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『美味礼賛』読後メモ

『美味礼賛』
ブリア=サヴァラン著 玉村豊男/編訳・解説
新潮社 2017年

 読む前の想像とはかなり違っていた。
 食を中心に据えてはいるが、もっと広い範囲、分野の内容が散りばめられていて、やや支離滅裂とも思えなくないほどだが、ブリア=サヴァランのサービス精神は、その文章に十分に発揮されていて、玉村豊男のこれまたユーモアのある解説と本文の翻訳の文体が、両側から支えていることで、これは知らなかった、こんなことある? そして、これは美味しそうなどなど、四百ページを超える本でそれなりに時間もかかったが、少しずつ、楽しく読み進めることができた。
 玉村豊男の他の著作も読んでみたい。
 帯には『パリ旅の雑学ノート』『料理の四面体』が挙げられている。

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