文芸同人部ザンバラ

文芸同人誌【汀句】を制作する誤想犯。コチラでは適度な情報と適当な言い訳の月1更新を目指…

文芸同人部ザンバラ

文芸同人誌【汀句】を制作する誤想犯。コチラでは適度な情報と適当な言い訳の月1更新を目指しており〼。 https://twitter.com/zanbara3

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ザンバラの作家

この頁では文芸同人誌『汀句』にて、作品を執筆している作家についての自薦をまとめています。作品の先にある人間に、少しでも興味を持ってもらえたら幸いに思います。 清水 改升 ・1994年 生まれ ・好きな作家 - 土田世紀     モノ - ガチャガチャ、アロハシャツ ・学生の頃に『BLEACH』を読み漫画を描き始める。その後『ガロ』『夜行』といったジャンルを知りたちまち虜に。小さな賞を複数回獲るが、鳴いてばかりで飛ぶ気配はなし。(@s_kaisyo) 岸 幕葉 ・199

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  • 【無料版】『汀句』収録作品
    4本
  • 汀句2〜あとがき〜
    4本
  • 汀句0
    2本

記事

    【無料版】笠岡栄『種』

    ※この作品は「汀句3」に収録されています。

    【無料版】笠岡栄『種』

    夕べどころの騒ぎでない

    先月行われた『文学フリマ東京37』へ無事に参加し終わり、賑わう会場を見渡し恍惚を得て、自分達の反省点も浮彫になった日になりました。 この場で失礼して、お買い上げくださった方々に感謝を申し上げす。ありがとうございました。 そして毎度の恒例として新刊の方を電子書籍として配信いたします。近々本体の方も通販してみようかと目論んでいますので、何かが琴線に触れた折には一読して頂けると大変喜ばしく思います。 今回はこのくらいで退散と決め込みます。 また来年もザンバラをどうか宜しく願います

    夕べどころの騒ぎでない

    文学フリマ東京37

    来る11月11日(土)に開催予定の 文学フリマ東京37 に、新刊【汀句3】を携えて参加します。 気づけば0号から数えて4冊目になるわけですが、正直空白の2020年があったために、年月の経過があやふやな所が多分にあり、もう4冊目という感覚とまだ4冊目という感覚が、交互に押し寄せる奇妙な感覚に陥っております。なんせ自分の年齢が即座に口をつかない訳です。 友人の誕生日も誰一人として覚えられないのです。 今日が何日かも分かりません。 そのくらいの混乱の中におりますが、同人誌はキチン

    文学フリマ東京37

    ネイルしようよ

    しょうがなく歳を重ねては、年下を見て「若いなぁ」などと口走って自分を卑下していたら、収まりがつかなくなりまっせ。 …急に何をぬかしているんだと思われたか方、どうもすみません。ただ、ほんの少し「若いなぁ」と言われたり、言ったりしたいる人を見る機会が多かった為、どうも我慢がならなかったのです。 というのも、20代中〜後半の人間が、20前半(あるいは10代)を捕まえて「若いなぁ」と呟くさまには恥ずかしさすら覚え、更にはその一言を発することにより、無意識的に相手よりも上の立場であ

    告告知知

    11月11日(土)開催予定の【文学フリマ東京37】に出店できる事となりました。ザンバラとしての既刊本3冊に加えて、新刊『汀句3』の販売を予定しています。 こちらのnoteにて、準備号『汀句0』全編と『汀句2』のあとがきを見ることが出来ますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。 短いですが今回はこの辺で失礼します。

    中途半端に空腹

    書きかけの記事が幾つもある。根気がないのと諦めがいいせいか、終わりかけになって毎回ほっぽりだしてしまう。成し遂げられない自分に嫌気が差すが、それも長くは続かない。まあいいか、でいつも終わってしまう。 その昔の学生時、一斉を風靡した某アイドルの熱烈なファンをやっていた。大人になってから知り合った人にそれとなく言うと、決まったように驚かれるような成長をしたが、遠征をしたり、有り金を果たすくらいには狂っていた。 しかしと言うかやはりと言うか、真っ直ぐに応援するのでなく、(応援は本

