メキシコの配達サービス スタートアップ7選
日本は宅配サービスが優れていて、かつ比較的サービスも安く感じます。そして何より信頼できる。発送したら確実に届けてくれる安心感ってありますよね。
私が宅配サービスに求めるのは、「安心感」「信頼感」「スピード」、欲を言えば「コスト」面も。
しかしメキシコには上記の4つを満たすようなサービスがない、ということでこの3年ほど苦しんでいました。
メキシコの配達サービスの課題とその解決策は?
コロナウイルスで多くの人がスーパーの宅配サービスやUber eats、DiDiを使い始めたりしていて、データで示さなくとも、肌感で成長分野というのがわかります。また個人でも発送をしたり、Amazonなどで購入した時はなんらかの配送業者が発送するということも増えていると思います。しかし、私はBtoCやCtoCの発送にまだ課題があるんじゃないかと、自分の体験談を通じて思いました。
私の課題としては
・頼んだものの時間の受け取り指定ができない
・営業時間が短い
・家から発送するときの手順が分かりにくい(いちいち宅配サービスや郵便局へ行かないといけない)
・大手宅配サービスだと高い(ほとんど外資系)
・料金がわからない
・郵便局はなんとなく信頼できないという不安感
・対応が悪い
さて、以上を満たすようなサービスはあるのか、今回は今後私も使っていきたいので、自分のためにもこの記事を書くことにしました。そしていい解決策となる記事もあったので、その記事の要約と軽くサービス紹介を。
ちなみに私はこんな感じのペルソナ。
・新しいものは試したい派
・テクノロジーで解決!というのが好き
・コスパ重視
ちなみに今回はUber とDiDiは省いています。どっちも最近配達サービスを始めて、アプリで簡単に使えるのが魅力。
Pibox
概要:Picapというラテンアメリカで展開されているタクシー(バイタクもあり)手配アプリから派生した、宅配便・メッセンジャーを提供するアプリです。小さい個人的な宅配から、厳格なプロセスが必要となるような宅配まで幅広くカバーし、費用も馬鹿高くはならないほど、と記載されていました。
トレサビリティもアプリで簡単に取れて、基本的にアプリ内で完結、という感じです。
特徴:メルカドリブレ(メルカリとAmazonの複合版みたいな。CtCよりAmazonに近いかな)と提携していて、メルカドリブレ内でPiboxのアカウントを登録しておけば、配送をPiboxで行ってくれるというもの。個人で配送したりするのにかなり便利です。
料金:記載なし
カバー範囲:メキシコとコロンビアのみ
補償:記載なし
配送形態:自転車、バイク、トラック
Ncargo
概要:Ncargoのミッションは顧客の特有のニーズに応えたパソナライズされたサービスを用いて、宅配サービスの課題を迅速に解決する、というもの。Ncargoの売りは安全性、スピードと信頼だそうです。基本的には自転車で、白いボックスで配送しているそうです。
特徴:配送時の盗難や破損への保険が付いている
また、顧客への対応は常にトレーサビリティセンターでモニターしているという。私が好きなのはサイト内でチャットサービスが利用でき、どの人が対応可能かを下の写真のように確認できるんです。
料金:以下
カバー範囲:メキシコシティのみ。ここが私の残念ポイント。地方はあまり需要がないのでしょうか?
