせるのかでは作品の表情が違うとかって思うと、「この松はいい」とか…

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宇都宮:アーティストですね。目線が。

大藪:これもたぶん虫がこうやって穴を食べてこうなったんだろうけど、このどこも角がなく全部丸く丸く木を食べていくこの模様。「これはおもしろいな」と思ってじーっと。

三木:感性が豊かですね。

大藪:何かおいしそうにも見えるし。

三木:これ何?

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大藪:これどんぐりの帽子が落ちてて、「おー!」って思って写真を撮ったんですけど。

三木:よく見ると何か怖い感じですね。

大藪:怖い?帽子を見つけると子供の頃からすごいワクワクしなかった?このどんぐりの帽子を見つけると、しかもこのきれいな状態で見つけると、「あー!」ってすごい興奮してたの。しなかった?

宇都宮:はい、すいません(笑)。人それぞれの感性が色々ありますから。

大藪:これなんてめちゃめちゃ興奮するよね。だってこの状態で落ちてるのよ?しかも緑のコケの上に赤の実があって、完成されたこの感じがすごい興奮して。「すごい!」って思って。

宇都宮:興奮してる感じは表情に表れてますよ。そういうのは伝わるんですけど、僕らがここに行ってそこまでたぶん興奮しない気がするんですけど。

大藪:そうなの?本当?

宇都宮:はい、すいません。

大藪:これがその時収穫した一部で、どんぐりの帽子いっぱいあるでしょ?手にいっぱい持って。枝も太いのから細いのまであって、色も赤だったり…

宇都宮:この写真はすごく訴えかけるものがあるってことなんですよね?めぐちゃん的に。

大藪:そうそう。角度によっても違うし、葉っぱでも真っ赤のもあったり緑があったり。

宇都宮:たぶん同じ感性の人がこの地球上広いのでいらっしゃると思う。

大藪:1人ぐらいはいるかな。

旦那さん:写真撮る時にも文句言うんだよ。人が撮ったやつに「こいつセンスないな」とかって言うんですよ。自分で撮れやみたいな。

大藪:一番よく見えるところがいいかなと。

三木:これかわいいね。

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大藪:これは適当にビンに詰めて、作品にするのもいいけど、でもただこうやってビンに自分の気に入った物を入れて置いとくだけでも、それもそれで「あの時に採りに行ったやつだ」みたいな感じでいいかな。これもただの松ぼっくり。

宇都宮:結構たくさんあるんですね。

大藪:これはストックで。この松ぼっくりはたぶん10年ものぐらい。ずーっと大事にジップロックの中に大きさ違いで入ってて。

宇都宮:これどこの松ぼっくりなんですか?

大藪:記憶にない。10年前だもん。名古屋かな?旦那さんと松ぼっくりが落ちてるところに「ちょっと止まって」って言ってそこで松ぼっくり拾った記憶が、たぶんその時のじゃないかなと思うんだけど。言われてみたら昔から拾っていたなって。これは左右のやつはちょっと塗装してあるのでシルバーになってるんですけど。

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三木:塗装してあるんだ。

大藪:そうするとまたちょっと違ってて。自然のままもいいけど。

宇都宮:少し手を加えたんですか?

大藪:たまたまクリスマスか何かをしたかったのかな?それでちょっとやってみようと思ってスプレーかけて、それの使った残りを撮影した。これは木の皮で、白樺の皮もこうやって丸まってるとそれだけでちょっとかわいいな。

三木:いいですね。これは?

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大藪:これはつるをただ丸めて、ただ無造作にバッて置いただけなんですけど。

宇都宮:こういうのがネイチャーコーミングっていう活動?

大藪:そうですね。

宇都宮:これは出来上がった作品だけじゃないっていうことなんですかね?

大藪:別に作品にしなくても…

宇都宮:素材を拾い集めることだけでも楽しいし。

大藪:拾い集めてお皿にただ置いとくとかでもいいと思うし、作品は後に残ってこうやって眺めるのもいいんだけど、その森の中で「わー!これすごい!」とか何かワクワクしたりドキドキしてたりするその行為がいい。

三木:ここの星山だったら海のコーミングと森のコーミング両方できるから。

大藪:海もすごい。私はあまり海に今までそこまで縁がないからあれなんだけど、興味はすごくあるから、海で拾い集めたらそれも楽しいなって。

宇都宮:あっという間に1日過ぎちゃうんじゃない?

大藪:あっという間に。ずーっと海を歩いてるので。

三木:そういう物をどんどんこれから…

宇都宮:それは作ったんですか?

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大藪:これは作りました。この枝も長さが上から一番長いので下に行けば行くほど短い。これを自分で切って並べて、それをこの細いワイヤーで1個1個つなげて、そこに好きな物をくっつけて飾ってあるだけなんです。

三木:いいですね。ネイチャーコーミングっていうのはたぶんあまり今までない概念なので。

宇都宮:Googleで検索しても出てこなかった。ほとんどがビーチコーミングっていう言葉があったりして。

三木:それをどんどん世の中に広めていくっていう活動ですね?

大藪:地球全体で。

三木:これもかわいいですね。

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大藪:お皿に乗っけて、みんな実のやつだけ乗っかったやつなんだけど、あとは色合いが地味だったからそれを足したんです。うちの近所の緑地公園を歩いてるとクルミの木がいっぱいあって、そこにクルミ自体を狙いにおじさん達がいっぱい集まってて、それを石でガンガン割って中身を取って、おじさん達その殻はそのままワーッっていっぱい捨ててあるんだけど、私はその殻を拾って(笑)。

宇都宮:目的が違うんですね。

大藪:そう。ちょうどいい感じでおじさん達が割ってくれてるから。

三木:あとはこれは?

