置き去り猫を助けたい!④
マメちゃんは6月22日生まれの女の子。この時はまだ月齢3ヶ月ほどで、生まれた時から人間と接していたのでとても人慣れしていました。お隣さんの玄関先に置いてあるダンボールの中で生まれたので、唯一マメちゃんだけ誕生日がわかります。兄弟が3匹いたそうですが、悲しい事にみんな亡くなってしまったそう。野良猫が成長するのは奇跡なのだと改めて思いました。
マメちゃんの名前はお隣さんがすでにつけていて、目が豆みたいにまん丸だからというのが由来です。マメちゃんとはよく猫じゃらしで遊んだのですが、目をそれこそ豆のようにまん丸にして突進してくる姿が本当にかわいかったです。
マメちゃんにはタビちゃんという母猫がいて、ほとんど行動をともにしていました。お次はその母猫タビちゃんの紹介です。
タビちゃんは黒い仮面を被ったような白黒の毛色が特徴的で、スレンダーなボディとスラリと長い手足が美しい雌猫です。タビちゃんの名前もお隣さんがつけていて、前足の先端がくっきり白くまるで足袋を履いているようなのでそう命名したそうです。
とても賢く面倒見が良い猫で、マメちゃんの行動を注意深く観察する様子には心底感心しました。マメちゃんが崖の方に行こうとすると呼び止め、木に登ればちゃんと降りてくるまで下で待ち、チョロチョロするマメちゃんの後ろをついて歩くのです。推定1歳ほどとまだ若いのに出産し、懸命に子育てしたけど3匹亡くしてしまい、唯一生き残ったマメちゃんを必死で育ててきたんだなと思うと涙が出そうになりました。
タビちゃんとマメちゃんのエピソードを知って、ああやっぱり全頭不妊手術は必ずやらなければと改めて決心できました。前住人が住んでいた13年間、マメちゃんの兄妹のように生まれてもすぐに消えていった命がたくさんあったと思います。その連鎖をここで断ちたいなと。
初めて野良猫を保護しようとしていることに迷いや不安は山のようにありましたが、この親子の存在は私の決心に大きく影響したと思います。
お次はタビマメ親子と兄妹のように仲良しなエビちゃんの紹介です。
⑤につづく
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