JUN

言葉にまつわるいろんなことに興味があります。徒然なるままに、気の向くままに語ります。

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最近の記事

最近気になっている俳優の南沢奈央さんが薦められていた唯川恵『淳子のてっぺん』を、hontoアプリの「立ち読み」で読み始める。登山家、田部井淳子さんの物語は、冒頭の震災で心に傷を負ったこどもたちと富士山に登るシーンからグイグイと引き込まれていく。早く続きが読みたい。

    • 先生、コーチ、師匠、なんでもいいのだが、いつも決まった人に何かを教わっているなら、たまに違う人に教わってみると、本当に多くのことに気づけるものだ。視野が広がる。世界が広がる。さらには許容度という自分の器が大きくなることにもつながっていると思う。多分。今日はそんな一日だった。

      • 『美味礼賛』読後メモ

        『美味礼賛』 ブリア=サヴァラン著 玉村豊男/編訳・解説 新潮社 2017年  読む前の想像とはかなり違っていた。  食を中心に据えてはいるが、もっと広い範囲、分野の内容が散りばめられていて、やや支離滅裂とも思えなくないほどだが、ブリア=サヴァランのサービス精神は、その文章に十分に発揮されていて、玉村豊男のこれまたユーモアのある解説と本文の翻訳の文体が、両側から支えていることで、これは知らなかった、こんなことある? そして、これは美味しそうなどなど、四百ページを超える本でそ

        • 日経平均株価が市場最高値をつけたというが、それがどうした。何がうれしい? 日本はかわった? どこが? 暮らしは良くなった? これから良くなる? 喜んでるのは誰? まさかバブルの再来期待してる? 

        最近気になっている俳優の南沢奈央さんが薦められていた唯川恵『淳子のてっぺん』を、hontoアプリの「立ち読み」で読み始める。登山家、田部井淳子さんの物語は、冒頭の震災で心に傷を負ったこどもたちと富士山に登るシーンからグイグイと引き込まれていく。早く続きが読みたい。

        • 先生、コーチ、師匠、なんでもいいのだが、いつも決まった人に何かを教わっているなら、たまに違う人に教わってみると、本当に多くのことに気づけるものだ。視野が広がる。世界が広がる。さらには許容度という自分の器が大きくなることにもつながっていると思う。多分。今日はそんな一日だった。

        • 『美味礼賛』読後メモ

        • 日経平均株価が市場最高値をつけたというが、それがどうした。何がうれしい? 日本はかわった? どこが? 暮らしは良くなった? これから良くなる? 喜んでるのは誰? まさかバブルの再来期待してる? 

          ランドル・グーズビー 若さと成熟と

           毎月定額の料金でさまざまな音楽が聴き放題というサービスが普及して、音楽の楽しみ方も大きく変わった。お気に入りのアーティストを登録しておくと、スマホに「新譜」がリリースされましたというお知らせが来る。お節介で嫌だと思うことも正直ないわけではないが、新しい音楽と出会うきっかけを作ってくれるのだから感謝するべきなのだろう。  ランドル・グーズビーは昨年の秋、ロンドンで一仕事終えて散歩していた時に立ち寄ったサウスバンク・センターで、運よく当日券を入手して出会ったバイオリニスト。今日

          ランドル・グーズビー 若さと成熟と

          思い出したくない思い出

           誰にでも思い出の場所、思い出の街というものがあるだろう。ただ、それがいつもいい思い出の場所とは限らない。  できることならあまり近づきたくない場所、辛い過去の出来事や生活に直接繋がっていて、思い出すことさえ避けたい場所がある人は、不運な人で、そういう人は稀なのだろうか。  十年近い空白を経て、やむを得ない事情で訪れたその町には、相変わらず人通りがさほど多くない商店街が残っていた。  クロワッサンが美味しかったカフェは、焼肉店に姿を変えていたが、街の暮らしに長年溶け込んでいる

          思い出したくない思い出

          雨降り

           朝から雨。久しぶり?  日差しが届かず、薄暗い。  今日は特に出かける用事もない。  仕事もない。  喜んでいいことなのかわからないけど。  明日からの仕事の準備に取り掛かる。  せっかく美味しいコーヒー豆を買ってきたばかりなのに、ミルクを切らしてる。  でもあきらめる。雨だから。  時々飲むブラックコーヒーもまたよし。  テレビはつけない。  音楽もかけない。  本当はパソコンもタブレットも見たくないけど、それじゃ仕事の準備ができない。  お昼は何にしようか。  夜は何を

          体重が三日おきに変化するのはなぜ?

           スマホとつながる体組成計を使い始めてから、数値を転記する手間がなくなって、しかもアプリの画面で一目で傾向がわかるので、とても満足している。これで順調に体重が減っているならば言うことなしだが、なかなか世の中は甘くないようだ。  食事と運動。どちらも大事。節制しなければ。食事については、「一応」「それなりに」気をつけているつもりではあるが、「一応」「それなりに」では不十分なのだろう。「とりあえず」は、いまのペースで気をつけることを続けていこうと思う。  となると運動だ。週に一度

          体重が三日おきに変化するのはなぜ?