補償:あり
配送形態:自転車
Lalamove
概要:24時間7日間稼働してまっせ!がウリのLalamove。AppからでもPCからでも手配可能。一番サイトがしっかりしていて、情報が多い印象です。
特徴:App内で配達時間の指定が可能で、最速で当日配送も可能。また最高で20箇所の配達依頼も可能。すべてアプリ内で管理できます。
料金:最安はバイク便で、20kg以内で小型のもので、配達距離が3km以内であれば28ペソ(日本円約137円ほど)。1kmごとに7ペソ(35ペソくらい)追加されていきます。詳しい料金表はこちら。
カバー範囲:メキシコはメキシコシティのみ。
他の国はタイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、インド、シンガポール、台湾、アメリカ、ブラジルの主要都市にて展開。
私はトルーカ(メキシコ州)住みなので利用はできませんが、問い合わせをしたところ、メキシコシティからメキシコ州への配送はできるとのこと。
補償:記載なし(見つけてないだけかも)
配送形態:バイク、普通自動車、トラック
ちなみにお問い合わせをFB経由でしたことがあるのですが、約2週間ほど返答がきませんでした。笑
多分サイトからお問い合わせを直接した方がベストだと思います。(Blogも頻繁に更新されているみたいなので)
Grupo Castores
概要:ここで挙げている中では一番老舗の宅配サービスで1974年に創業。サイトも割としっかりめ。一番安心感があるサービスだと言えます。
特徴:他のAppと違って配達範囲が広いのが特徴。1100店舗の支店があるのでテクノロジーに明るくない人でも安心に利用できます。
また配送トラックのレンタルや販売も行っています。
料金:サイト内で見積もり可能。
カバー範囲:メキシコ全州に1100店舗展開
補償:記載なし(見つけてないだけかも)
配送形態:トラック
iVoy
概要:90分以内にお届け!をウリにしている同日配送の!Voy。AppやPCから手配して、短時間でお届けをしてくれるサービスです。
特徴:ECサイト(ZaraやSearsなど)とも提携していて、これらのお店から購入した場合に、すぐに届けてくれるのが魅力的。また配達は訓練を受けた人が担当するので安心です。またBtB向けには料金の安さをウリにしていて、30%ほど他の配送業者よりも安くなると謳っています。
料金:BtB向けの配送は35ペソから。その他はお問い合わせ。
カバー範囲:メキシコシティ、グアダラハラ
*メキシコ 州は配達だけ可能。収集は不可。
補償:記載なし(見つけてないだけかも)
配送形態:自転車、バイク
Punto a punto
概要:多様な配送形態でメキシコシティで最高のサービスを目指す配送サービス。2012年に創業しています。
特徴:こちらもECサイト(特に薬局など)と提携しています。またメッセンジャーとしてもサービスを抱えており、こちらはメキシコシティないであれば1日の配送ができるという。こちらも90分以内の配送を目指しています。
料金:サイトにてお問い合わせ。
カバー範囲:メキシコシティ、メキシコシティ郊外
配送は世界中どこでもと書いていますが…。
補償:記載なし
配送形態:自転車、バイク、普通乗用車、トラック
Dostavista
概要:トップページに書いている通り、30ペソ(150円)から60分以内でお届け!をウリにしています。配送範囲は上記と変わりませんが、一番情報が充実しているサイトだなーと思いました。
特徴:配送形態、支払い方法が多様で、配送先も複数選択できるのが特徴。他のサービスよりも配送スピードが速く、比較的コストも抑えめなところがポイント。また24時間365日稼働しています。
料金:バイク便だと3kmまで、15kgまでで30ペソ(150円)から、1km増える毎に40ペソが追加されます。
その他の料金体系はサイトをご参照ください。
カバー範囲:メキシコシティ、メキシコシティ郊外
補償:4ペソ追加で500ペソ分の補償がつく
配送形態:自転車、バイク、普通乗用車
最後に、私的使いたいサービス
どこで、何のために、どれくらい?ということが重要だと思います。
今住んでいる状況から考えるといいのは、Grupo Castores。
なぜなら住んでいる街がメキシコシティや大都市圏ではないため。ほとんどのサービスがメキシコシティになるので、今の街だと利用はできません。あんまりニーズがないというのと、私のほとんどの発送がメキシコシティ行きなので、どうしても長距離だと大手や老舗の方が安心というのがあるんだと思います。
料金が高ければ、DiDiやUberも利用はできますが、小さい小包でも2000円くらいするので、もういいかなーという感じでした。
いつかGrupo Castoresを利用した際にはレビューします。
また、メキシコシティに住んでいたらどうなのか、という検証です。
私的にはDostavistaが料金、補償、スピード、対応時間とともに一番ベターだと思いました。(あとサイトの構成もわかりやすく、欲しい情報にすぐアクセスできる印象でした)
今回調べて分かったことが、日本のように簡単に発送できて、当日や翌日に到着するようなサービスって、お金を出さない限りあまりないなという印象でした。
メキシコシティ内は規模の経済もあるので、これだけ配達サービスがあってもうまく成り立っています。需要がちゃんと存在して、それに見合った対価を払える人が多いということ。(メキシコ人的に小さい書類とかだったら、自分で届けちゃおうとか知り合いに頼もうとかってなるはず)
我々外国人からすると(私だけかもしれませんが)、日本みたいに便利じゃないから自分から情報を取りにいかないと、配達の仕方一つとってもわからない、ということが多々あります。最悪は大手に任せたりしたらいいんでしょうけど、それすら面倒。
なのでこういったアプリがあるだけで、自分の生活は少しでも豊かになります。(そして調べてるだけでも楽しいのです)
全然メキシコ以外に住んでる人にとってはいらない情報だとは思いますが、どこかで役に立ってたら嬉しいです。おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?