ダサいミュージックビデオ鑑定士
世の中にはダサいMV(ミュージックビデオ)および、ダサいPV(プロモーションビデオ)が山のようにあります。
俗にダサMV/PVの黄金期は八〇年代といわれていますが、実は動画制作が容易になった現代は素人が気軽に手を出すことにより、第二期ダサMV/PVの黄金期が訪れています。
世の中にダサMV/PVがある限り、我々のようなダサMV/PV評論家、および鑑定士の仕事が無くなることはありません。
ダサMV/PVの鑑定には、様々な知識が必要ですが、その中に、時代の「技術」と「流行」そして「雰囲気」というものがあります。これを鑑定するのは大変に難しい問題でして、協会内でもバブル期を知る鑑定士と、バブル期以降に育った鑑定士で評価が分かれるという問題が、近年度々あります。
バブル期前の鑑定士が高齢化により現代の作品を理解出来なくなったり、バブル期後の鑑定士の中には、前記した黄金の八〇年代作品は全てダサく見える者がいることに起因する問題です。
ベテラン鑑定士と若手鑑定士の間で度々議論されるものの今だ協会としてダサいのかダサくないのか答えの出せないMVに、ローリングストーンズの「スタートミーアップ」があります。
ダサいとする側の意見としては、
「この格好でどこ出かけるつもりだよ」
「キース・リチャーズとロン・ウッド(共にギター)の現れ方がヤバい」
「チャーリー・ワッツ(ドラム)笑ってもうてるやないか」
「もう少し金掛けろ」
という意見があります。
対するダサくないと主張する、主にバブル期前の鑑定士からは、
「ギリセーフ」
「当時はこれが格好良かった」
「悪いのはMVじゃない。ミック・ジャガーだ」
「これをダサいと認定すると、同時代のMV殆どが全滅する」
という意見があります。
そして両世代の間に挟まれた81年生まれの私は、一〇〇日連続投稿したいという思いだけで、朝の八時にこんな記事を書いております。
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