          前回りで声を出す

           声楽のレッスンでは、毎回何かしらの気づきがあって楽しい。  かれこれ十五年以上、合唱を続けてきて、それなりに自分の声や歌い方に満足していたが、それが思い違いだったことに思い至り、友人に声楽家の先生を紹介していただいたのが、去年のことだった。  平均すると月イチ通うのがやっとだが、それでも、毎回、自分の癖や勘違いを思い知らされ、一時間のレッスンを通じて、それが直っていく、声や歌い方が変わっていくのを体感するのは嬉しいものだ。まだまだ自分は成長できると思えるからだ。  いつも指

          前回りで声を出す

          確定申告

           二月十六日。ついにこの日がやってきた。毎年、この日が来ると、初日にテレビのニュースで報じられる芸能人よろしく、役所の窓口で笑顔で提出するのだという野望が潰えたことを改めて実感するばかりでなく、あと一月の間に本当に終わるのだろうかと気ばかり焦って、青色申告会に予約の電話をかけるためにカレンダーの予定を開くことを繰り返してきた。最も最近は電子申告ではあるが。  でも今年は慌てない。いよいよ、昨年度から、自分も税理士さんを頼むことにしたからだ。帳簿の記帳はこれまで通り、クラウドサ

          確定申告

          東京の空

           地下鉄に乗ろうと、東京駅の八重洲口から永代通りのロータリーに出て、ハッとした。記憶の中にあるビルの壁がそこにはなく、ぽっかりと空いた広い広い空間に、薄暮の空がただ広がっていた。  何年も前に、新宿伊勢丹の向かいのビルが建て替えで取り壊された時も、東京にも空があったのだと、小説の一節を思い出したものだが、ここの空はその何倍も広かった。  詳しいことは忘れてしまったが、確かアジアで最も高いビルが建つのだったか。人口は減少し、東京一極集中の弊害が論じられて久しいが、丸の内から大手

          東京の空

          生ハムとワインさえあれば ボローニャ&パルマ

           好きなテレビ番組のひとつに『世界ふれあい街歩き』というNHK BSの番組がある。  旅人の目線で海外のいろいろな街をそぞろ歩きながら、通りがかりのお店や、出会った人とふれ合い、会話していく様子が楽しい。  どこに行って、誰と出会うかは、事前に現地のスタッフが丁寧に取材して構成しているのだとは思うが、旅人が姿を見せず、旅人の視点の映像が街を歩いていくというアイデアがいい。  録画していた「イタリア エミリア街道 ボローニャ&パルマ」の回を夢中になって観た。ボローニャには若い

          生ハムとワインさえあれば ボローニャ&パルマ

          これも老化?

           またやってしまった。予約の時間を間違えた。月イチのペースで通う、ストレッチを中心にしたリラクセーションのサロン。事前に近所の中華で担々麺を食べて、急ぎ足で向かった。手洗いをすませ、今日は珍しく余裕をもって到着できたと、受付に向かう。チェックインするためにスマホを取り出す。対応に出てきた店員が怪訝そうだ。アプリを見る。  あー、やってしまった。  15時からの予約じゃないか。アプリも、スマホのカレンダーも、確かに15時となっている。いまは14時。  こういう時のばつの悪さとい

          これも老化?

          町の本屋さん

          「町の本屋さん」がその姿を消しつつある。少なくとも都心とその近郊を見る限り、書店は大型化、集約化の方向に進んでいる。  自分がこどものころは、小学生向けに毎月発行される付録付きの雑誌を予約して、自転車を飛ばして本屋さんに取りに行く日は、とてもワクワクしたものだ。  気がつけば、町の本屋さんはそんなノスタルジー漂う思い出の中の存在になりつつある。自分の自宅から近いところにあった小さな書店は、いまは歯科医に変わってしまった。  紙の本や雑誌を手に取りたいと思えば、歩いて三〇分ほど

          町の本屋さん

          ご褒美はケーキ

           昨日、たまたま流れていたテレビ番組で紹介されていた痩せるためのヒントの中に、「ご褒美のデザートは高価なものにする」といった内容があって、なるほどと思った。  人間はついつい自分に甘くなるから、目標設定も控えめになって、まぁこのぐらいはいいかと自分でハードルを下げてしまう。  自分も、今月の目標体重を設定していて、クリアするまでは、大好きな甘いものを控えようなどと漠然と考えていたのだが、なるほど、その自分へのご褒美が安価でお手軽なものだったら、ご褒美感が低いし、次の目標設定も

          ご褒美はケーキ

          WARP HOLE BOOKS(尾山台)

           ずっと気になっていた、小さな小さな本屋さんに行ってみた。  東急大井町線の尾山台駅は、東京都市大学の最寄り駅でもあり、自由が丘と二子玉川に挟まれた沿線の四つの駅の中でも、ハッピーロード尾山台は、人通りも多く、商店街らしい商店街があって、飲食店も多く見かける。  ところが、この尾山台の商店街をもってしても、小さな古本を扱う店を除いては、いわゆる本屋さんらしい本屋さんがなかったのだが、そこへ突然、2022年のある日、小さな書店らしきスペースが出現した。  それがワープホールブッ

          WARP HOLE BOOKS(尾山台)