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目川探偵事務所The GORK 2部「十龍・チェルノボグ」編

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#スプラッタ

The GORK  16: 「『いちご白書』をもう一度」

The GORK  16: 「『いちご白書』をもう一度」

16: 「『いちご白書』をもう一度」

 マリーに教えられた展望フロアーに向かう非常階段を探している間に、俺はこの階で小さな映画館を発見した。
 平成十龍城が今の姿になるまでは、ビル自体のインテリジェントぶりが売りだったのだから、この映画館の前身は、公共用に設置されたオシャレな視聴覚施設だったのだろう。
 何気なく「受付」にあたるブースの壁に貼ってある上映プログラムを見て、俺は思わず腰を抜かしそう

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The GORK  17: 「遠くで汽笛を聞きながら」

The GORK  17: 「遠くで汽笛を聞きながら」

17:「遠くで汽笛を聞きながら」

「昔、俺が助けた、。それであんた、今は白目十蔵と呼ばれているのか?」
 記憶の底に、繁華街の裏路地に連れ込まれ、宋の履くヤクザ靴の尖った靴先で脇腹を蹴りまくられ、のたうち回っている若いチンピラの姿が微かに浮かんでくる。
 だが俺には、そのチンピラを「助けた」という記憶はない。
 たまたま宋が、自分のそんな姿を堅気の友人である俺に見られるのが嫌で、蹴り込むのを程々

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