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〆の炭水化物はケーキがいい
居酒屋のコース料理で十中八九出てくる「〆」、割と毎回困っている。
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お通しにサラダ、サブにメインと、どんどん配膳されていく。それをセーブしつつもお腹に収めていく。
お酒はここぞとばかりに飲んでいく。
……といっても3杯飲めれば奇跡。回転寿司同様、すぐに来る限界を見越して毎回最善択をとる(好みの味を引き当てる)のに必死だ。
そんな感じで胃もアルコール許容量も小さいため、〆が来るころには満ち満ちた状態。つるりとした麺だろうが、本来胃に優しい雑炊だろうが、そのときの私にとっては「重たい炭水化物」である。
比較的食べやすい雑炊でもこうなので、某居酒屋でカレーが1人1皿(一応「小盛り」だが、白米は普段私が食べる2~3倍ある)配膳されたときは、驚きを通り越して冷静に「なぜ?」と思っていた。カレーライス、君のことは好きだけど、お腹が空いているときに出会いたかったよ。
〆にラーメンや丼物が食べたくなる人にとっては、カレーはなんの問題もない、というかむしろ好都合なのかもしれない。
そう考えると、散々飲んだり食べたりしてからラーメンが食べられる人たちってすごいな……。だって、別腹どころの騒ぎじゃないよ。一食分増えてるんだもの。
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それに比べたら、ケーキやパフェなんて誤差の範囲である。
行ってみればお酒が炭水化物のようなものなのだし(?)、〆のご飯はなくてもいいんじゃなかろうか。だからその代わり、デザートにリソースを割いてほしい。
「〆パフェ」が一般的になって久しい。しかし、昔からコース料理というものにはジャンル問わずデザートがたいてい付いてきた。
デザートとは「食後に出される甘味」を指す。
つまり人類はずっと甘味で食事を締めくくっていたわけで、麺やカレーを出さずとも「〆のアイスプレートです」で成立するはずなのだ。
いやそれだと甘いものが苦手な人は困るでしょ、と思うかもしれない。しかしカレーが出た回のときは、甘味をあまり食べなさそうな人も含めて少し困惑した空気があった。辛党であろうと、満腹にカレーはハードだ。
え?そこにたまたま〆ラーメンをしない人が集まっただけで、〆ラーする人はカレーもペロリだし、ガッツリ炭水化物がないと終われないって?
じゃあ後で個人的にラーメン食べてもらっていいですかね?……あれ、これだと、スイーツも個人的に食べればいいって話になっちゃうな。
なぜブーメランを飛ばしてまでつらつら書いてきたかというと、カレーは1人1皿なのにケーキが4人1皿だったことをずっと根に持っているからである。
1人につき、薄くカットされたガトーショコラ1切れ。
直前がカレーだったばかりに、人数に対して明らかに足りない皿数に「あれ?もう配膳終了?」とこれまたみんなで困惑したのだった。
長年食事の〆を受け持ってきたデザートをもっと信頼してほしい。
「重たい炭水化物で満足してもらおう」ではなく、「軽やかな炭水化物でスイートな気分になってもらおう」の精神でよろしくお願いします。
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ちなみにガトーショコラ1人1切れ事件だが、食べな食べなと言われて実は3切れ食べてました。
……はいそこ、「ケーキのほうが余ってたのでは?」とか言わないの。
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