心を安定させる2つの方法

メンタルが病んだり、気持ちの起伏が激しいということが日常であるかもしれない。

心を安定させる方法はあるだろうか?

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「恒産なくして恒心なし」

という格言がある。

恒産(こうさん)とは安定した財産、恒心(こうしん)とは安定した心、ということだから

この格言は「安定した収入や財産がないと、心が安定しない」という意味になる。

かつて不登校ひきこもり支援をしていたときに、経済的に厳しい家庭では親子の不和が多かったし、不登校やニート状態が長く続いてしまった子ども若者たちの心の不安定さは大きかったように思う。

それも確かに分かる。生活がままならない状況で一体どうやって人生に希望が持てよう?

人はお金に困ると心が乱れ、惑いが生じる。

結果、犯罪に走る若者も少なくない。

日本が世界屈指の平和国であるのは、経済的中間層の数の多さと決して無関係ではないだろう。

安全安心な国づくりのためには、経済と雇用の政策がとても重要になるし、僕たちは心の平穏のために、安定した仕事を求めていく必要がある。

心を安定させる1つ目の方法は、経済的な安定があること。

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「恒産なくして恒心なし」という格言は『孟子』という中国の古典が元になっているそうだが、原文には、このようにも書かれている。

「無恒産而有恒心者」(恒産なくして恒心あり)

逆??

安定した財産がなくても心を安定させることが理想である、とも書かれてあるのだ。

つまり、財産がなければ心は安定しにくいからまずそれが重要であるが、安定した財産がなくても心を安定させることが可能で、それは「学問や教養」によって実現するという。

学びを深めていけば、安定した財産がなくても心が安定していく。

(これはお金を得ることが必ずしも幸せとは直結しないことを示唆しているが)

「財産」と「学問」の2つが我々の心に影響を与えることを表している。

現代に当てはめて考えれば、

心を安定させるには、安定した仕事を行い、教養を深めていくこと、といえるかもしれない。

たとえばテロの元凶は貧困と教育欠如であるとよく言われるが、2400年前の孟子の達見にただ驚く。

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