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山桜と奇岩の西伊豆にあそぶ

伊豆半島、神奈川県からは気軽に行ける名勝地で、温泉もそれぞれに個性があって中々に味わい深い観光地です。
Googleマップで見ればほんの一跨ぎまたぎの半島なのに、一周の距離は三島駅を起点にすると車で約250㎞、なんと自宅から那須まで行けちゃう距離です。

りっぱな温泉旅館やホテルが軒を連ねる東伊豆は、お日様のキラキラが似合う底抜けな明るさのリゾート。これは伊東や城ケ崎、伊豆高原の印象が大きく影響しているのだけど、翻ってひるがえって一歩西伊豆に足を踏み込むと、鄙びた漁村であり、みかんの産地であり、海は断崖の先に奇岩をめぐらせて、大抵は風が強くいかにも厳しさが漂う。
一昔前の作家なら断然西伊豆を執筆の場に選ぶだろうなあと妙に納得。

打ち捨てられたドック

4月の第一週の週末、少し寒気が入ったために桜の開花が長引いてくれて、
伊豆の山という山を埋め尽くすのではないかという位な山桜と大島桜、沿道のソメイヨシノやボタン桜。
伊豆の桜といえば河津桜が有名だけど、清楚なこの時期の山桜はとても趣深い。写真では中々表現できないけれど、奥の山の白っぽいものがすべて山桜や大島桜です。

さて松崎から雲見に向かう途中海岸線に下る道があって、時間もまだ早いので少し散策します。
入り江になってる所から右手に遊歩道が始まっています。眼下に自然洞窟を見ながら、はじめはかなりな急登。つい10年ほど前までは、やれアルプスだ、沢登りだとやっていたのに、何故か緊張する。もしかして高所恐怖症???なるべく下を見ないように足元だけに注視w

登り詰めると眼下にはすばらしい岩の景観が広がります。こんな素敵な所なのに駐車場はがらがらです。

相方はなぜか登ってこなくて、トンボロみたいな所を歩いています。(入り江と島が砂で繋がっている所です)奥の島々が雲見海岸だと思う。。。

岬の先端には多くの人がくつろいでいます。が、そこまで行くのがちょっと足がぶるぶるします。私は松の木のところでやめました。ほんと怖いよ!

ここから宿の民宿まではすぐそこ。雲見温泉からは道路を隔てて南側に位置します。まず民宿とは思えないアプローチです。駐車場は道路を挟んだ目の前です。

内部の仕様も民宿を越えたレベル、ここを多分ご家族総出でやられてます。
今どきは経費削減なのか、生花を飾っている所も高級旅館以外だと中々数少ないですが、暖か味を感じます。

お部屋は洗面所つきでトイレは共同です。畳はやっぱり気持ち良いです。
相方のんびりするのももどかしい様子で、速攻でお風呂に向かいます。
浴室は男女別の内風呂で、露天は空いていれば鍵を掛けていつでも入れます。他のお客様ともバッティングしないで独泉で内湯も利用できました。

女風呂

源泉100%かけ流しで三浦地区という所から配湯されてくるようで、給湯量は少なめですが、宿泊のキャパから言うと妥当な給湯量かとも思います。
少し熱めの42度位かな、湯上りはさっぱりします。
カルシウム濃度が高めなので、腰痛や肩こりに効きそう、
いつも一人で独泉だったので、この位のサイズ感が最近は落ち着きますね。

露天風呂、丸がかわいい

風呂上りにはやっぱりビール。冷蔵庫に入れておいた持参のビールで乾杯です。この幸せ感はのん兵衛じゃないと伝わらないかな。
少し休憩したら夕食です。1階の食事室に向かいます。

ほぼ旅館

伊豆の民宿といったら大概は魚料理メインで、ボリュームもあります。

いきなり船盛のお出迎えです。鯵がめちゃうまい。もちろん、伊豆ですからワサビも本わさびですよ~

お料理もそれぞれ凝っています。白身魚の揚げ物、モズク、サザエの焼き物、天ぷらにはタラの芽が!青のりのお吸い物とご飯はおひついっぱいたいらげた。

キンメダイ陶板焼きなど

ここでは日本酒を頼むと、あてに自家製のカラスミがついています。昨年末はボラが不漁だったのか、いつも暮れにカラスミ買うんですが、どこの魚屋にも売ってなくて、ネットではべらぼうに高いので、お正月はカラスミ諦めていたんですよ。ここで食べらっるとは思っていなかったので感激です。
もちろん追加料金なんてありません。

なぜか山形のお酒と静岡のお酒、葵天下を頂きました。

食後に苺がついたような気がする(記憶なし)
夜半と朝にもお風呂に浸かって朝食です。これ、ご飯が何杯あっても足らんメニューでしょ。あらのみそ汁格別です、お代わりしたい。海苔もね、いいの使ってるんですよ。おひつのお代わりしようかどうか悩んで追加。
う~ん、満腹

よい温泉にも浸かって、魚尽くしの美味しいお料理もお腹いっぱい頂いて、これで1万円を切るお値段なんですよ。
お宿もとっても清潔だし、ここはリピ確定(いつも言ってる)
ご家族で頑張っているので、ぜひお勧めです。

駐車場から見た桜のお山

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