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ニューノーマルなヨガライフを探った2020年上半期を振り返る

2020年を振り返り、どのようにヨギの生活や活動、心境が変化してきたのか感じたことをまとめてみたい。

春先ではコロナに対する恐怖や不安からスタジオやイベントに行くことは控え、仕事や私生活でもネットを積極的に活用されていたヨギは早々とオンラインへと向かい、上手くリアルとの両立を探っていたと思う。

緊急事態宣言以降は、様々な外的要因により、または単純にオンラインサービスへの不信感や食わず嫌いのような心理的要因からかそれまでスタジオやイベントで毎回のようにお会いしていたヨギと顔を合わせる機会が極端に減少していったのを覚えている。

僕のサロンでも3、4月でメンバーが2倍に増えて、月4回だったライブ配信のハタヨガクラスを月30回以上開催するようになった。全クラスで自分も動きながらカウントなどアナウンスをしつつアドバイスもするというなかなかハードな日々は、想像以上に疲労がヤバかったが、その代わりにオンラインクラスでのノウハウを素早く蓄積することができた。

カメラの画質やマイクの性能、広角レンズの必要性、WiFi環境の重要性など改めて10年以上前からあるツールでさえ、みんなが不自由なく使いこなすことが難しいという実情に驚いた。

SNSでの連絡が難しいだけでなく、ガラケーのみで生活している方も多く、zoomについての利用方法まで行きつかないケースもしばしばあり、リモートで何する以前の問題が多かった。

僕のクラスでは、前説などちょこちょこ時事ネタに絡ませてテクノロジーやサイエンスのお話をしていたから、常連さんはオンラインへの移行がそれでも比較的スムーズだったはずだ。周りの先生方にも素早く情報を共有することができたし、中長期的に見た持続可能なヨガのカタチを模索してきたことが少しはお役に立てたのではと思っている。

これまでヨガ界ではテックでどうこうするとか、ネットを活用することに対してネガティブな方が圧倒的に多かった。それは、身体性をベースにしたフィジカルな関係の優先と人工物への拒絶が強かったためと考えている。しかし、物理的な活動が制限されるような今回のような状況では、そんなことを言っていられなくなった。コロナによってヨガのDX化は10年くらい早まったのではないだろうか。

この経験を糧にして、今後も物理的な制限がある状況でもヨガを継続することができるリモートはアップデートしながら残っていくのだろうし、新たなテックやサイエンスに対して日頃からどのようにヨガで活用できるのかを探りながら積極的に学んでいく必要がある。

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