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テストで起こす奇跡

前回、小学3年生の息子がサッカーのコーチに「キャプテンにすることを考えている」と耳打ちされたことを書きました。

その続きのお話です。(少し前のお話)

そもそも、コーチが1人の選手に耳打ちすることか?という疑問がありますよね。
僕はそう思ってました。

コーチが決めて、みんなの前で発表するだけで良いのではと。

で、練習を終えて、息子から色々と話を聴いていると、どうやらそこらへんの事情が見えてきました。

今、チーム全体でコーチから『リフティングを20回できるようになれ!』というミッションが課せられているのです。(3年生でリフティング20回を目標に設定されているということで、たいしたことないレベルのチームであることをお察しください)

で、練習の合間に随時、テストを行うとのこと。

なるほど!
うちの息子をキャプテンに任命するにあたって、ある程度チーム内で上位レベルである方が良いと思ったのでしょう。だからこそ、
「リフティング20回頑張れ、お前をキャプテンにしようと思っているから、もっと頑張れ!」
という意味合いの耳打ちだったのかと・・・。

まぁそれでも個人的にはそのやり方ちょっとどうなん?と思う気持ちはありつつ、それはさておき。

うちの息子はがぜんリフティングの練習を頑張っております。
去年の10月にペットの犬が我が家にやってきてからは、毎朝学校行く前の散歩に付いてきて、公園でボールを蹴ってます。それでメキメキ上達して、今、キャプテンに任命されそうになっているという状況なのです。なので、最近の毎朝の散歩の時もリフティングをメインで頑張っています。

が、やはりなかなかそんなすぐに上達するわけでもなく。
これまでも何週間かかけて5回、8回、10回、13回と徐々に記録は上がってきています。でも少し頭打ちしたのか、それから記録が伸びない。
本人も焦ってきて、イライラして、僕に当たってきたりもします。それでも何とか諭して、Youtubeで初心者向けリフティング講座の動画を見せたりして、頑張らせておりました。

で、金曜日の朝の散歩の時のこと。良くて10回前後、ダメなら2、3回しか続かない状況です。

「パパ?20回いけるかなぁ?」と聞いてくるので、
「さすがに今週末の練習の時は無理やろうな。まだ1回も20回達成してないのに、緊張するテストの時にいけるわけがない。今週はまぁ諦めよ。それよりも実力をつけることの方が大事やから。まずは15回目指そう。」
という大人の意見をしましたところ、

「もしかしたら奇跡が起こって出来るかもしれへんやん。なんで決めつけんの?」と反論してくる始末・・・。

「そんなとこで奇跡起こすなや」という言葉をグッと飲み込み。

「まぁええんちゃう。とりあえず頑張ってき!」と言うも、
「いやや!行きたくない!!」とか言い出して、もう何が何やら本末転倒?かどうかさえも分からん状態に。。。

そして迎えた土曜日の朝。
起きたら雨が降ってました。

息子は満面の笑みで「やったぁ~!」です。
練習は中止となりました。

翌日、日曜日は天気が悪かったものの、練習はある様子。
こちらも朝からはっぱかけて、何とか気分を盛り上げて練習に行かせました。親としては当然、「どうなったやろう?」と気にしながら、帰ってくるのを待っていました。

で、練習後、帰ってきても特に息子からは何も言わず。
お昼ごはんを食べる前にまずはシャワーを浴びさせます。
シャワーから出てきて、お昼ごはんを食べ始めるも特に何も言わず。。。
こちらから聞くのはどうやろうと思って、我慢してました。
するとうちの奥さんがシビレを切らしたのか、特に何も考えずになのか、
「今日のリフティングどうやったん?」と聞きました。
そうなったら僕も一緒に「どうなったん?」と聞きます。

「うん、今日は風が強くて、テストはしないやって!」と満面の笑顔。

『奇跡起きてるやん!』と心の中で叫びました、とさ。。。

またこのお話は続くと思います・・・。

失敗を恐れるきらいのある息子君。
個人的にはキャプテンになれなくてもいいから、変にすんなり20回合格するよりも、一度失敗をして、それでもキャプテンになりたいと頑張ってくれると良いなぁ~と夢想しつつ。

今回、文字通り”風が吹いた”わけですが、1週間のテスト延期を経て、今後どうなっていくのか、僕も楽しにしております。

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