    出来っこないことやらなくちゃ

    つい数ヶ月前までは物価の上昇などさほど気にならず、世間の騒がしさを横目に「何をそんな大げさな」と、遠くで鳴る花火の音を聞き流すくらいの白けさだったが、どうやら気付かぬうちに祭りへの参加を強制されていたらしく、それこそ今は後の祭りであり、なけなしの収入は息をするより簡単に消えていってしまう。卵1パック200円オーバーは地味にキツイ。これは鳥インフルエンザのせいもあるだろうが。 一人暮らしを始めてから貯金を成功させた試しはなく、給料日の翌日にはもう次の給料日を焦がれる始末で、給

    出来っこないことやらなくちゃ

    茫漠(その2)/清水改升

     『あの日』をふとした時に思い出すたび、ほとほと自分という人格に愛想が尽きる。元々とくべつ愛着を持っていたわけでもないが、かと言って蔑ろにもしていなかった。ただそこにあるモノ、程度の認知でいた。リード越しに前を歩く、犬の尻尾を眺めているような感覚に似ている。しかし、それがいけなかった。もっと注意深く観察し、絶えず注視しなければならぬのだと痛感した。尻尾の揺れは見ていたのに、そこに毛が生えている事実は見えてはいなかった。何がイケなかったのかは明白で、自分のモットーである『テキト

    茫漠(その2)/清水改升

    酔いどれ狂人の夜明け/岸暮葉

    一つのまとまりを持った話を作ろうとする時、私は物語の中の出来事の因果関係を事務的に考えるがために登場人物に端的に仕事をあたえ、人物像を限定してしまうことが多い。 ある一つの思想を描くために登場人物を糸で動かし、ある一つの結果へ向かっていくために誘導してしまうような時には、その結果への道順として物語の論理が正しく成立しているかという事だけに私の心事は囚われがちになる。そういう時、書いているうちに心は離れている。 しかし多分それはあべこべで、心が乗らぬために私は論理を追いかけるの

    酔いどれ狂人の夜明け/岸暮葉

    読み込み中/左谷汀

    小説の文章に詩情を立たせべきか否か。 小説の書き手としてページに向き合うさい、頭の裡にまとわりつくのはこの問題である。 立たせるべきか否か、という命題であれば、書き手それぞれの主義と嗜好が導かれるのは当然なので、もう少しこの問いを手元に引きおとしてみると、詩情が立つように書くことははたして小説にとって良いことなのかどうか、という問いになるだろうか。 わたしはどこか詩のように小説を書くことを目指している節がある。物語世界の背後で生じる通奏低音を操ろうとしているかのようである。

    読み込み中/左谷汀

    君/笠岡栄

       町から町へ移動を続ける人は何を思い、何を求めているのでしょうか。ふと、そんなことを考えました。それはきっと、自分がそうやってどこかを巡り歩いていたことがあるから。その時は、ただ目の前のことに夢中だったから。でも、こうしてしばらく一所に留まってみるとその日々の事を思い出すことができます。でも、急に自分のことに重ね合わせて考えられるほど器用じゃないし、それは少し気恥ずかしいことでもあるから、自分とは違う人を想像して、その人はどんなことを思いながら歩いているのだろうか、なん

    【汀句2】収録作品@文学フリマ東京35

    いよいよ今週末に【文学フリマ東京35】が開催されます。このサークル(ザンバラ)として東京への参加は前回より2度目となるのですが、会場も広くなり、以前よりいっそう多くの来場者が見込まれるが故の結果だと思うので、参加する身としても喜ばしい限りです。 そして私共ザンバラは、同人誌「汀句」の新刊第2集を当日に販売いたします。前号と同様に4名の執筆陣による小説と漫画の合同誌となっており、4様の作品が揃いました。 以下に作品の紹介や、同人誌の詳細をまとめましたので是非ご参考ください。

    【汀句2】収録作品@文学フリマ東京35