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#54 君の愛する歌

私の人生を幾度となく救ってきた言葉たちが詩集になってしまった。
菅田将暉が叫ぶようにこれは「文化遺産」で…。手に取った瞬間になんだか心臓に血が滾って、こみ上げるものがあった。

8/31に発売された「Sunrise &Sunset 小山田壮平詩集」である。そもそも小山田壮平さんとは、改めて紹介するまでも無いかもしれないが元andymoriのフロントマン。唯一無二のシンガー。事務的な説明が出来ない!好きな感情が邪魔して冷静な紹介が全く出来ないので、ここはお助け!公式サイト!

andymori、AL、ソロ名義の今まで。13年間ほどの歌手活動で生まれた宝物のような歌詞達が手元に集まってきたでは無いか!泣いちゃうよもう。
全くうまい販促が出来ないけれど、感情だけで押し切ります。

私が小山田壮平さんに出会ったのは2010年、まだ12歳とかのころ。
当時ヘビーリスナーをしていた「School of Lock!」というTokyo FMのラジオ番組内、SEKAI NO OWARI(当時は世界の終わり)のコーナーで沙織ちゃんが流した一曲。「Sunrise &Sunset」。見事に脳天から感電。全身に電気が走った。

弱冠12歳でもなかなかにませていた私に歌いかけてくれた
「嘘つきは死なない」「争いはやまない」「欲しいものはつきない」「悲しみは消えない」!!!
明るいメロディに載せられた寄り添ってくる簡潔で力強い歌詞達。
「なんだこれは!」ってなってから10年。ずっと私のナンバーワンシンガーは小山田壮平さんであり続けている。

この詩集は未音源曲も含めた盛り盛りの歌詞集。それを奥山由之さんたちの写真、絵が飾る。文化遺産!!!

改めて文字だけで見てもなんて力強いだろうと思う。
是非音楽を聴いたことがない人にも手に取って欲しいし、ない人にこそ手に取って欲しいような気がする。
この力強い詩たちに歌が乗った時の眩い閃光のような衝撃、未体験な人たちが羨ましすぎる。

まっすぐ人を歌う言葉たち。こんな簡潔で少ない言葉たちに、何度涙を流し、夜空や青空を見上げ、風の匂いを嗅ぎ、名前も知らない花に感動すればいいだろう!
壮平さんの紡ぐ言葉は色褪せない。何年も時を超えて、心に語りかけてきて、今日という日をまた少し愛おしくしてくれる。

抱えているものがない人間などいない。
コンプレックスに終わりはなくて、今日も身近に迫る悪意が心臓に爪を突き立てるだろう。
悲しいや辛いを感じることの方が多くて、楽しいや幸せはすぐに脅かされてしまう。人間は弱いから、生きるのが辛いと感じて当たり前であったりして。
かくいう私も、言えないことを抱えて、人に嫌われないように生きてしまって、よく心が重くなる。

壮平さんはブログも書いていて、去年のクリスマス、こんな言葉に救われていた。

明るく楽しくいる方がよいと決めて、心に重たいものを抱えている人はたくさんいると思うし、僕の音楽を聴いてる人には特に多いのかもしれない。

いつもいつまでもこの清さに己を振り返るし、救われる。
「そんな綺麗なものじゃないよ」と本人に言われるかもしれないが、紡ぐ言葉がなによりも清さを証明している。

壮平さんと、それから小山田咲子さんに出会って旅が好きになった。
写真もより好きになった。最近はフィルムカメラでスナップを頑張っているところ。

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これからもなるべく曲がらずに生きていたい。真っ直ぐな言葉を紡いで、日常に感動して、旅に出るならどこまでも!

宝物のような詩集です。小山田壮平さんを知っている人も知らない人も、是非お手に取って見てください。

感情で押し切った…好きの気持ちだけ伝わればいい…

(最新アルバムも是非)

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カメラのたのしみ方

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