勝利のご褒美は誰のもの?
前回の「子供キャプテン記シリーズ」の続きで、市内の秋季大会のお話です。
無事に4年生Bチームと3年生Aチームが1回戦を勝ち進み、土曜日に2回戦(準々決勝)を戦ってきました。
先に我が息子君が出場する3年生Aチームの試合が行われました。
一応は公式戦ですから、キャプテンとしてチームの先頭になって試合に臨む姿は嬉しいものです。
相手は同じ市内の4年生Bチーム。並ぶとやはり背は大きく体格差がある気がします。。。
だがしかし、この試合には我らが3年生のスーパーエースA君も参加です。
A君が中盤の真ん中でゲームをコントロールします。
お陰で、我がなんちゃってキャプテンの息子君はサイドハーフのポジションに・・・。
まぁ仕方ない。明確な序列がありますからね。
試合は前半から良い感じ。若干、こちらの方が優勢な感じ。
相手も4年生とはいえ、Bチームなこともあって、そこまで実力差はなく、むしろ押している感じ。
そして、そのスーパーエースA君が見事ゴール!!!
さすがです。結果をしっかり出します。
息子君もそこそこボールに絡み、チャンスも何度かあり、大活躍まではいきませんが、ちゃんと戦力にはなっておりました。
そして前半は1-0でリードして終了。
コーチはこのまま逃げ切ろうとしたのでしょう。
キーパーを前半の子からチームNo.2の実力者であるB君に代え(前半はフィールドでプレー)、息子君もサイドバックにポジションを替え、守備重視の布陣に。
これが裏目に・・・。いや、息子君にとってですが・・・。
後半途中、息子君が自軍ゴール前でミスをしてしまい、相手にボールをさらわれてそのままゴール・・・。まぁはたから見ているとあり得ないミス。むしろ相手にどうぞとパスするような・・・。
これは親としてはなかなかキツイものがあります(涙)。
周りの保護者さん達も、もちろん文句は言いませんが、がっかりモード・・・。「今のはいらん失点だよぉ~」という声も聞こえてきます・・・。
試合はそのまま終了。そしてPK戦へ。
結果、一人目のキッカーが外し、そのまま負けてしまいました。
(ちなみに息子君は4人のキッカーに選ばれておらず。ホッとしたような、がっかりしたようなw)
はてさて、いずれにしても、公式戦で4年生相手に良い試合をして、しびれるようなPK戦も体験でき、良い経験になったと思います。
中には悔しさのため泣いている子もいました。初めての光景です。
PKを外した子がどうしてもその”負けた場面”では目立ってしまいますから、その子のケアなども皆でしてました。
だが、その前に、ですよ・・・。
息子君のあのミス、あの失点・・・。あれがなければ・・・3回戦へ・・・と思ってしまいます。。。
ま、まぁそれは良いんです。ある種、どこにでもある話でもあるでしょう。
今日の本題はここからです。
「はぁ?なんで??」からの「ほぇ??マジか!?」
っていう話です。
(前置きが長くなってしまい、すみません。ここからなるべく端折りながら・・・)
3年Aチームが負けてすぐ、4年Bチームの2回戦が行われます。
そのチームには3年Aチームから数人が選ばれます。
PKを外した子も。もちろんスーパーエースA君も。つまり普段から飛び級で4年の試合に呼ばれている4人(A君、B君、C君、D君)です。そしてもう1人、最近めきめき上達しているコーチの息子さんE君が選ばれました。
(全員がスタメンというわけではなく、交代しながら出場という感じ)
さぁそのメンバーで臨んだ4年Bチームです。
2回戦・・・勝利!(3年の試合でPKを外したD君が2点ゲットの大活躍!)
3回戦・・・勝利!
そしていよいよ迎えた決勝戦・・・残念ながらPKで敗退・・・。
この試合は実力では完全に負けてましたが、なんとか粘って引き分けに持ち込み・・・という感じなので、PKで負けても仕方なし、という雰囲気です。
コーチもよく頑張ったと褒め、労いのお言葉。
「(4年Bチームのメンバーは)初めてのメダルやろ。おめでとう!よく頑張った!!今日は美味しいものご馳走してもらって!!」と盛り上げます。
当然、子供たちは「イェーイ!!」「寿司―!」「焼肉―!!」と大盛り上がり。そうして4年Bチーム、3年Aチームともに解散し、帰宅している中での息子君の一言。
「ねぇねぇ、御馳走なんなん?●●君(自分のこと)も焼肉がいい」
・・・「はぁ?なんで??」
ですよね?僕間違ってませんよね?
一応整理しますねw
準優勝したのは4年生Bチーム。
確かに3年生から数人は出場し、活躍していましたが、息子君はベンチにも呼ばれず、グラウンドで他の子達と一緒に応援していただけ。
しかもしかも!そもそもの3年Aチーム2回戦で負けた原因ですからね。あそこであのミスがなければ・・・まぁそれは良いとして。。。
いずれにしても、ご褒美の御馳走とは無縁のはず!!
いくらチーム全体が仲良く、一体感あろうとも、、、ですよ。
さすがにちょっとイラっときてしまい、
少し強めに「何で?●●君には関係ないでしょ。」的なことを言うてしまいました。
それよりも、あのミスを反省すべきやろう、という気持ちを抑えきれず・・・(笑)
そして、4年Bチームに呼ばれていない状況を、
E君に抜かされた序列をどう思ってるねん、、、と。
でも、色んな感情、怒りをグッと堪え、
そんなことより、あの子達みたいに4年生の試合に呼ばれるにはもっと強いプレーが出来ないとね。と言いました。
(実際、息子君はまだまだキックが下手で、あまり強いパスが蹴れない。動きは悪くないのですが、サッカーはボールを蹴るスポーツ。しっかり蹴れないと4年チームには呼ばれない。。。)
そうすると、ご褒美の御馳走を期待していた状況からあまりにギャップがあったからか、泣き始めました・・・。
とはいえ、僕が言っていることは理解・納得しているので何もそれ以上は言えない様子。。。
少し経って言いました。
息子君「明日の練習いかへん・・・」
「・・・(お、落ち着け、俺!・・・ぐっと怒りを飲み込む3秒間・・・)。まぁええんちゃう?ただ練習しないと、どんどん差が開いてしまうよ。」
息子君「練習いかんと特訓する!」
「ほぇ??マジか!?」
ですwww
先ほどの4年生の試合に呼ばれるにはもっとこの部分が・・・というのがよほど納得いったのか、明日はその練習ばっかりする(キックの練習をする)と言うのです。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ちな。まぁそうやなぁ。それでも良いよ。。。まぁそれか、午前中は練習いって、昼からパパと特訓するか?」と提案し、「うん、そうする。」となんとか納得してくれました。
「はぁ?なんで??」からの「ほぇ??マジか!?」というお話でした(笑)。
約束通り、次の日は朝からチームの練習に行き、お昼ご飯を食べたのち、近くの公園に行き、自主練をしてきました。。。
あぁ~楽しかった!ですww
なんというか、感情的になって怒ったり、怒鳴ったりせず、ちゃんと息子君に分かるように話をできたんだろうなぁと自分で自分を褒めたい気持ちと、負けず嫌いが発動しつつ、嫌にならんと向上心を持ってくれた息子君に対する嬉しい気持ちで、良い週末となりました、とさ。
まぁ、アンガーマネージメントが大事という話ですね。。。
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