【HR vol.2-3】ZVCの社長は採用で何を見てるのか【後編】
Z Venture Capitalに興味がある方はこちらよりご応募お待ちしています!
Z Venture Capitalの採用担当のシキです。今回の後編で採用面接のnoteは最後になります😉皆さん、お付き合いくださりありがとうございます。採用面接編が終わるだけで、まだまだ発信は続きます!
外部に非公開だったZVCの社内ブログ(著:代表の堀さん)をこっそりnoteにまとめて、採用面接のポイントを赤裸々に語っているので……ぜひ最後までお付き合いくださいね🍕
今回は、中編の続きです。採用ファネルの3つ目、4つ目のお話になります。
改めて振り返りますが、ZVCが考える採用の4階層ファネルは下記の通りです。
1つ目の階層がスキル
2つ目の階層が一緒に働きたい人かどうか
3つ目が成長の伸びしろや向上心、環境適応能力
4つ目はZVCへの志望度
では述べていきますね。
3つ目の階層:成長の伸びしろや向上心、環境適応能力
中編で紹介した第一関門のハードスキル、第二関門のソフトスキルをくぐり抜けて、ようやく第三の関門に到着しました。3つ目のフィルターは成長の伸びシロです。
新しい職場に馴染む「向上心」はあるか
組織に所属すれば、組織のルールや決まりごとがあります。カルチャーもありますね。最初は慣れないので、戸惑い、自分の最大限のパフォーマンスを発揮することが出来ません。組織文化やルール、業務内容が身体に馴染むまで時間が必要です。ただ、たまに時間が経っても馴染めない人がいます。相性が悪かった、と一言で片付ける人もいるかもしれません。これはあくまでも私の考えですが、相性で片付けるのは短絡的で、向上心がとても重要だと思っています。
新しい職場にくれば、一緒に働く同僚とも初めて知り合いになるケースがほとんどです。パフォーマンス高く活躍していくためには、自分ひとりの力だけでなく、周囲の協力を得る必要があるので同僚と仲良くなり、信頼関係を構築する必要があります。自分のため、組織のためと考えれば、既存のメンバーよりも遅れて参加してきた社員が、新しい環境をどれだけ早く受け入れて対応していくか、新規参加者の柔軟性が求められます。前の職場のやり方を引きずって、新しい職場のやり方を一方的に否定するような方がいたら、チームの和が乱れます。たとえ、前職のやり方が結果的に正しかったとしても。
環境に適応する忍耐力があるか
なので、まずは新しい環境に飛び込んだら、周りをよく観察して状況把握する力が必要です。その職場での自分の活躍していく道筋を見つけることが重要です。自分のスキルアップや、収入、仕事のしやすさ、パフォーマンスを我先に追い求める人は周囲が見えなくなり、様々な意思決定・状況判断の場において自己を優先してしまうでしょう。一見、回り道に見えるかもしれませんが、自分の活躍を望むにせよ、新しい組織の環境に自分が適応していく忍耐が必要です。
忍耐もいつもずっとしていると疲れてしまいます。ただ、短期的な視点ではなく、中長期の自分の成長というゴールに目を向けると、我慢も前向きにできるようになります。短期的なことでイライラする事が減ります。究極の話ですが、職場にどうしても相性が合わない人がいたとします。それでも、向上心が圧倒的に勝っていれば気にしないでしょう。
失敗を恐れないチャレンジ精神があるか
1つ目のフィルターで見るハードスキルを、面接の合否判定においてそこまで強く意識していないと書きました。3つ目の向上心が備わっている人であれば、やったことのない仕事・未経験の仕事でも失敗を恐れずにどんどんチャレンジしていきます。前向き思考の人は、失敗を先に考えないからです。
ベンチャーキャピタルで働きたい。ベンチャーキャピタルで働くのが夢だった。キャピタリスト、ミドルバックのスペシャリストとして活躍したい、という思いが強ければ、日々の問題は成長していく上での糧にすることができます。だって、身の回りでおきている問題は環境を変えても発生しうる問題なんですから。他人が解決してくれることを期待するより、自分の力で解決していくマインドを持っていたほうが良いですね。
ただ繰り返しになりますが、エゴが強すぎるのは問題です。ZVCではチームワークを重視しているからです。チームの力を活用して、高いところに登ろうとする向上心が必要です。
もちろん、新しく入ってくるメンバーだけが柔軟性を持つ話ではありません。すでに入社しているメンバーも、新しく入ってくるメンバーを受け入れる心の準備、安心して働けるオペレーションやカルチャーを構築していかなくてはいけません。文化形成やオペレーション構築は会社がやることで、自分の仕事ではないと思っているZVCのメンバーがいれば注意が必要ですよね。この点は私もいつも気にかけていることです。
4つ目の階層:ZVCへの志望度
最後になります。4つ目はZVCへの志望度です。
