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20040629 本物の映画鑑賞

 以前、オーディオ装置で聴く音楽は所詮偽物なので、装置に金をかけるのはほどほどにしておいた方がいい$${^{*1}}$$と言うことを書いた。

 映画のDVDをよく買う。家にあるテレビジョン受像機は32型$${^{*2}}$$である。32型といえば横66cm縦37cmにもなる$${^{*3}}$$。家の中で見る画像としてはかなり大きい。日常に見られるこれくらいの大きさの画像は新聞の全面広告ぐらいだろう。昔のテレビジョン受像機の画面と思うとかなり大きい。

 映画を家で見るのだから映画館で見るよりは画面がどうしても小さくなる。ホームシアター$${^{*4}}$$と言って映画館で見るような画面を家で再現して楽しもうとする趣味が最近出てきた。家で$${^{*5}}$$を設置してそれに投影するのだから映画館と同じには絶対にならないのだが、ブラウン管、プラズマや液晶の画面よりは大きくできるので迫力は出てくるのだろう。

 家で見る映画は偽物だろうか。映画自体、一旦フィルムに焼き付けた画像を投影しているのだから、映画そのものは本物だが、画像そのものは本物の世界ではない。何かに記録された画像を見ることがすべて「映画鑑賞」と考えることができ、家での映画も映画館での映画もどちらも本物となる。音楽を家のオーディオー装置で鑑賞するのとは違う。

 所詮、映画館に匹敵する迫力を家で再現することは普通の財力では不可能だから血道を上げるのもほどほどにすべきだろう。その資金を映画鑑賞料に投入した方が無駄がない。

*1 20030527 オーディオ
*2 20020507 テレビを買った
*3 テレビの画面サイズ「36V型」と「36型」は大きさが違う?
*4 エンジョイ!ホームシアター シネマステーション
*5 株式会社オーエス

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