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75【地方経済はゴールドラッシュ間近】地方在住経営コンサルタントの思索

写真は岡山県瀬戸内市にある「日本一のだがし売場」です。BtoB主体からBtoCへの転換。経営資源が限られた地方の中小企業においても実現できた、あるものを活かして作るイノベーションの好事例と感じております。全国からの視察が絶えないようです。

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タイトルを聞いて「本当に!?」と疑問を持つ方が大半でしょう。しかしながら、着眼点をちょっとだけ工夫するだけで膨大な経済的フロンティアが広がっています。

暴論は承知の上、今回は箸休めコラム的に書いて参ります。気楽にお読みください。

なぜ、地方の時代なのか?

「最適に変化したものだけが果実を得られる。」

すかしたこと言いましたがいつの時代もそうだと思いませんか?

人間は変化したくない生き物です。私は昭和56年度生まれなので、いわば団塊ジュニア世代の端っこ。昭和的テンプレート価値観の権化みたいな人間性も多分にまだ存在しているとの自己分析です。
当然、このことにメリットデメリットはあるのですが、細かいことは四の五の考えずに、時流をみて常に変化にチャレンジしていかねば時代に置いて行かれる存在になってしまうという危機感は持ちながら生きているつもりではあります。

まわりくどくなりましたが、コロナ禍によって、リモート、オンラインの技術が既に存在していたことが図らずも大衆の前にあらわとなり、「都会にいなくても仕事できるんじゃね?」史観が普及してきたここ2年強といったところではないでしょうか。

そこへコロナ禍前より存在していた「地方創生」というお題目がいよいよ一定の現実感を持ち始め、そこに商機を見出している一部の優秀な方々もきっとたくさんおられることでしょう。

地方のざくっとした市場特性

市場規模と単価は決して大きくないが、競争が緩やかという市場特性。

地方経済の特徴はこれにつきると考えます。

中小、零細企業は中堅大企業に比べて、外部環境に業績が大きく左右されます。外部環境を具体的に言えば、他社との競合です。

往々にして地方経済では相手が経済団体などで顔見知りであるケースもよくあり、競合相手を気遣ってか、必要以上に敵対せず相手の市場を奪うという攻撃的な営業戦術を取ることは非常に少ない印象です。

①相手の市場(勝てる相手から)を計画的に戦略を決め果敢に奪っていくこと。

②仮説を立て、戦略と投資計画と行動計画を定め、撤退基準まで明確にした上で、隙間の市場を開拓していくこと。

①と②が私が考える王道です。

この①と②に取り組むために社外との連携。いわばオープンイノベーションの創出に取り組んでいくことは否定しませんし、むしろやるべきというスタンスです。

「簡単に言うなよ。」と言われると思いますが、業績を向上させていくためには近道はありません。

原理原則に基づいた根拠のある経営計画書を策定し、行動管理と振り返りと修正を重ねながら目標を達成していくしか道はありません。

地方こそ稼ぎやすい場所になる

満たされていないニーズは膨大にあるのではないでしょうか。

こういう着眼点を持たれてはいかがでしょうか?

おそらく学生時代や20代~30代まで東名阪といった大都市圏に居を構え、様々な経験をしてこられた40代くらいの経営者の方は多いはずです。その都会と地方両方の経験と感覚を活かして以下の①と②の発想ができます。

①都会にあるのに地方に存在していないものを捉える。そして、スマホやアプリなどのテクノロジーを駆使して、物理的な投資を抑えて都会にあるサービスや商品を地方のならではのニーズに転換して事業化できるのでは?という発想で考える。そして、いうまでもありませんが、逆に地方にあって都会にないものという発想で商品、サービスも創造できるはずです。

今度はシンプルに、地方ならではの困ったに着目します。

②往々にして一番の課題は人材不足です。人材不足を補うべく、雇用もしくは外注で幹部人材を登用する。労働力の不足は思い切ってエリア内の同業等との連携に舵を切り、業務量を増大させチャンスロスを減らしていく。などの発想を持ちます。自社とエリア内の企業の人材問題に着目すれば人材サービス分野においての事業の可能性と自社の事業自体への課題解決という両面があることに気付かれると思います。

膨大な人材市場ニーズ?

話が少し飛躍しますが、ひとつ私が気付いている具体的且つ膨大な市場ニーズは、Uターン転職&Uターン起業です。

つまり、Uターン人材活用領域です。ここに、中小、零細企業にが勝ち抜いていくきっかけがあると考えています。

なぜかと言うと日本には地元に戻るという文化がいまだに存在しているからです。

様々な業界やエリアで経験してきた発想を、転職した業界で活かす。はたまた、戻ったエリアで起業する。それなりの大手でのマネジメント業務経験がある方であれば、戻った故郷のエリアで、小規模M&Aで企業を買収していきなり経営者になるということも可能です。

私が言いたいことは、「Uターンして自らが経験してきた業界の企業に多少ダウンサイジングした年収で転職。」というテンプレートを脱却すべき時代が来ているということです。

やっと複業がOKという風土になりつつあります。もっと転職の発想を柔軟にしていくことがきっと必要な社会です。

移住し仕事を得るというテーマで考えるとすれば、転職、起業、転職且つ副業、Uターン転職で事業部立ち上げ、UターンM&Aでいきなり経営者、など組み合わせは無限と思います。どんな分野でも柔軟な発想が大切ですね。

まとめ

・発想を転換し、あるものの組み合わせに着目すればイノベーションが起こり、地方でもゴールドラッシュは実現可能。

・市場規模は小さいが競争が緩やかな外部環境が多く存在している。

・人材問題はある意味根幹の問題。人材獲得と育成分野に膨大なチャンスと可能性が存在している。

・地元に戻る場合、発想を柔軟にすれば、転職という一択という時代ではなくなってきていることは明らか。

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今回もお読みいただきありがとうございました。

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株式会社なかむらコンサルタンツ

代表取締役 中村徳秀

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