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本屋大賞受賞作が映画化!「そして、バトンは渡された」【相関図あり】

2019年本屋大賞を受賞した、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」が映画化されると発表されました。主要キャストには、永野芽郁さん、田中圭さん、石原さとみさんが出演することが決まっています。

【追記:7月29日】本予告が公開されました。

原作は、2018年2月発売直後より大きな話題を集め、累計発行部数は77万部を突破。令和最大のベストセラーと呼ばれています。

読了後にあたたかく大きな感動にじんわりと包まれ、自分の親への感謝の気持ちでいっぱいになりました。また、幼い娘に「いつか自分もバトンを渡していきたい」と前向きな気持ちになった作品でもありした。

今日は、「そして、バトンは渡された」のおすすめポイントを紹介します。


あらすじ 

高校二年生の森宮優子。
生まれた時は水戸優子だった。その後、田中優子となり、泉ヶ原優子を経て、現在は森宮を名乗っている。名付けた人物は近くにいないから、どういう思いでつけられた名前かはわからない。
継父継母がころころ変わるが、血の繋がっていない人ばかり。
「バトン」のようにして様々な両親の元を渡り歩いた優子だが、親との関係に悩むこともグレることもなく、どこでも幸せだった。(「そして、バトンは渡された」HPから抜粋)


相関図

映画版のあらすじをもとに相関図を作ってみました。

主人公・優子を演じるのは永野芽郁さん。優子の血の繋がらない父親・森宮は田中圭さん、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性のシングルマザー・梨花を石原さとみさんが演じます。

森宮以外の優子の親や、高校のクラスメイト役が誰になるかなど、今後のキャスティング発表も楽しみなところ。

【追記:7月29日】クラスメイトの早瀬役を岡田健史さん、優子の実の父親役を大森南朋さんが演じることが発表されました!


 普通じゃない=不幸なのか? 家族の形を問いかける

本作の主人公である優子には父が3人、母2人います。継母継父ころころ変わるも血のつながらない人ばかり。これまでに名字が4回も変わって、現在は義理の父親である森宮さんと2人暮らし、森宮姓を名乗っています。

特殊な環境で育った「かわいそうな子」の話かと思って読みだすと、

「困った。全然不幸ではないのだ。」

という書き出しではじまる通り、悲しい雰囲気はありません。それぞれの親からそれぞれの形の愛情を受けて成長していく優子の日常が描かれています。

現実はここまで甘くないかもしれませんが、「普通じゃない家庭=不幸せ」というレッテルを吹き飛ばしてくれる小説ならではの家族の形から、家族愛とは何なのかを考えさせられました。


「バトンを渡す」の本当の意味

この「バトンを渡す」の種明かしが一番の感動ポイントです。

ネタバレになってしまうので詳細は書けませんが、森宮さん視点で語られるラストにバトンを渡す意味が分かった時、これまでのすべてを思い出して、あたたかく大きな感動が訪れること間違いなしだと思います。


映画版でのみどころ

映画版では、優子と義理の父親・森宮の話と、魔性のシングルマザー・梨花の二つの物語が交錯するという展開になっているようです。

梨花役の石原さとみさんは、キャリア初の母親役を演じるそう。梨花は奔放で癖のあるキャラクターなので、物語のキーマンを石原さんがどのように演じるのかが今から楽しみです!

森宮役を演じる田中圭さんは、これまでも何度か父親役を演じていますが、年の差がない永野さんとの親子関係がどのように描かれるのかは注目したいところ。

情に厚く一生懸命なのにどこかズレているキャラが田中圭さんのイメージにピッタリなので、既に名キャスティングの予感がします!

本作の監督は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」などで知られる前田哲さんが務めています。


映画公開は2021年10月29日

「そして、バトンは渡された」は、2021年10月29日から公開予定です。

原作がとにかくよいので、公開前に小説もぜひ読んでみてください!


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