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20060427 電力計

 電力計$${^{*1}}$$を買った。家庭で使い電化製品が使用する電力を直接測定することができる。家全体の電気の使用量は積算電力計$${^{*2}}$$で測定されている。

 積算電力計は使用する電気量に応じて電力計の中の円盤が回転する。何回回転したかで電気使用量が分かる$${^{*3}}$$仕組みになっている。円盤は金属でできている。円盤を通過する磁力線の強さが変化するとその変化に応じた電流が発生する。これはコイルに電流を流した時、コイルが電磁石になる現象$${^{*4}}$$の逆である。ただし電磁石の場合は一定の電流を流せば、一定の強さの磁石になるが、一定の強さの磁力線では電流は発生しない。磁力線の強さが変化して初めてその変化に応じた強さの電流が流れ出す$${^{*5}}$$。電流が流れると直ぐ近くに磁力線があるからそれで力を受ける。磁力線の強弱をうまく繰り返してやる$${^{*6}}$$と円盤が回転する。

 今回購入した電力計には回転円盤は入っていない。どうやって電力を測るのか。全部電子式で測っている$${^{*7}}$$のだろう。

 何故電力計を買ったか。冷蔵庫の消費電力が知りたかったのである。家の冷蔵庫は買ってから十五年ぐらいになる。最近の冷蔵庫の消費電力は非常に下がっているという。買い換えても数年間の電気代節約分で元が取れるとも言われている。一方で最近の冷蔵庫でもそれ程電気代は下がっていない、測定方法が実際の使い方とほど遠い、と言われたりしている。カタログの値の三倍ぐらいになる場合$${^{*8}}$$もあるらしい。

 実際に測ってみた。六日間(144時間)測って、一日当たりの平均消費電力量は1.75kWhだった。これが一年間だと638kWhになる。家にある冷蔵庫と同じぐらいの大きさの最近の冷蔵庫のカタログ値は200kWh前後である。ここの表$${^{*9}}$$では「使い方によって約1~4倍に変動することがある$${^{*10}}$$」としているので、三倍程度なら殆ど変わらないことになる。

 壊れていない冷蔵庫を買い換えることは本当に得になるのか。

*1 株式会社エネゲート/エコワットエース T3S-R1(100V用)
*2 わくわく理科タイム
*3 財団法人 中部電気保安協会 ◆電気入門講座 電気の基礎(2) 電力と電力量
*4 身近な電気の探検隊
*5 第110回「RFIDタグと磁気」の巻|じしゃく忍法帳|TDK Techno Magazine<
*6 第5節 モーターと発電機 ◆モーターのいろいろと原理
*7 4.電力計の原理と使い方
*8 冷蔵庫の省エネラベル貼付の中止についてのお知らせとお願い:京都 省エネラベル協議会
*9 ECCJ 省エネルギーセンター / 省エネ性能カタログ 総目次
*10 冷蔵庫

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