見出し画像

部下の自律とチーム強化!一石二鳥の魔法の質問

新米マネージャーの方からこんな相談をいただくことがあります。

「チームメンバーからの相談事が十人十色で対処しきれなくてキャパオーバーになりそうです。
ひとつひとつ丁寧にやりたいと思う反面、”それ前にも似たようなケースがあったはずだし自分でも考えてよ!”と思ったりして・・・
私の処理スピードが遅いせいなんでしょうか?」

このようなケースでは、マネージャーの処理スピードが要因であることは9割方ないと思います!
(もちろん、不慣れで時間がかかるというのはありますが)

大半の要因としては、部下の相談を解消するマネージャー側の目的が
短期的な視点に偏っているからであることが多いように思います。

つまり目的が、この仕事をする目的(お客様にどう届けるか)ではなく、
仕事を片付ける事になっているということですね。

ゆえに、目の前のAという仕事に対してAのための解決策の提示だけをしてしまうことで
次のBという仕事を部下は全く別物に感じ、部下はまた答えを取りにいかねばならない・・・

このままではマネージャーが疲弊してしまうだけではなく、
部下の成長も牛歩状態になるのは誰の目からも明らかですよね。

ではどうすればいいのでしょう?

これまでのような解決策を部下に共有する前に
”なぜ?”を問うてみることです。

これを問うことで、部下の脳内を
今の仕事を片付けたい!から
原点に立ち戻らせることができます。

なぜ?の切り口は様々で大丈夫です!
ただし、本人の動機ややっていることの目的が明確になるような質問がベターです(^^)

・相談内容の目的
・私たちが仕事をする理由
・部下自身がこの仕事を選んだ動機
・お客様が自社を選んだ理由

などなど・・・

理由や動機が明確になることで、
”できるだろうか?”一色から
”できるようにやってみよう!”
と挑もうとする力を部下に呼び戻すことができます。

冒頭のような状況だったマネージャーの方からは
「自分の役割は仕事の整理だと思っていました。
でもそれだけではなくて根本の部分の探求をしないと仕事に忙殺されて終わってしまうし、
本人に挑もうとする本来の力を取り戻させないと、いつまでも自分で考えられないままにさせてしまいますね。
これもまた大事な役割だと気づきました。」
とお話しくださいました。

”なぜ?”を共有することで、部下と共通の挑む理由にもなりますので
チームの活性化や一体感強化にもつながると思います。
ぜひ、ご活用ください!

人事コンサルタント
金森 秀晃

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?