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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを…
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#ものづくり

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

「自分がホントにやりたいことに出会ってワクワクものづくりに邁進する」 ダイワ化工株式会社 代表取締役 大藪建治さん

●enmonoとの出会いとzenschoolを受講した経緯 宇都宮:どうぞよろしくお願いします。 大藪:お願いします。 三木:大藪さん本日は貴重なお時間ありがとうございます。 大藪:はい。ありがとうございます。 三木:大藪さんがzenschoolに来られたのは3年前でしたっけ? 大藪:3年前だよね。19期。17年。つい最近ゴールデンボール君の生まれた年を探しとって17年だった。17年から一緒におるから17年だなと思ってたよ。 zenschool17期生集合写真

第81回MMS(2014/5/25対談) 「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」 東京メイカー 毛利宣裕さん

本記事は2014年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 本日は中野ブロードウェイにある、東京メイカーさんのアンテナショップからお送りしています。東京メイカーさんは3Dプリンターを開放して、持ち込んだ3Dデータをプリントアウトできるサービスをされています。毛利さんは、ボランティアで活動されているそうですね。 毛利 本業は栄光デザイン&クリエーションという会社で光造形機、3Dプリンターの元祖を使って、モノづくりをしてい

「大学教授とベンチャー企業経営の傍ら、手作りの東風笛(こちぶえ・竹製の笛)でアレンジ曲の演奏を楽しむ」後編 東京理科大学薬学部生命創薬科学科 和田猛教授

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 前編からの続きです。 ●一本一本が個性を持ったオリジナルenmono三木 後半はせっかくこちらに笛をいくつもお持ちいただいていますので、先生に一曲。 和田 じゃあ短いヤツを。「ロンドンデリー・エアー」というスコットランド民謡のさわりを。 ※演奏 三木 ありがとうございます(拍手)。 enmono宇都宮 こんな間近で聴けると気分が違いますね。 三木

「大学教授とベンチャー企業経営の傍ら、手作りの東風笛(こちぶえ・竹製の笛)でアレンジ曲の演奏を楽しむ」前編 東京理科大学薬学部生命創薬科学科 和田猛教授

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●大学で創薬の研究をしつつ、ベンチャーを創業し、笛も作って演奏するenmono三木 はい、ということで第131回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。司会は株式会社enmono三木でございます。本日は東京理科大学にお邪魔しまして、和田先生の研究室で色々と楽しいお話をさせていただければと思います。和田先生、よろしくお願いします。 和田 こんにちは。東京理科大学薬学

第128回MMS(2016/05/24対談) 「100年後も日本でバネを作り続けるためにバネの可能性を拡大するバネ屋魂」五光発條株式会社 代表取締役 村井秀敏さん

●海外にも展開する「町工場」 enmono(三木) はい、ということで第128回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。司会は株式会社enmono三木でございます。本日は五光発條さんにお邪魔しましてzenschool第4期卒業生の村井さんに色々お話を伺って参りたいと思います。 4期生とenmono(2012/12/22) あといつもの声の出演で――。 enmono(宇都宮) はい、宇都宮です。 enmono 村井さん本日はお忙しいところありが

マイクロモノづくりとは?

マイクロモノづくりとは? 少量のニーズにあわせて、高付加価値、高利潤のモノづくりを行い、だれかに売ってもらうのではなく、自ら販路をつくり、販売を行う考え方です。 マイクロモノづくりの概念は、これまでの大量生産、大量消費とは対極する概念です。(※対立はしない) 少量のニーズにあわせて、高付加価値、高利潤のモノづくりを行い、だれかに売ってもらうのではなく、自ら販路をつくり、販売を行う考え方です。 これまで、製品開発をしたことがない、中小製造業の方でも、一定の手法で製品開発の手

第32回MMS(2012/4/6対談)「一人で家電メーカーとなるべく起業し、LED照明をデザイン・開発・販売」Bsize株式会社 八木様

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 社名に込められた想い 「真善美」という言葉がある。「真」「善」「美」はそれぞれ、人間が、「学問」「道徳」「芸術」を精進するときの目標であり、三位一体を成す普遍的価値とされている。Bsizeの社名は、この「真(SIn)善(ZEn)美(BI)」のアナグラムだ。八木さんのモノづくりに対する思いが込められている。 3つの価値をバランスさせて、ストーリーをつくる。八木さんの商品企画開発はそこから

