シェア
在日日本人
2016年8月23日 07:22
13: 「五番街のマリー」「私の名前は只野マリー、勿論、本名じゃないけど、もう本名なんて忘れちゃったわ。」 微苦笑を口元に浮かべながらマリーと名乗った女が、俺の肩から上腕にかけてを包帯で手際よく巻いていく。 マリーの身体からは、サーファーの女の子達が良く付けているボディコロンの匂いがした。 俺はその手元を眺めながら、自分の事をアクション映画の中の傷ついた主人公のようだと間抜けた事を考えて