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20080930 「も」の筆順

 小学一年の末娘の勉強を見ていた時に、平仮名の「も」の書き順$${^{*1}}$$の話になった。娘が変な書き順で書いていたので、「し」を書いて「ちょんちょん」だと反射的に空で書いて見せた。ふと考えてみると、仮名は漢字「真名」が元$${^{*2}}$$になっている。「も」の元は「毛」である。毛の書き順は「し」よりも「二」が先だ。片仮名の「モ」も元は「毛」である。書き順は漢字と同じで「二→し」の順番なのに「も」は「し」がさきになっている。

 妻は「昔と変わったのではないか」と言ったが、そんな筈はないと思い調べてみた。「も」の書き順は「し→ちょんちょん」で、これは「毛」の草書体の書き順だとある。「毛」の草書では最初の「ノ」と最後の「し」が続きになって最後に「二」を書くらしい。楷書と書き順が違っている。草書は楷書を素早く書いて出来上がった形だと思っていたが、そうではないようだ。

 書体の変遷$${^{*3}}$$を見てみると、まず篆書ができてこれを簡便化した隷書が現れた。そして隷書の補助書体として草書が出来上がった$${^{*4}}$$。後に隷書の別の補助書体として行書ができ、その行書を整えて楷書ができたらしい。草書と楷書とは別系統で何百年もの長い時間を掛けて発達したのだから書き方が少々違っても不思議ではない。それにしても書体の形から楷書を崩したのが行書、更にくずしたのが草書と思っていたが、成り立ちが全く別なのには驚いた。

*1 ひらがなれんしゅうちょう:練習:書き順:お勉強:知る:学ぶ:キッズ@nifty mo.pdf
*2 20050720 ワと○
*3 行書の意味と科学的解釈-行書とは何か、そしてどう書くか-
*4 大辞林 特別ページ 日本語の世界1 漢字

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