「マイクロモノづくりはじめよう」出版記念イベントレポート(2013/4/26)

「ワクワク!」で生み出されたプロダクトは作家自分自身。 4月26日(金)の夜、enmono初の著書である、『「マイクロモノづくりはじめよう」~「やりたい! 」をビジネスにする産業論~』の出版記念イベントを行った。 この本のプロデューサーである米田さん、そして、この本に登場していただいた、根津さん、八木さん、藤沢さん、村井さんの5名と、三木、宇都宮がパネルディスカッションするという内容で行わせていただいた。 会場は、サイバーエージェント・ベンチャーズさまのご協力で「BASE

第126回MMS(2016/04/22対談) 「オープンソースハードウェアとデジタルファブリケーションを活用しイノベーション創出の方法論を探求」情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター 小林茂教授

●出会い enmono(三木) はい、ということで第126回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日はIAMAS(イアマス)の小林先生にわざわざ岐阜から東京までお越しいただきました。色々とお話を伺っていきたいと思います。今日はよろしくお願いします。 小林 よろしくお願いします。 enmono 本日も司会は私、株式会社enmonoの三木でございます。あと、声の出演の――。 enmono(宇都宮) はい、宇都宮です。 enmo

「「おもてなしの心」「スピード・実行・継続」をキーワードにして、常に新しい「物作り」にチャレンジ」 浜野製作所 浜野慶一さん

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●今の仕事がはじまったきっかけ enmono はい。とういうことで、第107回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。本日は浜野製作所さんにお伺いしました。色々とワクワクする新しいモノづくりの取り組みを社長に伺っていきたいと思います。まずは簡単にどんなことをやっていらっしゃるかご説明いただいてもよろしいですか? 浜野 まず簡単に会社の概要ですけども、創

第141回MMS「火花散るようなギリギリのコミュニケーションを通して最高のものづくりを実践するデザイナー」znug design代表 根津 孝太さん(2016年11月11日収録)

●ご挨拶と出演者紹介 宇都宮:こんにちは。第141回MMSは秋葉原に来ております。本日のMCは私enmonoの宇都宮でございます。よろしくお願いします。そしてゲストはこちら。 根津:はい。『znug design』の根津です。「お久しぶりです」という感じですね。そしてenmonoの2人が7周年おめでとうございます。 宇都宮:ありがとうございます。7年前の2009年11月11日に創業をいたしましてかろうじて生き残っております。今日から8年目に突入いたします。 根津:そん

第125回MMS放送 「ヌンチャク系iPhoneケースで話題になり、横浜の町工場が世界42カ国と取引」株式会社ニットー 代表取締役 藤澤秀行さん(2016/04/08対談)

●実は結構長いお付き合い enmono(三木) はい、第125回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。本日は株式会社ニットーにお邪魔して藤澤さんに色々お話を伺いたいと思います。司会はいつもの通り株式会社enmono三木でございます。 藤澤 イェイ!(拍手) enmono あといつもの声の出演で――。 enmono(宇都宮) はい、宇都宮です。 enmono 藤澤さんは今回2回目の登場ということで、来ていただきましてあり

「自社の金型工場に美術館を建てて1周年。想像の斜め上行くことが起き過ぎてます」 (株)フジタ 代表取締役 梶川貴子さん(2018/4/9対談)

●ご挨拶と出演者紹介 三木:本日もマイクロモノづくりストリーミング始まりました。本日は株式会社フジタの素晴らしいFactory Art Museum Toyamaのほうにお伺いして、梶川社長に色々とこれを生み出した経緯を伺っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 梶川:お願いします。 前回の対談 ●Factory Art Museum Toyamaの1周年記念イベント三木:素晴らしいミュージアムで完成してすでに1年ということで… 梶川:昨日(2018年4