面接ではベンチャーキャピタルという業務にどれだけ惚れ込んでいて、そこで成長したい・活躍したいと思っているのかという点を見るようにしています。判断はそこまで高度な技術が求められているわけではありません。
ではどうやって見るのか。それは、「面接前の行動」を聞くことで確認しています。要は、事前にどれだけベンチャーキャピタル業界や業務について自分なりに調べてきたか、という点。これをチェックするようにしています。
ベンチャーキャピタルに関心を持ち、行動できるか
ベンチャーキャピタルは最近では注目される職業になりましたが、商社や広告代理店などと比べると知名度も就業人口も少なく、一般的な認知度は低いです。なので、実際の仕事内容について業界未経験者の方からするとミステリアスです。またはとても魅力的に見えます。知らないからです(笑)。
なので、大学の先輩・後輩、同級生だったり前職の同僚だったり、親戚や飲み会で知り合った人でも良いですし、SNSを使ってでもベンチャーキャピタルで働く人に連絡をとって情報収集した上で面接に来られる方と、そうでない方がいます。実はVCの人と話すのは今日の面接が初めてなんです、という方は多くいらっしゃいます。こうした応募者を責める気持ちは毛頭ありません。ただ、私が初めてであれば、私を一人目として3人なのか5人なのか10人でも良いので色々と話しを聞いた上で、ZVCにまた応募してきてもらいたいな、といつも思っています。
だって、どういう仕事かわからないのに、自分が活躍するイメージなんて持てないじゃないですか。向上心があるかないかは、質問で「やる気はありますか?」と聞けば必ず「はい!やる気は誰にも負けません!」って回答しますよね、面接という場なら。そこで確認することは出来ないのですが、言動が伴っているのかを確認することは質問を変えれば可能です。「今までどれくらいVC関係者とお会いしましたか?どなたとお会いしましたか?」と聞きます。
働きたいと思うZVCの出資先の企業を答えられるか
まあ、ベンチャーキャピタルの面接に限らず、就職活動全般においても、同様のことが言えますね。
面接でよく私が尋ねる質問で、「あなたが働きたいと思うZVCの出資先の企業を教えて下さい」というのがあります。ここで半分以上の方が残念ながら、「不勉強なので出資先の企業を存じ上げません」と回答します。これからVCに転職して、投資活動をしていく上で新規投資だけでなく既存出資先の担当をする場合もあるのに、これだと困ります。ただ、半数以上の方が調べていないのが実態です。そもそも私と面接するまでにVCと会ったことがなかった人もいるぐらいですから。
出資したいと思うアプリやサービスを答えらえるか
「あなたが出資したいと思うアプリやサービスについて教えて下さい」という質問もします。半分以上の方が「LINE」や「メルカリ」といった上場企業のサービスを回答します。投資家になったらどういったスタートアップに出資したいのか、がこちらの質問の意図なのですが、聞かれた側は察することが出来ず一般的な回答をしてしまいます。誰もが知識ゼロのところからスタートするので、仕方ないことではあります。面接のタイミングに適していなかっただけなんだと思います。そういう方と面接する際には、「OK。今日は合否を判定する面接じゃなくて、カジュアルな会話にしましょう。VCという業務について質問に何にでも答えるから質問してください」と切り替えるようにしています。しかし、切り替えても「特に質問が今日は思いつきません」というケースもあって、面接者として、「さて、困ったな(笑)」と思うことも多々あります。
これは応募者が悪いのでなく、ZVCがもっと対外的にどういうことをやっている会社なのか、という情報が世間に伝わっていないことに問題があると私は捉えるようになりました。なので、採用資料を作成して公開しました(ぜひ読んでくださいね)。
私たちも、対外的な情報発信を様々なフォーマットで提供し、多面的にZVCという組織・存在を面接に臨む前に理解してもらえるような環境を作るように心がけています。
皆さんとの出会いを楽しみにしていますよ!
さて…
いかがだったでしょうか?これだけ採用面接で見ているポイントが事前に分かると、逆に緊張しちゃいますかね😂
人事の立場で一つだけ言わせてもらうと、「熱意と素直な気持ちで面接を受けて欲しい」です。もちろん事前に準備をして頂くことは述べたように大切ですが、人柄や内面までは着飾る必要は全くありません。なので、ありのままの皆さんとぜひ面接でお会いしたいです。
今回は採用面接の前編・中編・後編シリーズをご覧くださりありがとうございました😊これからもZVCについての情報や採用等に関する有意義な情報を発信していきます。引き続きどうぞよろしくお願いします。人事のシキでした~
前編は以下よりどうぞ↓
中編は以下よりどうぞ↓
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