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20020725 テンピュール

 また物欲$${^{*1}}$$が湧いてきた。今度は枕である。ホームセンターと呼ばれる生鮮食品を置かないスーパーマーケット$${^{*2}}$$などでよく見かける低反発スポンジを用いた枕だ。

 枕一つが1万円以上$${^{*3}}$$するのである。そんな値段が付いていても「巷のスーパーマーケット」で売れているのだからそれなりの理由があるのだろう。店頭で実際に触ってみると何とも言えない感触である。衝動買いの得意な人々$${^{*4}}$$なら即座に買い物かごに入れてしまうだろう。

 類似品もよく見かけるが、私の物欲の対象はテンピュール・ジャパンが販売する「テンピュール$${^{*5}}$$」である。何といってもNASA$${^{*6}}$$で培われた技術で作られた枕、と言うのがいい。NASDA$${^{*7}}$$ではない。人類を初めて月に送り込んだことのあるNASA$${^{*8}}$$である。枕と宇宙とが関わっていると思うと興奮して寝付けないかもしれないが、とにかくNASA好きの私としては物欲の対象にならない筈がない。

 あの感触はどこからくるのか。この枕はスポンジで出来ているが、普通のスポンジではない。スポンジを構成する小さな気泡の壁にはすべて穴が開いている$${^{*9}}$$。スポンジの泡が非常に小さいこととその泡の壁に穴が開いていることによって粘性と弾性とを併せ持つ$${^{*10}}$$ことが出来るらしい。

 スポンジに手や頭で圧力をかけるとスポンジの小さな気泡に入っている空気がそれぞれの小さな穴からどんどん押し出されてスポンジ全体が潰れていく。手や頭を外すとスポンジの復元力によって元に戻ろうとするが、気泡が非常に小さく更に開いている穴も小さいのでなかなか空気が気泡の中に入っていかない。従ってスポンジの形はゆっくりと戻っていく。普通のスポンジは気泡に小さな穴が開いてないので空気の出入りがない。だから直ぐに元に戻る。

 またスポンジの材料自体が温度に敏感らしい。温度に敏感だとどのように影響するのかよく判らないが、名前が「TEMPUR」というぐらいだから温度temperatureが大いに関係している筈である。

 このテンピュールの技術はアメリカの宇宙財団$${^{*11}}$$という団体に登録されている。これがどういう意味があるのか解らないのであるが、とにかく「宇宙」なのだから凄いのだろう。

*1 20020324 MRワゴン
*2 20000705 スチューレオナルド
*3 [TEMPUR]オリジナルネックピローL | JALショッピング
*4 20011129 タッチボンド(2)
*5 Welcome to Tempur Japan
*6 NASA Home Page
*7 NASDA Homepage
*8 20020214 アポロ計画の疑惑
*9 Tempur-Pedic, Inc. - What Is Tempur Material?
*10 Tempur-Pedic, Inc. - What Is Viscoelastic?
*11 Space Foundation:: Space Awareness Initiative - Certified Technologies

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