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映画を観たよ#『裸足になって』

『裸足になって(原題:Houria)』(2022年)99分
監督・脚本  ムニア・メドゥール
主演 リナ・クードリ
フランス・アルジェリア合作
映画館:東座(長野県塩尻市)

昨日、映画を見ていると寝てしまう、という友人と食事をしていたところ、
「どうやって見たい映画を探すの??」
と聞かれて驚く。
私は観たい映画や舞台、読みたい本などを何の気なしに時間がある時にチェックするようなところがあるけれど、確かに好きじゃなければ、そういうことはしないのかもしれない。

公開前の見たい映画の話をしていたところ、別の友人から「これも面白そうだよ」と紹介頂いた映画が『裸足になって』。
LINEで感想を送ったら、友人は見に行ってないというオチでしたが、映画はとてもよかったので、感想なんかを書き留めておこうかなと思います。

ふと気がついたら、東座の映画館に行ったのは、8年ぶりかも!?
逃げ出したかった町でこの映画を見るとは、何という因縁かしら(笑)


踊ることで何度だって強さを取り戻せる少女の姿が、とても印象的だった。

個人の力ではどうにもならない社会の情勢や国の姿勢対して、
留まることと逃げること、
どちらが正解かなんてわからないけど、
留まること=戦うこと
を選んだ出発の物語。 

クラシックからコンテンポラリーへと踊ることへの意味を見出した少女のまなざしは支配から解放される自由への強さを放っている。

これは、国が違っても、その規模が違っても、
心を支配する様々な事柄へ抗戦していく姿勢は、多くの人に共感できるものなのではないかと感じられた。

母親が娘の名を呼ぶ。
『Houria(フーリア)』
アラビア語で「自由」「天使」という意味であることも、彼女の強さのような気がした。


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