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置き去り猫を助けたい!③

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必死で食べる猫たち

方向性は決まったものの、今すぐ保護しよう!とはいきません。6月までごはんをもらっていたとはいえ彼らはほぼ野良なので、触るどころか近づくことすらできないのです。

さらにmayabellさんに紹介してもらった獣医さんの手術日は月に1度(飼い主のいない猫のために善意で実施しています)で最短の予約が約3週間後。なので、この手術日に全頭連れて行くことを目標に捕獲しようということになりました。

焦っても今できることはほぼないので、まずはひたすら贈り物(ごはん)で仲良くなろうと試みました。ごはんの袋をガサガサいわせながら「大丈夫だよー」と近づいてくる怪しいやつに、猫たちはさぞ不信感を抱いたことでしょう。でも空腹には勝てなかったのか、1匹また1匹と徐々に近づいてきてごはんを食べるようになりました。

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何匹かは人慣れしていることがわかり、餌やりから数日でかなり近い距離までいけました。人慣れ組は置き去りにされてからもお隣さんでごはんをもらえていたようで、外で暮らしていたにしては体格も良く毛艶もきれい。

問題はごはんをもらえなかった組で、6匹中2匹はバリバリの警戒モード。この警戒心の高さはきっと臆病な性格のためで、人慣れ組がごはんをもらっている時も、いつも食べたそうに遠くから見ているだけだったそうです。なので、みんなが均等に食べられるようにごはんを何ヶ所かに分けて置き、一旦餌場を離れるようにしたところ警戒組もごはんを食べるようになりました。

特に下の写真のキジトラは全くごはんにありつけなかったそうで、何を食べて生き延びていたのか。ごはんの食べ方がそれはもう必死で...。口にカリカリを詰められるだけ詰めてサッと逃げて物陰に隠れながら食べ、またビクビクしながら餌場に戻って来るというのを繰り返していました。

猫たちを発見してからこの時点ですでに1ヶ月と2週間。必死に食べる猫たちを見て、もっと早く行動していたらと自分の腰の重さを悔しく思いました。とにかくこれからは全員に毎日きっちり食べさせるため、午前と午後の2回の餌やりが日課になりました。

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名前をつけてみる

どんな柄の猫が何匹いるのか把握できたところで、それぞれに名前をつけることにしました。あれこれ悩みすぎないように、全員千葉の名産品や地名にちなんだ名前です。

それでは、名前と特徴などを順番に紹介していきたいと思います。トップバッターは一番最初に名前をつけたキジ白のピーちゃんです。

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千葉の名産といえば落花生。そこからピーナッツのピーちゃんと命名しました。ピーちゃんは一番最初に近づいて来てくれた猫で、ほとんど警戒もせずに数日で触らせてくれるようになったほど人慣れしていました。そのうち頭突きの挨拶までしてくれるようになり、ピーちゃんの存在にはかなり癒され、また今後の保護への勇気をもらいました。

推定年齢は3〜5歳、どっしりボディとしっとり柔らかな毛並みが素敵な雄猫です。他の子にごはんを譲ったり猫パンチを顔面に受けても気にしない姿を見て、なんて穏やかな子なんだろうと思いました。

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お次は最強かわいい黒猫マメちゃんの紹介です。

④につづく

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