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大藪:ちょうどこれと同じかな?それをアップにして。よく見るとクルクルって丸まってるのが、木の皮を鉛筆を芯にしてこうやってクルクルって丸めてちょっとくせをつけて、パッと離すとそんな風にクルクルってなるのが面白くて。ただ木の皮だとつまんないけど、クルクルってやると何か面白いなって。そういう表情が出てたりとか。

三木:いいですね。これも部屋に飾ったりして?

大藪:そう。普段は家の部屋の中に飾ってあります。

三木:楽しそう。

大藪:やり出すとはまってしまって色々な物が家中に集まってくる。

宇都宮:ネイチャーコーミングって言葉が下りてきて妄想が広がってるんですかね?

大藪:はまり出すと本当色んな物が集まってきちゃうから、それをセーブしながら。

宇都宮:セーブしてるんですか?

大藪:色々集まり過ぎちゃうから。

三木:こういうネイチャーコーミングもできるめぐみフィールドにしていきたいという感じですね?

大藪:はい。それはサブな感じですけど、これもプログラムの1つとしてできればいいかなと思っています。


●めぐみフィールドとは?

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三木:めぐみフィールドを一言で言うとどんな感じになりますか?

大藪:私がめぐみフィールドを最初に考えてみんなに伝える時に「キーワードって何だろう?」って考えた時に私が思いついたのが、「風があなたを包む瞬間を知ってる?火の温かさが心の温かさになった瞬間を知ってる?森のエネルギーが自分のパワーになった瞬間を知ってる?そのすべてを感じた時、言葉にはできない幸せがある」っていうこの言葉が私の中ではすごくしっくりきて。これって“人らしい”っていうことにこだわりがあるんだなっていうことに最近気づいて。「あ、今私風に包まれてるな」とか、「やさしい風なんだな」とか、「火があったかいと段々優しい穏やかな気持ちになるんだな」とか、「森の中に入ると何か元気になる」とか、これって人だから感じられることで、人じゃなかったら他の動物だとそういう風には感じないことだなって。結局私は人らしいっていうことにこだわりを持っているんだなって。人っていうのはこういうのを感じた時に、言葉で「○○で、○○でね。だから私は幸せなんです」っていうのではなくて、本当の人の幸せっていうのは言葉にはできなくて、何か分かんないけど今のこの瞬間幸せだなって思えるっていう。これは人にしかできないことだから、これが私の中でのこれから先もずっとキーワードになっていくところかなって思っています。

宇都宮:表情には出ますよね。言葉じゃない言語表現ってあるじゃないですか?

大藪:表情にはたぶん…

宇都宮:でもそういうのが伝わりますよね。言葉は「幸せ」って言ってるけど、微妙な人もいる。

大藪:そう。言葉に出すと、特に周りに人がいてうまいこと言おうとかって思うと、それって段々変わってきちゃう。本当に「これを幸せ」って思ってたんだけど、人に説明しようと思ってかっこよく言おうとかしているうちにそれが変わってきてしまって、そっちに自分が寄っていってしまって、「あれ?」みたいな。

宇都宮:リセットが必要ですよね?そうなると。

大藪:そう。だから別に言葉に出す必要はないかなって。言葉に出せない何か分かんないんだけどっていう、この「何か分かんない」っていうのが一番大切かなって思ってるので、言葉にはできない幸せがあるっていうのが…

宇都宮:そういうのを実感してもらうための「めぐみフィールド」っていうこと?

大藪:そう。それを静かに原体験の中で感じてもらうっていう。そしたらきっと「何か言葉にはできないんだけど、幸せだな」って。別に何か高価な物があるわけでも何でもないんだけど。

宇都宮:落ちてる物ですもんね。そこにある物ですもんね。

大藪:人に話したら「えー?そう?」って思われるかもしれないけど、だから言葉に出す必要もなくて、自分で心の中で「幸せだな」って思うのが大切かなって思っています。

三木:いいですね。


●めぐみさんの考える「日本の○○の未来」に対する想いについて

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三木:めぐみさんの考える「○○の未来」っていうのがあって、○○は自分で入れてもらうんですけど。

大藪:さっき結構言っちゃったな。“人らしい”っていうことなんだっていうのは本当に最近気づいたので。

三木:それが必要ですよね。

大藪:せっかく地球に生まれたら、宇宙を知らないけれど、ひょっとしたらこの“人らしい”っていうのは地球人だけかもしれないし、宇宙人はそう思ってるのか分かんないけど、取りあえず地球人として“人らしい”っていうこと、これからたぶん…

三木:もっと求められていくと。

大藪:そう。例えば機械がやることだとか、そういうことって全然人らしくなくて、そういうのはどんどんAIとかIoTとか進んできて、そういうのはもうどんどん機械とかコンピュータとかロボットにやってもらって、そしたらこれからますます人らしくなれるんだなって。だとしたら、完璧を求めるのは機械だったりロボットに任せてればよくて、今まで人間って完璧を求められてる、「成績も優秀な人が素晴らしい」とか、「速く走れる、1番になれることが素晴らしい」とかって言われてたけど、完璧じゃないほうが人らしいし、「こいつしょうがねえな」とか「そんな失敗したんだ」っていうことにこそ価値がある。それをみんなで「そこに価値があるよね」っていうのがどんどん広がっていくような世界になれたら、きっと人らしくて幸せだろうなって、そんな世の中になったらいいなと思っています。

三木:「それを助けるのがめぐみフィールドです」と。

大藪:はい。なれたらいいなと。

宇都宮:あるがまま?

大藪:あるがままで。

三木:とてもご自身がワクワクしてる様子で。

宇都宮:たぶん表情に表れてると思います。

大藪:本当ですか?

三木:そうですね。本当に今日はどうもありがとうございました。

大藪:ありがとうございました。

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