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オンライン上で、広告はどのようにあなたを取り巻いているのか?

外出しないと、毎日休日みたいな感覚に陥らないためにも、
毎日の活動計画を作ってみました。

平日の22時は語学勉強の時間にしています。


話は変わりますが、去年の今頃、Webの広告運用について勉強してました。

広告を打つ側として、どういう戦略で広告を適切な人に
適切な広告を打っていくか、ということを学んでいました。


が、そのロジックをなんとなく、
「インターネットが私たちの閲覧履歴を記憶している」
と、ざっくりとしか理解してませんでした。


今回の動画はその中を説明する、いい動画だなと思いました。
(すでに構造をよく知っておられる方はパスしてください。)



普段疑問に思うこともあると思います。

例えばTwitterで「海に行きたい」と呟いたら、
他のウェブサイトの広告欄に「水着」だったり、
「旅行」の広告が出てくるということがあるかと思います。


他にも「ベジタリアン」と検索したら、
途端に「ヘルシーフードのスーパー」の広告などが
SNSやウェブサイト、メディアサイトなどに現れてきます。


どこかみられているような感覚、これは
Cookiesの仕業です。

このビデオではCookiesについてその仕組みを説明してくれています。

Cookiesの誕生

1994年にLou MontulliさんがNetscapeという会社で開発

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当時のインターネットは、記憶ができず
自分が見たWebページをもう一度検索して探さないと見つからず、
例えば、Facebookにログインしても、今ならログイン情報は記憶されて、
パスワードもなしでそのままログインすることが可能ですが、
この時でいうと、Facebookのユーザー名、パスワードを
毎回毎回入れないといけないという状況でした。


インタビュアーがいい例えをここでしています。

「つまりファインディングニモのドリーみたいな?」

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「私、どこから来たからか、覚えてないの」


こんな状態が1994年以前の状態でした。


First Party Cookiesとは

ドリーみたいなインターネットを解決するために
開発されたのがCookies。

当時は我々インターネット利用者と
広告を出したいブランド、会社の双方向の関係でした。

それをFirst Party Cookiesと言います。


この仕組みで、例えばオンラインショッピングのサイトを記憶するとして、
利用者が商品を見て、カートに入れた情報から、利用者の位置情報、
他の商品へのクリック履歴、サイトへの滞在時間などが
Cookiesの情報として蓄積されていきます。


このCookiesはユニークなIDで個人個人で記憶されていきます。


そのため、同じ人が何回も同じサイトを訪れても、
同じ情報が現れるという結果になります。


ちなみにこの当時の広告は最もシンプルで
バナー広告が一般的でした。


Third Party Cookiesへの進化

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写真のように、Cookies情報を第三者に渡している会社は、
サイトの下の方にこんな表示がある、
というのを見かけたことがあるかと思います。


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ここで言う第三者Third PartyとはGoogleやFacebook、メディアサイトなど、
広告のプラットフォームになるサイトのことを指します。


つまり、上の写真の言葉の意味は
GoogleさんやFacebookさんに、あんたがうちのサイト訪問したこと
教えとくわな〜
」と言うことです。


自分たちの行動(投稿や検索など)や閲覧履歴、
こういった情報がCookiesとして蓄積され、
Cookiesの情報をもとに、広告主から広告が打たれるわけです。

それは近年、情報精度が向上し、
よりパーソナライズな広告が打たれるようになってきました。


広告の目的は
最適な人に最適な広告をだす。


利用者としても、自分の関心のある広告が目の前に現れると、
思わずクリックしてしまうと思います。


これでいいんです。が・・・。


Cookiesのいたちごっこ

やはり、自分の情報が企業に勝手に使われていると考える人もいるわけです。

なのでGoogle Chromeなどのブラウザの設定で、
Cookiesの記録をブロックすることもできるようにはなっています。


これで自分の閲覧履歴や行動が監視されない、
と思ったら大間違いです。


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実際に抜け穴が存在するのです。

いくら、利用者が何かのブランドのサイトのCookies情報の
提供をブロックしたとしても、
どうやってそのサイトを発見しましたか?

と言うことが問われ、何かしらのブラウザやSNSを使って
関連ワードを検索したりすると思います。

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直接はブロックできても、第三者自体がCookies情報を蓄積し、
その情報を企業に売る、と言う構造ができているのです。


つまり、利用者がいくらブロックをかけたところでも、
それは無効であるといっても過言ではありません。


これらのプラットフォームやSNSは我々利用者よりも
はるかに情報を発信・保有しており、
その情報リソースもはるかに早くキャッチし、保有していると言う、
どう頑張っても我々利用者には勝ち目のない
いたちごっこだと言うことがわかります。


言い方は悪かったですが、これらプラットフォームのおかげで、
より多くの顧客データを把握し、精度がかなり向上し、
伴って、顧客にとって適切な広告を適切な時に、適切な内容が
発信されると言うことにもつながっているのです。



まとめ
広告を学んだことと、デザインにも携わっている身としても、
こういった顧客データは重要で、それを有効活用して
戦略的にアプローチする意味でもポジティブな印象ではありますが、
やはり、自分も1ユーザーとして、自分たちの個人情報が
企業にダダ漏れというのもネガティブな印象だなと思いました。

とにかく、何事も透明性を持って、というのが理想ですが、
なかなか難しいものです。


おしまい。

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