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全員参画経営本を出版して,はや2年

2020年5月に出版した全員参画経営(Total Formation Design)。
研修や講演で課題図書として使っていただき感謝でございます。

感想や質問をたくさんいただきました。
その中で、印象に残ったものをここに載せ、お伝えしたいと思います。

感想:
プロセスデザイナーというお仕事がとても素敵だと思いました。2つの事例いずれも、摩擦や葛藤を乗り越えて、全員が一丸となって熱い想いで行動すると、物事は大きくかわり素晴らしい結果を出す事が出来るのだと、よく理解できました。工場の存続も、大阪支店の立て直しも、実際は相当のご苦労や試練があったものと思料します。しかし、みなさんが想いを一つにした時に、火事場の底力が発揮され、目標に到達出来るのだと思いました。弊社の会長が、「情熱は、人から人へと伝わっていき、普段こなしている仕事の上をいく力を与えてくれます。 」と仰っておられましたが、まさに、その通りの事例であると感じ、感動いたしました。


危機感から一体感は醸成されやすいと言われますが、この本に出てくる
企業はかなり危機ではありましたが、皆さんは最初はバラバラでした。
「自分たちはこのまま働けるのかな」、「工場はどうなるんだろう」、
皆、先の見えない不安と恐怖に押しつぶされそうになっていました。
最初の個別面談やオフサイトミーティングの場では、辛くて泣き出す人が何人もいました。この状態から抜け出したい、今を何とかしたい、でもどうやったら、どこに向かえばいいんだろう。実は、そんな想いをもった社員は
たくさんいたのです。だけれど、上司はイライラしてるから聞いちゃいけないのかな、本当のことを聞くのも恐ろしいと、お互い、言葉に出せずに飲み込んでいたんです。
不安や恐怖は見えないからより恐ろしさを増幅させていました。社長と篠田亜子は、それならば、怖くても予測される未来を知ることから始めようと、今置かれている現状をしっかり理解することからスタートします。現状の厳しさや、これから想定される未来を知ることで、現実をしっかり受け止め、認識しながら、自分の心の声に耳を傾けると、「私たちは、この工場をなくしたくない」という想いがどんどん湧き出てくる。そんな思いを仲間同士で分かち合い、吐露することで、改革のエネルギーが束なった。
そんな変革のプロセスを経ていきました。
自分一人では、なかなか改革は進みません。想いを持ったメンバーが目的に向かって束なると、改革の車輪は動き出します。その時に必要な技術や能力は何なのか、自分たちで課題を見つけ、仲間の力を借りながら、試行錯誤を繰り返し、乗り越えていくことができるのです。

いただいた感想の中にある、会長のコメントも、そういったことをおっしゃってくださっているのだと思います。 素敵な感想をありがとうございました。 


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