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私、この本借ります!
このnoteは本をあまり読まない私が図書館で本を借りるまでと本を借りた後のことを書いた日記的なものです。
とにかく自分がうるさくて、なんやかんや本を選ぶのはむずかしいです。
そうじゃないですか?
他人の本棚に興味あるひとと、引っ込み思案さんに読んでもらえたらいいなぁ。
・・・・
3年越し。
最寄りの図書館に今日初めて入った。
上京してはじめに住んだところの図書館が好きで、遠いがそこに通っていた。
と言っても、かなりたまに。
そう、私はそんなに読書はしない。
悔しくなるから。
最寄りの図書館は小さく古く灰色。
何やら黄ばんだ粉の匂いがしそうだなぁ…
好奇心で近場まで行き、眺めるまでに留めておいた。
立地も、なんだってこんなところにあるんだ…という感じ。八百屋も郵便局もいちご大福売ってる店もない道を行った先を何度か曲がる小道にある。
・・・・
大人になって初めてその素晴らしさが分かった。
昨日、BOOKOFFで手に取った本。
裏返し「819円か…」とAmazonで検索した。
一応…と、カートに入れたままのあの本。
その本が今、家にある。
その素晴らしさを、大人になって感じられるようになった。
・・・・
「博士の愛した数式」を書いた小川洋子さんのエッセイ本を読み、すっかりファンになった。もし道で偶然会えたならば、「あの…ファンです」と言えるくらいたくさんの作品を読んでみたい。なんならその場面に相応しい小説の一節を選び話しかけたりしてみたい。
もっと気軽にたくさんの作品を読めないもんかなぁと、その最寄りの図書館を訪れた。
ちなみに博士の愛した数式は読んでいない。
図書館では4冊借りた。
20冊まで借りれるらしいですね。
すごい。本当すごい。
では借りた本4冊も順に紹介しますね。お付き合いありがとうございます。
目的の小川洋子さんの本。
何やらのっぴきならない事情を抱えていそうなタイトルに惹かれ手に取ったものの昨日はそっと棚に戻した「あとは切手を、一枚貼るだけ」。
偶数回をもうひと方の堀江敏幸さんが書かれたそうです。
こういう本、初めて。
2冊目は、図鑑。
「ときめく小鳥図鑑」。
これまた小川洋子さんの「ことり」という小説を読了したばかりで、小鳥のことを知りたくなって借りました。
さすが「ときめく」とついてるだけあって、小鳥とバレンタインとを結びつけた章もあり「これだ!」と。どうも、小難しく書いてあると読めなさそうで…
読みながら鳥の絵を描いたりしたいなぁと思います。
3冊目は、こちら。
以前ビレッジバンガードで2章ほどまで立ち読みしダメダメ…と自粛したもののずっと気になっていた「名画の中の恋人たち」。
クリムトが描く女性描く女性抱いていた、という事実をこの本で知り、「やはりな…」と興奮を抑えきれず誰かと握手したい気持ちになったんだった。(ただ、この接吻の女性は、抱いていないらしい)
発見したときは、わぁ図書館にもあるんだぁ〜!!と、相手もいないのに競うようにキープした。
4冊目。
こちらは先ほど読了。「おんなのかぶ」。
おばさんたちが寄ってたかって大きなかぶを抜くドラマチックかつ平凡な話です。やたらとお茶したがるみんなが飲むハーブティーがとても美味しそう。
縁もゆかりもなかったのだけど、、、筆者は「沖田修一」。お…お…おー…と、小川洋子さんの本を探しているとき、そばにあったこの朱色が目について。
CDもジャケ買いしたことがない慎重派ですが、
図書館のお陰で挑戦に踏み切りー…そして大成功でした。
めちゃくちゃ面白かった。
表紙のまんまコミカル。
この沖田修一さんは、映画監督、脚本家だそう。
よし、今度家の中で何するか迷ったら、この方の映画を観よう。
こういう出会いがあるから「図書館たまんねぇーーー」と通う人がいるんだろうなぁと。
・・・・
選んでる過程で気づいたんですが、
すんごい自分の声がうるさかったんですよね。
周りは静かだからか、
頭の中の声がまあよく聞こえて。
手に取る本、手に取る本に茶々を入れてきたんですよ。
おいそれ最後まで読める?
それは邪道だろ〜
えーまずは自伝の方がよくない?
結局、借りようかなと手を伸ばした手塚治虫先生に関する本は声がうるさすぎて選べず借りれず。
今回選んだ4冊も、知らぬ間に声に影響されているのかもしれないけど、やたらうるさいので無視するように心掛けてみました。
確かにソレが言うように、もっと適した本はあるかもです。
だけど、バレンタインと小鳥とを結びつけた本を紐の先っちょにして小鳥を辿っていきたい。途中で渡り鳥してもいいよね。興味は一本で繋がってないはず、枝葉に分かれてる。
ソレに反発するつもりで借りた「おんなのかぶ」も、嬉しい出逢いだったんだもの。
図書館ではほんと、私、お静かに願います。
・・・おしまい・・・
敬遠していた図書館は、匂いもなく日当たりも良く、また行きたい感じです。
鼻をすするを超えてぶっ壊れた蛇口のような音をさせたおじ様が少し気になったくらいで、そのほかは気になることもなく快適に過ごせました。
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